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理想とは偶像である


「…はははっ…!ところでなんだこの絶望的状況…」


ようやく自分の状況を理解する事が出来たらしい、復活した勇者達、士気の上がった兵士達にまさかのアビス、これだけいれば多勢に無勢、勝敗は分かりきっていた


「だがな、そこんところ、金子練さんは抜かりないんだぜ!もうすぐ援軍がやって来るハズ…」


そこで彼の脳内ではこの様な問いが飛び交っていた

…あれ?もうすぐっていつだっけ?……と、

その問いの答えは超特急が如く速さでやって来た


「金子君!すまないけど!助けて欲しいんだ!!!!()()()()()()()()()()()()()()()()みんな疲れててどうしようもない!」


さっきまで、イキリ散らしていた金子練君は一言、「嘘だろ…」と力無く吐き捨て、再度、その物量に絶望した、ツクヨミを呼ぼうとしたが…その場にシルフィアがいない事を思い出した


「皆さん!援軍は我等の同士が止めています!いまが彼を救うチャンスです!私は祈る事しか出来ませんが…貴方方にこの思いを託します!」


思いを託す、そう言った彼女が取った行動とは、深淵を兵士達に寄生させる事だった、各地から怪我が治っただの、疲れが取れただのと歓声が上がった


「ふざけんな…!!!これ以上何人犠牲を増やすつもりだ!!!」


「貴方がもっと早くに投降していれば犠牲が出る事も無かったでしょうにね」


彼女が言い終わるや否や勇者達が走り出す、彼等は勇者だ、それ故に誰しも剣を持つ、その全てが伝説級だ


「ま、待てよ、先ずは話し合いだろ?いきなり暴力ってのはちょっと頂けないな!」


「はい、ですからもう話し合ったでしょう?…と、いう事は次に来るのは救済です」


操り人形の勇者達に代わりアビスがそう告げた、勇者達は自分の意思を失っている、けれどもそれ故に連携は抜群、人海戦術による隙のなさと勇者の力が彼を苦しめる


「クソっ!無表情で気持ち悪いなぁ!!もっとお話ししようか?!!」


縦凪の一撃を去なせばもう1人の勇者がその隙を突く、攻撃を受ければ隙が出来る、その隙を更に別の勇者が突く、『移動』を行い、なんとか逃れたかに思えたが、攻撃の輪の外に居た勇者の追撃に遭う


「ぐぅ……ッッッ……ぃ……『移動』ッ…!」


かなり離れた距離に移動した彼は全身傷だらけで、どう見ても満身創痍状態だった、人間とは残酷なものでそれを見た兵士の士気は更に上昇した


「く……そ………こんなとこ……ダークやライトに見られたら……失望……されちまう…………こんな奴ら………瞬殺……しないと……ぉ……」

いつも読んでくれてありがとうございます


勇者は殺戮マシーンになれば強いんですよ、各々の性格や慢心がいけないだけで

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