異常に正常運転
「ほわぁ………パパ凄いのーー!!!」
純粋な子供の眩い眼差し、それを向けられているそのやらかした奴は、その眩しさに彼は娘を直視出来なくなっていた
「や、ヤバイ!天使力が…!」
純粋な天使力に当てられて悪の心を持った主人公は即座に消滅した、大天使ルミナエルの天使力は凄まじいのだ
「パパ!?パ…っ!?し、死んでるの!?」
「そ、そんな…ッ!」
「はは…ははは…お兄様が…死ぬ訳…」
「何この茶番」
ここは天国、大天使ルミナエルに誘われ、天国にやって来た金子練君、辺りを見渡してこんな事を口走りやがったぞ!
「羽と輪っかの着いた幼女の集団……天国かよ」
この瞬間、天使界に戦慄が走った…
まず一つ目、「何言ってんだこいつ」
そして二つ目、「天国だよ」
最後に三つ目、「襲われるッ!?」
「みんなぁ〜!お兄さんと〜仲良くしなぁ〜い?」
極限に優しく言ったつもりであった、しかし、彼女らにとって彼は誘拐犯にしか見えなかった、審判を下す暇もなく、彼は地獄に落とされた
辺りを見渡してみると…わーお!幼女がいっぱーい!なんて事はなく、普通に筋肉モリモリのおっさん鬼しか居なかった、しかし、それは普段の話で…
「むっ?人間の罪人だと…?罪状は…『ロリコン』…?珍しいな…よし!この閻魔大王が直々に貴様を裁いてやろう!お前はお父さんの雄姿をそこで見ておくんだぞ?」
「うん!パパ頑張って!」
閻魔様の娘がいたのだ、背丈はルミナ位であろうか、そしてこの不審者が幼女を見逃すはずも無く
「 こ ん に ち は ! ! 」
「ヒッ!?」
怯える幼女に不審者、どっからどう見ても犯罪です、これがこの作品の主人公です、忘れた訳ではあるまい
「も、者共ーーッ!!出合え!!出合えーーッ!!」
そして勿論彼は主人公、ここで捕まる訳が無いのさ、錬金術での瞬間移動を活用しながら棍棒の一撃を回避回避回避、オマケに空中でトリプルの三乗アクセル、何処からか拍手が起きた
「くっ!クソォ!手に負えん!天界だァ!!天界に返してしまえ!!」
勿論、不審者が帰ってきた天界では大騒ぎ、直ぐに地獄に送り返され、暫く地獄と天国をたらい回しにされた、それはまるであの有名な曲、天国と地獄の様であった、最終的に現世に返されて落ち着いた
「はっ!?…なんか今、凄い体験をした様な…」
「パパーー!!死ななくてよかったのーー!!!」
「ルミナ…?ごめん………心配させてごめんルミナぁぁぁぁぁーー!!!!」
いつも読んでくれてありがとうございます
天と地が混ざり合い、カオス!




