暖かくして寝よう!
「…どういう事だ…なんで…こんな事に……」
「と、取り敢えず、誰かに話を聞きましょう」
街へと、否、街だったものに4人は足を踏み入れた
「…街並みも…酷い有様だ…」
「何があったんだろう…」
「あっ!」
ルミナが何かを発見したらしい、ルミナが指差した方向を見る
「ハクアちゃんなの!」
「ハクア……?」
「月光龍様、お待ちしていました、どうぞこちらへ」
招かれるままに彼女に着いて行く
「…おい、貴様、何故、ルミナの場所が分かった、お前は何者だ」
「ちょっ!練君!」
彼女はゆっくりと振り向く、涙目なのは俺の気のせいだろう
「私…クラスメイトですけど…?」
やってしまった…
「私の能力で月光龍様が来る事は分かっていましたので…お迎えさせて頂きました」
「月光龍様はやめて欲しいの!私にはルミナという名前があるの!」
「申し訳ありません、ルミナ様」
「様も付けないで!!」
「も、申し訳ありません、ルミナ…ちゃん?」
ルミナは満面の笑みを浮かべる、連動してそこにいるロリコンの表情も笑顔に変わった
「ところで…ハクアちゃん、何が起きたの?」
「それは…私は本来ならばルミナs…ちゃんの目になるべき者、私と魔力を共鳴させて下さい」
「…『共鳴』」
「ここは…?」
「私の記憶です、正確には言えば違いますが…私を含めた月影の民の記憶はアカシックレコードによって管理、保管されており、いつ如何なる時も閲覧することが出来ます」
「へぇ…便利だねカンニングし放題じゃん!」
「パパーー!!!」
「いえ、魔法の一種なので、魔法を封じられているテスト中の使用は……って何故貴方がここに!?」
突然現れた彼に動揺を隠せない模様のハクアに叫び声の追撃
「ルミナーー!!!…いやー…ルミナが気になってね!」
「馬鹿な…ここには月影の民と月光龍様達しか来れないハズ…」
「いや、もうそのフラグ回収したから」
「…フラグ…?ちょっと何言ってるか分かりませんね、まぁ、いいか、それより記憶の再生が始まりますよ」
止まった世界は動き出した、俺達が知っていた街が此処からは一望する事が出来た
「本当にすまない!私の演技がもっと上手ければ、君の寿命を1分は伸ばす事が出来たのに!!」
そのふざけた台詞を本当に真に迫った様に言うので、隣にいるご本人をチラ見した後、笑ってやる事しか出来なかった
「貴様…!!死の予言を喰らいたいか…!!」
「なにそれ怖い」
しかし、ギャグ要素はここまでである、段々と彼等は無言になっていった
いつも読んでくれてありがとうございます!
遅れてすみません…
危険です!!ギャグとシリアスの温度差に気を付けて下さい!




