方法
遅れてすみません!12時にはもう一話投稿してみせます!!
「私が…足手まといにならない方法……?」
思えばそんな事を考えた事は無かった、自分は弱い存在だと、そう決め付け、疑う事をしなかった
「お前!模擬戦の時何であんなに大袈裟に驚いた!!」
既の所で闇の刃を躱し乍ら彼女に問う、それと同時に自分はこの男に遊ばれているのだと気付く
「そ、それは………」
そう、彼女の未来視は確定した未来を視せる能力、そもそもの話、龍化するルミナの姿も視えていた筈なのだ
「それはーー
ーーー倒しちゃったから」
戦慄、戦闘中にも関わらず彼女を凝視してしまう、そこに蹴りが炸裂、浮いた身体は壁に叩きつけられた
「ゴホッ!ゴホッ…!!倒した…だと?」
彼はまだ気付いていない、近い未来を視せる能力でそれを視た…という事は、あの龍と彼女が戦えばほんの一瞬で決着が付いてしまうという事なのだ
「………?は、はい?……でも軽〜い魔法ですよ?思ったより軽く…その…首がポーンって………」
「軽い魔法で…首がポーン…!?」
驚いたのも無理は無い、例えレベル1の龍だったとしても小さな国であれば滅ぼされる、そう称される龍を、増しては身体とは比較にならない程硬いとされている首の鱗を軽々しく貫通させるなど…簡単に出来る筈が無いのだ
「余所見ばかりだなぁ!人間ッ!!!」
そう叫び、彼の足元から伸びる影を踏みしめた
「グッ!?あぁぁぁぁ!!」
さっきの比較にならない痛みが全身を走る
「痛いか…?それが余所見の罰だッ!!!」
その時、ハクアは迷っていた
「わ、私は……」
未来の自分はまだ動かない
「は、早く助けないと……」
未来の自分はまだ動かない
「どうして…どうして動いてくれないの…?」
未来の自分はまだ動かない
「ハッハッハッハッハ!!!貴様は相当賢いらしいな!自ら我に挑むなど、自殺行為に等しいわ!そこに転がっている馬鹿者よりは人間らしい!!」
「くっ……そ……!ぐぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
更に影への一撃、叫び声が上がる
「人間…らしい?」
「そうだ!コイツを見捨てて逃げるが良い!そうすれば貴様の命だけは助かるかも知れんなぁ…」
男は闇の神らしくニタリと笑った
「………私は……私は………」
未来の自分は何かを言ってその場を去った
いつも読んでくれてありがとうございます!
…ちょっと風邪気味で寝てたらこんな時間に……不甲斐ない…




