風神vs地神
「お母さん……そう言ってもらえるなんてね…貴方に何も与えてあげられなかった、そんな私に母と呼ばれる資格は無い…そう思っていたのに…」
そう言った母を抱き締めようとした…が、手は宙を薙いだ
『ごめんね…実体が無くて……カッコつかないよね……』
「え?いや……なんて言ったらいいんだろう…」
突然、大地が揺れた、飛んでいる二人に実害は無かったが、二人の注意はこちらに向く
「……はぁ……
………家族ごっこなんて………してんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!!!私の芸術品とさっさと戦いやがれぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
すると、まさに糸が切れた人形の様になっていた人形達が起き上がった、そして人形達にはもう先程の様な気持ち悪さは無かった
『……完成したってわけね…行きましょう、アストル』
「勿論!母さんと一緒なら大丈夫さ!」
アストルだけで無く、精神体であるはずのサーウィンの髪も風に揺れる
「飛んでりゃいいってその考え…ぶっ壊してあげるッ!!」
また地面が揺れる、今度は地形そのものが変動した
「これで空さえも射程内に入った!すぐに仕留めてあげるッ!!!」
それはまるでビル群の様にも見える数十本の塔、そのうちの一つから槍が勢いよく飛び出した、それを紙一重で避けた、その先に槍が突き出された
「くっ!?」
圧縮を解除した空気の衝撃でその一撃を回避する、落ちて行く最中、アストルは見た
塔から突き出た槍を足場に夥しい数の人形が駆け登る光景を
『こんなに精密に大量な物質を制御するなんて……深淵の恩恵かな……?』
「そんな……どうすれば………」
そんな事を呟く暇すら与えないと言う様に塔から槍が突き出される
「君達はここで終わりさぁ……どんな気持ちだい?君が噛ませ土と呼んだ能力に負ける気分はぁ!!!」
突き出され続ける槍の回避に専念し続けた結果、上から迫る人形に気付かなかった
「グハッ!?」
『アストル!!』
精巧に作られた美貌を一切歪ませずに迫り切った人形の蹴りを受け、地面へと落ち、そして地を蹴る、さっきまで居た場所が串刺しになる
「はははははははッ!!!チキンレースだねぇ!!いつまで持つかなぁ!!!!」
走り出したアストルを追って槍が迫る………と、頭上にある何かが光を遮る
『アストル!上!!』
さっきまで塔に登って居た奴等が一斉に落ちて来たのだろう、アストルの視界は人形に埋め尽くされた
「風弾!!」
頭上の人形だけを薙ぎ払い、槍を飛び上がる事で回避する
「その程度で逃げられると思わないでね…既に君達はカゴの中の鳥なんだよ…!」
いつも読んでくれてありがとうございます!!!
固体操作とか強…
サーウィンさんの括弧が「」になってました、実体あるやんけ…
(『』の括弧は実体が無いと言う様な運用法をしています)




