固体操作
気合いの二重投稿さ!
「…どうする…僕が使える力で…どう倒す…?」
現在、彼は空を飛んでいる、だから攻撃されないと慢心してはいけない
「……!?あ、アレは…?」
何故か人形達は地面に手を差し込んだ、一見何をしているのか、意味不明だが……人形達が一斉に手を引き抜いた
「槍!?…まさか…僕を撃ち墜とそうってことか!?」
まるで槍投げ選手の様に力強いフォームで槍を一斉に放つ、纏まって飛ぶ槍の軌道を風でずらし、連鎖的に攻撃を無力化し、返す刃でウィンドスラッシュを放つ
「………!!!」
やはり呆気なく人形は真っ二つになる、一応魔法の素人である練のそれとは威力は段違いなのだ
「…………」
真っ二つになった人形は集合し、また同じ様な形を形取る
「女の人…?」
それはマネキン人形のように不気味だったが、確実に、試行錯誤する様に形を変え続けた
「うっ!?…気持ち悪い…」
人の様で人に非ず、流動する皮膚がそれを理解らせる、それ故に嫌悪感を覚えた
「…もしかして…これを使えば…!試す価値はあるか…」
空気の振動を捉える事で索敵を行う……
流動し、動きを変える砂………
サラサラと落ちる砂………
擦れ合う草木………
…………心臓の鼓動
「見つけたっ!!そこだぁぁぁぁぁ!!!!精密風弾狙撃ッッッ!!!!!」
空気を細く、小さく、米粒ほどもない位に圧縮し、地面へと放つ、地面へと着弾した風弾はまだ炸裂しない
「砂遊びは…終わりだッ!!」
さらにその奥にいる傀儡師に着弾し、炸裂した
「イャァァァァ!!!」
女性の悲鳴が上がった、それと同時にごく微小な穴から黒い液体が溢れた
「よくもやってくれたね……」
すぐさま地面が花弁の様に開き、中から女性が現れた
「けれども、流石と言うべきかな?不本意ながら称賛するしかないよ、ねぇ?いるんでしょー?サーウィーンくーん!あっ、そっちは息子君か〜確か…魔物とチューして出来ちゃった奴〜」
「サーウィーン?………?」
何だろう…この名前…聴き覚えが……
『気付かれてたんだ…まぁ、あれだけ能力使ってるんだし、仕方ないよね〜あとサーウィーンじゃないから、サーウィンだから、あと私の息子悪く言うな噛ませ土』
…知ってる……多分、僕が産まれた時から、僕はこの声を知ってる、顔も知らない母さんの声…きっとそうだ
「黙って欲しいねぇ!その噛ませ土ってあだ名!ムカつくんだよ!下位互換!」
僕は…孤児院で育った、親の顔も知らないままに、でも寂しくは無かったのはきっとお母さんが一緒に居たからだ!
『んん?その下位互換に脳天ブチ抜かれたのは何処の誰でした〜??』
ギャグ発作がでたんだなぁ………
はくめい
「お母さん、落ち着いて!」
いつも読んでくれてありがとうございます!!
ウゥッ!発作が…ギャグ発作が……




