優勢…
「七つの大罪…!まさか怠惰がこんな所にあったなんて…」
どうやら彼はただのニートと思われていたようだ、イライラのせいか、コンボを切らしてしまう痛恨のミス、意味の無い声が響いた
「案ずるな、水神よ、彼処に在るのは唯の壊れない壁だ、然しそれ故に小さい、奴の小さな掌では何も守れはしないと教えてやるがよい」
そう言った後、彼の姿は消失する、まるで最初からそこに無かったかのように、それと同時に彼女はニヤリと笑った
「成る程…私が最適、というわけね…」
すると、さっきまで水が一切出ていなかった大穴から水が噴き出した
「なっ…何をするつもり…?」
今、何が起ころうとしているのか…彼女らには全く分からなかった、何故ならば、水が一切落ちてこなかったからだ、自然の摂理に反したそれが何を起こそうとしているのか、分かるはずが無かった
「ふふふっ…矮小な人間を洗い流そうかなぁ…と思いましてっ!」
突然、空に留まっていた水が直角に落下した、そして彼は思ったーー護れる訳が無いと、人1人の手だけじゃあこんな大きなものを受け止め切れる訳が無いと…しかし、彼は慌てる事はしなかった、彼が言った事は唯の一つだけ
「蛍、頼んだ」
「勿論です、貴方が盾ならば、私は先陣を切る一本の槍、私が道を拓きます」
いつもの毒を吐く彼女では無い、その姿はまさに1人の主人とメイドだった
「失礼します」
「え?あっ…はい…」
片手で少女を抱き上げたメイドは空へと飛び(・・)上がった
「………ャャャャァァァアアアアア!!!!」
それも物凄い勢いで
「バカな…そんな事が…」
落ちて行く水を足場に空を駆け上がった、あんな事は神にすら出来ない芸当だろう
「ステータス強化、自身のステータスを強化するだけのハズレスキル…」
但しその強化量にはバグが発生していた、本来ならば+10000の強化量、後半になるに連れ弱くなるゴミスキル…しかし、何故か+が×に置き換わっていた、それだけの事で彼女のステータス欄は0で埋め尽くされていた、但し、その代償として
「体力が…たったの5…全く、とんだレアキャラだ…」
その声は落下してきた水に阻まれ誰にも聞こえる事は無かった
「そんな…そんな事が……あってたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
落下し終わった水の勢いをそのまま相手に放つ、それはまるで水の花弁の様だった
「すみませんが空の散歩を楽しんで下さい」
そしてこのメイドは彼女を空に置いたまま、槍を構え落下する、この世界では落下速度さえもSPDの値に影響される、つまりは…駆け上った勢いよりも速く、まさに一本の雷の様に、水の花弁の中心を貫いた
「私に物理攻撃は…!!!」
肉体を液体に変え始めた神の身体に槍が炸裂、間に合わなかった肉体が圧倒的攻撃力に消失する
「当たりどころが悪かろうが当たれば…ダメージは入る」
「ば………か………な……………」
いつも読んでくれてありがとうございます
わぁ、凄いインフレ




