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異世界の姫様が死にかけなんですが

「どうしてこうなったッ!」


「お兄ちゃんのせいだよ」

「そうです、ご主人様のせいです」


どうも依頼を受けて、治療に来たら、そこがお城だった事に驚いている金子練です

シルフィア・エルティ…あ、そっかーこの世界では、名字を持っているのは貴族だけだったんだー

異世界テンプレですね分かります


「ナンテコッター」


「ヤバい!お兄ちゃんが壊れた!」


「落ち着いてくださいダーク姉、元から壊れています」


「そうだったね」


「とにかく、依頼受けたもんは仕方ない!ちゃんとやりますよと」


「すみませ~ん、依頼を受けて来たんですけど~」


「おお、来てくれたのですか!」


なんだ?この好青年は…なんか、良い奴っぽい


「え?貴方は誰ですか?」


「すみません、申し遅れました、私はこの国の王をしております、シルク・エルティです」


「すいません、王様とは知らなくて」


「良いんですよ、最近は妻と娘しかそんな砕けた話し方をしてくれなくて正直疲れていた所です、昔は皆、楽な話し方をしていたんですがね…あ、すみません、こんな昔の話を、なのでちょっと砕けた話し方をしてくれると嬉しいです」


良い人だなぁ…俺が女なら惚れてたかもな


「分かった、これで良いか?」


「はい、ありがとうございます」


「それで娘さんの状態は?」


「はい、不経病と言うらしいです」


「不経病…?」


「はい、この病気は体が成長しなくなる病気です」


「…成長が止まる病気か、でも、成長が止まるだけなら大丈夫じゃないのか?」 


「いいえ、この病気は魔力器官の成長も止まるのです」


魔力器官か、確か身体中に魔力を巡回させる働きと外に放出する役割…魔法を発動する役割があるんだったか


「まさか…魔力が身体に溜まる!?」


「そうです、身体に巡回する働きがある程度成長していれば魔道具での放出も出来たのですが…」


「つまり、魔力を身体に巡回させるか魔力を放出すれば良いんだな?」


「はい、お願いします、どうか…娘を…お願いしますッ!」


俺も、ルミナがこの病気にかかればこうしただろうな…


「同じ子供がいる親同士助け合おう!」


「それでは!」


「まぁ、ギルドで受けた時点でやるって決めてたんだけどな~ やる、そして、絶対成功させる!」


「ありがとう…ございます、それでは娘の部屋に案内します」


「凄いですね、あんなやる気に溢れたご主人様は見た事ありませんよ」


「なんだろうね~親としてなんか感じるものでもあったのかな~まぁ、お兄ちゃんに出来ない事は無いからね~」




「では、お願いします」


「いや、シルクさん、あれだけ話したんだ、友達になろう!」


「友達ですか、懐かしいですね…わかりました、よろしくお願いします」


「友達にそんな話し方は逆に失礼だぞ~」


「そうですね、では練さん、これからよろしくお願いします」


「おう!俺こそ、よろしく!」


じゃあ、行くとしますか~


「それじゃ…娘のこと、お願いします」


「分かった、絶対救ってやる!」





「こんにちは、お父様でもお母様でもない人、誰ですか?」


「俺の名前は金子練、君の病気を治しに来た」


「あまり、私に近付かないで下さい!私の中の魔力がもう破裂しそうなんです!」


「それは無理だな~もう、君のお父さんと約束しちゃったからな…君を絶対救うって」


そうして俺は彼女の手を握った、錬金術を使うにはその対象、つまり錬金術でいうところの素材に間接的にでも触れていなければならないからな


「やめて!いつ爆発するか、分からないんですよ!」


「爆発なんてさせないよ」


シルフィアの魔力よ『出ろッ!』


「あ…れ?私の中に溜まっていた…魔力が…消えた?」


その代わりにシルフィアの手を握っていない左手から、絶えず魔力が流れ出ていた


「透き通っていて、綺麗なエメラルドの色をしている…綺麗で純粋な魔力だ」


「これが…私の…魔力?」


「さぁ!魔力を放出して、溜まった魔力が無くなっている内に魔力器官を治そうか」


「は、はい…」


「錬金術っ!シルフィアの魔力よ!全身を『巡り』!正しき居場所に戻れ!」


まぁ、無くても良いけどね、あった方がかっこいいからね!


「あ…暖かい…身体中に何かが廻っているのを感じる…これが魔力の本当の姿?」


「そう、魔力は恐くなくて、優しくて暖かいものなんだよ?」


「あんな綺麗なご主人様見た事ありませんよ」


「酷いね、差が激しいね」


「何かいったぁ~?」


「「いいえ、なにも」」


「か、かっこいい…」


「え?どうかした?」


「い、いいえ、な、なんでもないです…」


「じゃあ、この魔力をシルフィアの中に戻すよ?」


「え?」


「魔力よ、元の主の元に『戻れ』」


「うぅっ!…あれ?何も起こらない…」


「シルフィアの魔力は魔力巡回が出来なかったから、溢れそうだったんだ、だから魔力巡回が出来てる今なら、戻しても大丈夫だと思ったんだ」


「ありがとう…ございます!」


「いえいえ、そんなこと当たり前でしょう」


ロリっ娘を助ける事はな!


「か、かっこいい!あの、練さん!お兄様って呼んで良いですか?」


「お、お兄様!?べ、別に良いけど…」


「ありがとうございます!お兄様!」


あぁ~ロリっ娘最高

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[気になる点] 話の進みかたの違和感が凄い
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