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やばい奴ら

「…パパ、大丈夫なの?こんなに買って…」


試着状態継続中のルミナがそう言う、大丈夫?何がだろうか?…あぁ!重さとかか!


「大丈夫!家に『置いてくる』!うん、完璧だな!」


「えぇ…そっちじゃないの……」


そっちじゃない?どっちの事かな?お金の方は褒めてやりたいくらい安く買えたから大丈夫だろ?…そっち?何の事なんだろうか



ーーその頃…家はーー


「ほらっ!これが欲しいんでしょう!!!」


「あぁっ!!もっと!もっとください!!!」


「うわっ!?」


「………」


「この服は…!」


「コスプレしろと、天が言っている…」


「流石私の奴隷!そうと決まれば!」


やべえなあ…こいつら…



「これで良し、ルミナ〜甘いもの食べたくないか?」


実際は全然良くなかったが、彼がそれを知るのはずっと後になるのだろう、それはそれとして、あの声のアドバイス通りに行くと、次は甘味処だ


「あまいの?……あまいの……?」


ダメだ、俺を殴りたくなって来た、そう言えばルミナに一回も甘いの食べさせてなかったじゃねぇか!!


「ん!!食べるの!!」


…ルミナと甘いの食べよう、後悔を残したってしょうがないさ、結局は今に繋がるんだから、今が楽しければ未来も楽しいハズ!!……誰だっけ、これ、誰に聞いたんだっけ……まぁ、いいかな


「良し!じゃあ、ちょっとぶらつくか!ありがとう、良い買い物ができたよ!」


そう言って一歩を踏み出した


「ありがとうございましたー!またお越しください!……えぇ!?ね、姉さん!こんなに貰っちゃマズイって!」


「何言ってるの、コレは断裁と私が楽しく暮らす為の資金よ!…いいえ、間違えたわ、断裁と私の子どもが楽しく暮らす為の資金よ!!!」


「あ、あはっ…おしもしわ!!お邪魔しました!」


俺は扉を壊す勢いで弾き飛ばし逃走を始めた、肩車状態のルミナはとても楽しそうに笑っていたが冗談じゃないな、あんなのルミナの教育に悪いに決まってんだろ!!


「あぁっ!!ちょ!ちょっと!!助けて!助けて下さいぃぃぃぃ!!!!!」


知らん…手前の家族くらい手前でなんとかしやがれ…


「はやいのーー!!!」


今思えば錬金術を使えば良かったんだがそんな事を考える暇すら無かった


「ははははははははははは!!!!さぁ!ルミナ!今から甘いもの食べに行こうねー!!!そしてあの店には二度と行かないようにしようねーー!!」


「…ん〜〜?んぅ…分かったの…」


良かった!分かってくれた!!あんなブラコン野郎と一緒の所に居られるか!!俺は甘いものを食べて一息つくぜ!!

いつも読んでくれてありがとうございます!!


皆さんはどんな飲み物が好きですか?作者はカフェイン飲料など、後はトマトジュースなんかも好きですよ!

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