デート(大嘘)
「パパーー元に戻ったのー!!……じゃあでーと再開なの!」
辺りの人間から怪奇な人間を見る様な目で見られていたが、彼にとってはそんな事どうでも良かった
「…まぁ、あの声が話してた事は参考になりそうだし…先ずは服屋、だったか?」
主人公特有の独り言の多さを周囲にアピールしつつ、彼は謎の声の正体を考えていた
「ルミナ、服屋行きたいか?」
改稿する前は作者だったよな、正直引くわ、でも改稿した後はちゃんと作者である事は否定されている…となると作者ではない、一緒に聴こえて来た声は…多分クロノスちゃん…ん?まさかあの声の正体はーーー
「いくのー!!お洋服買うの?」
彼女が首を傾げた瞬間、このロリコン野郎の思考は停止した
「あぁ〜!!かゎぁあぁあぁ〜〜!!!よーし幾らでも買ってあげよぅ〜!」
「わーい!!やったぁ!ありがとうパパー!!」
辺りの人間の視線が怪奇な人間を見る様な目から怪奇そのものを見た目へとグレードアップした数秒後、2人の姿は消えた、この日ギルド本部には『ロリコンが出没します、子どもが心配なので捕まえて下さい』という依頼が何枚か貼り出された
「やっぱりここかな」
そう呟く彼の目の前に有ったのは馴染み深……くはない服屋だった
「パパ〜ここ前にも来た気がするの」
「…嫌…なのか!?」
彼は震えた、何故ルミナに「どこの店に行きたい?」と、聞いてやれなかったのか、思えばあの元居た通りには服屋が何軒か有った筈だ…
「うーん…うん!見てみたいの〜!」
何かを察したのか、それとも偶然か、発せられたその言葉は練の自責の念を取り払った
「そ、そっかぁー!良かった…じゃあ、行こうか!」
取手に手を掛け、扉を開けると……見慣れない景色が広がっていた、前は服だけ置いてますといった素朴な感じが前面に出ていたが、マネキン人形が置かれていたり、壁や服を置いておく棚とかがシックな色になっていたり、まるで別の場所に来た気分だった
「パパ、やっぱり勘違いだったの、ここは別の場所だったの」
「うん、パパも勘違いしてた、ここは知らない場所だ」
いや、装いは変わってもきっとあの人の良い仕立てさんは健在だ!絶対そうだ!ほら!耳をすませば聴き覚えのある声が………
「いらっしゃいま………せん、ロリコンはお帰り下さ〜い」
聴こえましたね、でも違う人でしたね
「何で連続失踪事件の犯人がこんな所で働いてるんですかねぇ!!!」
「何でロリコン野郎が幼女連れてこの店に来るんですかねぇ〜!!」
朝と同じ、一触即発の空気がまた広がった
「まーたケンカなの」
いつも読んでくれてありがとうございます!!!
嘘つきHKmEの言う事は信頼してはいけない、特にタイトルの通りには展開しないからタイトルなんて読まない方が良いんだ!
だ、黙れッ!!皆さん!こんな奴の言う事なんて信用しちゃいけません!!




