KUMA=SAN
「コイツらが…KUMA=SAN…!今回の討伐目標か!」
奴等を斬るべく、腰へと手を動かした、しかし、有ったのは布の感触だけだった、あっ制服くん、破けて死んだかと思ったよ!お帰り!
「…2人は…居ないんだったな……そうだ、ラブコメに感けてる暇なんて無いんだ、俺はアイツらに相応しくならないといけないんだ!」
2人が歩みを進めるのなら、2人の主人である俺は歩幅を合わせて一緒に歩かなければならない!いや、彼女よりも先に居なければならない!!
「2人に相応しくなる為に…お前らの命……頂くぞッ!!」
靴が地を蹴る音が響き、その直後に鈍く、重い音が響く、ダメージが入った事を指し示す様に…
「BEEEEEEAAAAAAAA!!!!」
咆哮がそこら中に響く、お返しと言わんばかりに鋭い爪が振り下ろされる…が、遅い
「『移動』!!」
既に移動は完成していた、空中、そして敵の真後ろに
「セヤァァァァァァ!!!!」
側頭部に爪先が突き刺さり、そのまま引き裂いた、中からは脳漿、血肉の代わりに白い綿が飛び出した
「ふぅ〜…一匹目…コイツで最後って…そんな訳でないよなぁ……」
ここに来て不意打ちとかそんな事をせずに普通に戦っている金子練を見て困惑しているのは恐らく作者だけでは無いはず…
「BEAAA……」
さっきの咆哮に呼ばれたのだろうか、木の陰、岩の陰、草の陰からさっきと同じ様なサングラスクマ耳が姿を現す、その光景は地獄絵図と言っても過言では無いだろう
「…そういえば…依頼書には根絶やしにしろって書いてあったな…いいぜ…」
瞳のないサングラスの奥を順番に端から睨みつける…そして再度言葉を放つ
「お前ら全員!根絶やしにしてやる!!!かかって来やがれぇぇぇぇ!!!!」
その言葉を理解したのか否か、その地獄絵図はそれぞれ周囲を響かせ、此方へと突進する
「BEEEEEEAAAAAAAA!!!!!!」
「来いよ!!俺の戦いは…まだまだこれからなんだよォォォ!!!!」
いつもサボって来た、誰かが努力し、生きている時に俺はいつも一瞬で終わらせて来た
「BEEEEEEAAAAAAAA!!!!」
気付かない背後からの攻撃、背中から血が止めどなく溢れ出し、ピンク色をそこから覗かせている
「ぐぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!『血液針の串刺し』っっっ!!!」
溢れ出した血の鉄分は形を変える、微小な針は身体の様々な部分を傷つけ、命を奪った
「ハァハァ……『再っ…生』!」
傷は戻るが使用した鉄分、流れた血液は元には戻らない
「BEEEEEEAAAAAAAA!!!!!!」
そんな状態でも奴等は待ってはくれない、横薙ぎの一撃が左から迫り来る
「『錬金魔術』!『炎上』しろ!!」
錬金魔術という言葉によって掌から溢れ出した魔力が炎上、一瞬にて炎の壁を生成する、そしてそのまま炎へと一撃が吸い込まれる
「B…BEEEEEEAAAAAAAA!!!!???」
通常ならばこんなに炎上速度が速く訳がない、だがそれが魔法ならば話は別だ、まるで森林を焼き尽くすナパーム弾の様に腕が一瞬で灰へと変わる
「へっ…お前らなんかに通行止めさせられてたまるか!」
いつも見てくれてありがとうございます!!
結構真面目に書いたよ!…まぁ、それがどうというわけではないんですが




