その後-中
あっそうだ、夏休みになりました!やったね!安心して二桁時に起きれるよ!
驚きの声が反響する、この事態を収束するには…やる事は1つだ
「すまなかった」
どうでもいい事だが声が高いままだと事に気付いた、本当にどうでも良かったな
「それより…大丈夫なのか?」
誰かとは言わない、そこで気絶している彼、そして俺の両方の事だろう
「俺は……大丈夫だ、多分な、彼は…気絶している、生きている事を大丈夫というなら…大丈夫、だろう」
「そ、そうか…」
「彼等…深淵になった人達の事だが…助ける方法は…無かった、少なくとも今の所は…俺も、彼女、ツクヨミさんの選択は正しかった、そう思っている」
火に油を注いだ、そうなる事は俺自身想像していた
「仲間が…殺されたんだぞ?」
ただ消えかけの火に油を注いだ所で炎が燃え盛るか、と言われればそうではないかもしれない
「それについては悪かった、説明が足りなかった」
本当に説明不足だった、ツクヨミさんはルミナとの時間を優先したけど…俺はどっちかというと安心してイチャコラしたいから説明する
「説明…不足?どういう事だ!」
その場にいたほぼ全ての人間が俺の言葉に耳を傾ける
「奴等は死人を生き返らせる力を持っている、同じ深淵として」
予想に反し、あまり驚く人間は居なかった、仕方ない、保健室の先生ですら蘇生魔法を使えるこの世界では死人が生き返る事など普通なのだろう
「更に恐らく、いや、確実に…彼等は…死んでいた」
一部から驚きの声が上がる…やはり、気付いていた、そしてその上で黙っていた
「この中に見た奴が居るはずだ、服に不自然な数ミリの穴が空いていた奴を」
数カ所から声が上がる、それに構わず話を続ける
「そして最後に、深淵の支配下から抜け出す方法、それは…深淵から見放される事だ」
「パパ…」
ルミナが心配する様に腕を掴む、俺はルミナに大丈夫だ、と言ってやる事が出来なかった
「なぁ」
「…なんだ」
「なんであんたはそんなに知ってるんだ?」
…なんでだろうな、なんで俺がこんな事知る羽目になったんだろうな…
……そうか…
「俺が…勇者として異世界転移したけど…裏切られて錬金術師やってるからだ」
「…理由になってなくないか?」
………そうだな……
「俺が元々深淵の支配下にあったからだ…」
「…そうか……」
「アビスはクソ…じゃあな…」
「んん!?…そ、そうか……」
そう言ってこの場を後にする
「…ご主人様…」
俯きながらそう言った彼女は…
「…どうしたライト」
決意に満ちた顔を見せた
「…お暇を頂きます」
「…ライト?貴女、何を言って…」
ダークがライトの肩を掴み揺らす、だがライトの瞳は一筋の光の様に曲がらない
「どういう事だ…?」
いつも見てくれている皆様、ありがとうございます
中編って誰が最初に考えたんだろう、便利ですね




