13日の金曜日
※番外編につき以下の注意が有ります
・シリアスブレイク
・シリアスデストロイ
・シリアスエンド
上記の内容が許容できる方以外もお読み下さい
ーーーこれは私が『仕事』をしていた時のお話ーーー
『もしもしーーーー』
私はメリー、ペンネーム…に近いかな?
いつも通りに仕事をしようとしていたんだけれど…何故か私は見知らぬ土地にいたの
まぁ、それはどうでもよかった、幸いに人がいたので私の『仕事』もやりやすかった…でもそこはーー
『もしもしぃ?』
『もしもし?私、メリーさん、今ーーー』
…自分で自分をメリーさんって呼ぶのはちょっと痛い人みたいで嫌だなぁ…
そう、私はメリーさん、怖れられている、都市伝説の内の一つ
『ーーにいるの』
この電話を聞いた人間は大体が悪戯電話だ、と考えたり、メリーさんだ…!と驚愕するか、種類はあれども大方その2パターンだった、けれどーー
『うん、わかった、そこなら近所だ、迎えに行ってあげよう!』
初めてのパターンだった、そう、今まで向こうから来るだなんて…そんなパターンは無かったのだ
そこで、私はもっと恐ろしい事に気付いた、彼は最初、気怠そうな口調をしていたが…私の声を聴いた瞬間、まるで親しいな訳と話しているかのような口調に変わった…そして、代々メリーさんは幼女なのだ、声だって高い透き通る様な声をしていると自負している…いや、大切なのはそこでは無い…
ー今から来るやつはロリコンの可能性が高いー
私はその事実に顔を青くした
「い、いや今からでも逃げれば…!ッ!?」
まるで死神に心臓を掴まれたように私の呼吸が止まる、背後に『何か』がいる、けれども恐ろしさが勝り背後を見る事が出来ない…そしてーー死神は死の宣告を行う
「やぁ、君がメリーさんだね?」
「キャァァァァァァァ!!!」
では、もう一つ、これも私が仕事中の時のお話です
『もしもし、私メリーさん』
私はさっきのロリコン野郎から逃げて鬱憤を晴らすために別の人に電話をかけていた
『いま、服屋の前にいるの』
そう言って電話を切る、よし、相手は女の子だったからよっぽどでもない限りロリコンは有り得ない…しかもあの動揺の仕方は『メリーさん』を知っている人間のそれだ、そう考えた所で顔に笑みが広がった
そのまま…順調に事は進み、遂には彼女がいるであろう部屋の扉の前に辿り着く
『もしもし?私メリーさん、今あなたの部屋の前にいるの』
そう言って電話を切った、部屋の中から震えを含んだ声が聞こえてくる、完全にチャンスだ、後は貴女の背後にいるの、と言うだけで良い、そうして私は電話をかけ直す
『もしもし?私メリーさん、今ーー』
「貴女の背後にいるの!!」
よし、背中を取った!!
…その状態で大体30秒位経った、しかし、彼女は振り返る素ぶりすらない、肩でも叩こうかしら?そう考え始めた頃…彼女が壁に突っ伏している事に気付いた、…いや、何かおかしい、そう考えて彼女をよく見る…そして心臓が撥ねあがる
「首が…ひゃ、180度曲がってる…!?」
そう、私は確かに背中を取った筈だ、ならばこちらに顔があるのはおかしい、これはもしかして、私と同じような都市伝説か、妖怪か、変死体のどれかだ、と当たりをつけたと同時になんとその変死体が喋り出したのだ
「そっちが前だよ!!」
「……?」
私は言葉の意味が分からなかった、死んで脳みそまで腐ってしまったのだろうか?
「首傾げないで!僕…そんなに胸ないの…?」
まさか…私は驚いた、なんと彼女は胸より背中の方が凸凹していたのだ、変死体では無く妖怪だったか……多分妖怪胸無しとかそんなところだろう
「最悪だよ…メリーさんに前後ろ間違えられちゃったよ…どんだけ貧乳なの僕…っ!」
涙を流している、まさかそう言う妖怪では無く、胸を貧乳に改造されてしまった改造人間だったのか!?
「瑛理〜ただいま〜おや、メリーさんじゃないですかぁ…」
「キャァァァァァァァ!!!」
私は気絶した
いつも見てくれてありがとうございます!!!
瑛理の新事実が発覚……!
…瑛理が妖怪胸無しなら、練は妖怪鬼畜ロリコンだな




