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悲報:俺はロリコンだった。

「…まさか家まで作っちまうとはなぁ……ま、普通か。」


俺の異世界初めての友人。

「練殿ォ!!」うわなんだコイツ

……そのエルフの友人が日本風家屋を見上げながらそう言った。


「すまん!駄目だったか?」


「いや、別に良いんだぜ?まぁ…度胸がある奴だと思ってな!」


度胸…というのは、いつ魔物が襲ってくるかも知れない状況でよく寝れるな……という意味だろう。


「え?怒ってない?」


「いやー怒るわけねぇだろ?」


「よかったー!ありがとうオレス!やっぱりお前はいい奴だよ!」


(確かコイツに「いいぜ」って言ったハズなんだが……?)


「…?おう!良いってことよ!何故か最近は魔物も襲って来ないしな!」


盛大にフラグらしき何かを構築した友人に、思い切ってとある事を聞いてみる。


「ところで……そっちにルミナが遊びに行ってた筈なんだが知ってたか?」


オレスは少し唸った後そう答えた。


「ルミナってあのちびちゃんの事か?それなら来てないぞ」


(じゃあ毎日何処行ってるんだ?ルミナは…)


「で、案内して欲しい所はないか?」


と言っても、街が綺麗だが狭いという弊害のせいで、もう見るものもない。


「いやーほとんど見たしな…あとはあの樹位かな?」


「うーんあの樹はフォレス様の御神体なんだけど…お前なら大丈夫か…よし!連れてってやる!」


「ありがとうな、何から何まで。」


「良いってことよ!俺たちは同志だからな!」

 



そうして俺はエルフの国の中心に生えている御神木様の前まで来ていた。

遠くから見るより威圧感が数倍大きいのは遠近法のせいだ。

……結構、この国は広かったということです。


「この樹の中は空洞になっていて頂上まで登る事が出来るんだ」


「そうなのか!楽しみだな…」


「それじゃ俺は此所までだ。」


「え?何でだ?」


「エルフには掟があってな、御神木様を正当な理由がない場合登っては行けない、つーのがあるんだ。」


「そうなのか…じゃあ行ってくるぜ!」


「おう!元気でな!」


オレスが手を振っている。

……確かに雲の上まで続くこの木を登るとなれば、確実に大変だろう。

日本で言えば、整備された富士山の天辺まで登る事と同じくらいか。


「そんじゃ『登る』としますか!」


手を振っていたオレスがギョッ!?とした顔をした。


(わぁ、空が見えるー……また錬金(やっ)ちゃったよッ!)


「お前か?此方に越して来た奴は?」


声に宿る確かな覇気、軽く驚いて振り返るとそこには……


「えっと…フォレスさん?」


そう、神がいた。


「あのなぁ、お前神に向かってさん付けって…そういえばお前時空神にちゃん付けだったな…」


「!?まさかそんな!嘘だろ!」


「どうしたんだ?馬鹿みたいなことして」


「常識人!いや常識神だ!」


クロノスちゃんが酷いよと言っております。


「何言ってんだ?頭おかしいんじゃないのか?」


「グハッ!…普通に心配されると逆にキツい…というかお前…まさか、転生者?」


「よく分かったな…というか神相手だぞ?お前って……まぁいい、俺は森田豪、これは前世の名前で、今はフォレスだ。」


「『君の〇は』かな?」


「お前…大丈夫か?」


悲しい…ですね…。


「まぁ、お前の子供が魔物の数を減らしてくれるから此方もかなり助かってるんだ、礼を言っておく…ありがとうな。」


「まじで?ルミナそんなことしてたの?」


「あぁ、本当に助かってる。あと敬語。」


(まさか…ルミナの遊び相手って…魔物?


…家帰ったらちゃんと遊んであげよう。)


「そうだな、礼にこいつをやるよ。」


フォレスが掌を開くと、そこに十分の一くらいのサイズのフィギュアが……


「初めまして、妖精族のエイリーよ、よろしく。」


えっと、妖精がいました。

羽を小刻みに振るわせる姿は確実に妖精でした。

ごめんなさい。


「え?妖精?妖精ナンデ!?」


「妖精ってのはなぁ、俺みたいな自然を司る神の魔力が意思を持ったつーもんなんだ。」


この妖精ッ!意志がッ!あどぅ!


「ボボボボボボボッ!」


「…お前本当に大丈夫か?」


「私…なんか心配になってきたわ…」


多分この妖精と大冒険するんやろなぁ……。

でも負けヒロインなんやろなぁ……。


(本当に大丈夫かな俺…まぁ大丈夫かな)


「フォレスさんまじあざっす!」


「ふざけてんのか?」


「すいません、反省してます」


「本当に何なんだ…お前………

……おい、御宅の子供が帰って来たみたいだぞ」


「まじですか!ルミナ~!家に『移動!』」


「……嘘だろ……?」


そして、結果。

妖精と神が残った。

騒がしいのが居なくなって静かになったと思ったが……。


「あいつ…私を忘れて行くなんてっ…なんて高度なプレイ…!!」


突如、妖精が変態だと発覚した。


「こいつも大概なんだがな…」



「ただいまルミナ!お帰りルミナ~!」


『ただいまー!パパー!』


そして練とルミナは玄関でお互いを抱きしめ合ったのだ。


どうぞ来て下さい、お巡りさん。


「これは、酷いねライト」

「端から見たら変態ですねダーク」


「うるさいッ!俺は大人の女の人が信じられないからロリっ娘を好きになったのだ!あの純粋さ…それはとても眩しく俺の光になり得た!幼女こそ至高!幼女こそ総てだ!そして俺は…ロリコンと言われ続けようと!ロリを…幼女を愛し続けるッ!それが俺のロリコン道だッ!今…認めてやろう!俺は、ロリータコンプレックスだ!分かったか!」


大人の女のアビスさん


『よくわかんないけどパパカッコいいー!』


「ありがとう!大好きだよ…ルミナ!」


「ダーク…私は確信しましたご主人様は…」

「ライト…私も確信したよ、お兄ちゃんは…」


「「ロリコンを超越したロリコンだ!」」


????????????????????????????????????????????

ロリコンを超越したロリコンwww


なんなんでしょうね。

そして、いったいロリコンとはなんなのか。

あ、内容変更しました。

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