平穏という名の日常回という名のお風呂回
ーー俺は気付いてしまった
俺は幼女しか愛せないのでは無く産まれたばかりの女の子しか愛せない病気なのではないだろうか?
「だってルミナは生まれたてだしライトとダークは作りたてだし……」
「あ、クロノスさん!クロノスさんは生まれたてじゃないな!………やっぱロリコンだったわ。
ハハハハ!!!やっぱり幼女は最高だぜ!」
(…でも多分……クロノスさん千年以上生きてるよな?ってことは、まさか!
ロリババア!?異世界キター!)
『失礼な奴だな!』
「あれ?クロノスさん?」
『……普通に喋ったらもう一人の自分がいる(笑)奴になってしまうぞっ。』
(わかりました、でも何で具体的なんですか?まさかクロノスさん実体験……
…時止めは狡い……!)
目の前に幼女が現れたと思ったら、即座に腹に激痛。つまり時止め腹パンだ。
流石時空神と言うべきだろう。
『本当にやめて?そういうのは我のトラウマだから…我のトラウマだから!』
手加減してくれたのだのだろうか、死ぬほどの痛む訳でもない腹を抑え、地面に転がっていた。
……死ぬ程じゃなくても凄く痛かったらしい。そんなつもりじゃなかったのか、クロノスが焦ってオロオロしている。
(大切な事なんで二回言ったんですねわかります!
ところで神のお仕事はどうしたんですか?サボりですか?)
ぐりんと半回転し、クロノスの方を向いて言った。
(うわ絶対反省してないよこの人……)
クロノスが深い溜息を吐いた。
『いやー時空神の仕事って、時間の歪みを直すだけなんだよね、しかも時間の歪みなんて百年に一度も起きないし。』
(へーーー楽ですね、ところで何で心を読めるんですか?)
『ソロで行動してたとき誰も信じられなかったから…読心術を……って仕方ないでしょ!』
(なら、俺の心の奥まで読んで下さい!!
…俺が信じられる事を……心の清さを証明しましょう…)
『ルミナの事…ライトの事…ダークの事…わたsごほんごほん我の事…』
(ほら…大丈夫でしょ?気が狂ってるでしょ?)
『こいつッ!幼女の事しか考えてない!』
違いますよ!仲間の事と貴女のことですよ!
『それが全部ロリっ娘だからいけないのよ!』
(何ですか!別に良いじゃないですか!
あれ?クロノスさん自分のことロリっ娘って言いましたよね?)
『この彼女無し!万年童貞!』
(酷いよクロノスさん…彼女ねぇ?
…クロノスさんが彼女になってくれたらなー)
一応、彼は今黙っているのである、つまりは誰とも話していないのに表情をコロコロ変える変態にしか見えないのである。ということはーーー
「ご主人様…?」
「ライト…なんか怖いんだけど!?」
知らないうちに自分の装備からの評価が可哀想な人に変わっているという事。ありませんか?
『わ、私が彼女!?い、いや我神だし!そ、そういうことは、ちゃんとお互いを知ってからじゃないと!』
(でも、俺好きだよ?クロノスさんの事…)
『私を…好き? …駄目駄目!絶対!』
(自覚無いかもしれないけどクロノスさん可愛いんだよ?)
『かっ可愛いッ!うぅ…もうかえゅ!』
(帰っちゃったか…可愛いなあクロノスさん(犯罪者)…………今度はクロノスちゃんって呼んであげよう。)
『パパー!ただいまー!』
「お帰り、ルミナ!どうしたの?早かったね?」
『なんかね、パパが女の人と一緒に居てる気がしたの。』
「そうかぁルミナ~可愛いなぁルミナはぁー!!!!!!!!」
『えへへ、パパだーい好き。』
時は流れて、大体翌日。
縁側で日向ぼっこしていたときのことだ。
『お風呂を作りなさい』
「誰だ!こいつッ!直接脳に!」
『私は天の声…。』
「天の声だと?あぁ、そういう事か。」
そう言って眼を閉じる。
疲れてんだな、これ以上ダークとライトに迷惑掛けたくないし、寝るか。
『お風呂を作りなさい…。』
「俺疲れてるのかな?そんなにお風呂が狭かったのか?まぁいっか。」
そろそろ二人の視線が痛いから寝よう。
ドン引きの目が心配の目に変わってきてるから寝よう。
『お風呂を作れ』
「わかった!作れば良いんだろ!」
装備である二人が内緒話を始めた。
ほぼ確実に自分の主人についてだろう。
『さもないと寝てようが関係なくお風呂を作れと言い続ける…永遠にィ…!!』
「わかったよ!怖いこと言うな!」
『さぁ、お風呂を作るのです…。』
「風呂『できろ』ほれ、これでいいか?なに?ちゃんとしたお湯を使え?わかったよ!こうなりゃとことんやってやる!」
それからは、もう作業だった。
二人が内緒話をやめ、目を丸くするぐらいの作業だった。
具体的にはお湯を引き当てるまで地面を掘った影響で、なんか小さな山ができた。
『満足した…じゃあな…。』
「満足したじゃあなって…風呂は嫌いじゃないけど納得いかねぇな!おい!消えるな!おいーーッッッ!!!!」
一人で叫ぶ主人の姿は完全にホラーだったという……。
『ただいまー!』
「お帰り、ルミナ、どうしたんだ?こんなに早く帰ってきて。」
「なんかね、早く帰ったらパパが良いもの作ってるって!」
(くそ、天の声!許さんぞ!許さんなぁ!許せーん!!)
欲望に忠実な男、金子連。
笑顔が溢れ出しまくっている。
「そうだよ~頑張って大きいお風呂作ったんだ!」
『わーい!パパ~一緒に入ろー!』
練は鼻血を噴き出した。
混浴だよ混浴ゥー!!!
『パパ!?大丈夫なの!?』
「大丈夫、大丈夫だから…。うん!俺はパパだからな!俺はパパだからな!仕方ないよな!普通だよな!」
パパは娘の裸を想像して鼻血出したりしないんですよ。
というか、こいつ全裸のルミナ抱き締めてるからね。一回も二回も一緒。100回で英雄。はいっ。
「ご主人様、そういう事なら私達も。
(監視役としてですがね。)」
「お兄ちゃん!一緒に入ろー!()」
(お風呂回最高ッ!天の声…君はなんていい奴なんだ…)
天の声の人がサムズアップしているような気がした。
だから練も天に向かってサムズアップした。
哀れみの視線が加速した。
「ふいー…久しぶりだな~日本風のお風呂に入るのは…異世界のお風呂はシャワー的ななにかだからな。」
『パパー!これ楽しい!』
ルミナはザブザブと泳いで遊んでいる…可愛良い良い良い良い良いい!!!!
「ライト、これ気持ちーね!」
「そうですね…日頃の疲れが癒されます。」
「そうだな…こんな風呂は転生前でも入ったことはなかった…。」
「ん…え?クロノスちゃん!?」
「ちゃ、ちゃん!?そ、そんな…ちゃん付けなんて初めて…。」
哀しいな…ぼっちって…哀れみの視線を受ける者が増えた。
「いや、それより!クロノスちゃん?何でここに?」
「えぇ?あの……ゴホン、いや、私…ゴホンゴホン!!我は風呂なんぞ久しぶりだからな。」
物理法則無視ローブの所為で隠れていたつるぺたの胸を張ってそう答える。
練は少し考えた後悪ガキの顔になった。
「なにそれ汚い。」
鋭いグーパンが顔面に入った。
主人の不始末を片付ける。剣の鏡だ。
「ち、違っ!勘違いしないで!シャワーは毎日浴びてるから!汚いとか言わないでよぉ…」
クロノスは涙目になってこちらを見ている。
これが見たかったのだ(鬼畜)。
反省の意図が見えない主人の首に剣が添えられた。
「冗談だって!冗談ですよ!!ごめん!!ごめんなさい!!!」
「よかったぁ…(本当に汚いと思われてたら時空壊してたかも…)」
「本当の理由は?」
「ッ!…違うもん!べ、別に君が入ったお風呂だからとか!そんな理由じゃ無いから!ほ、本当に違うから!」
か、可愛いッ!…可愛いが……過ぎるッ!
「ご、ご主人様!?」
「あー!お兄ちゃんが沈んでいくー!」
『パパー!』
「そ、そんなぁ…可愛いなんてぇ…え?練君?」
「金子練ッ!悔いはないッ!やっぱり悔いあるからアイルビーバック…でも今日は無理おやすみ。」
『クロノスちゃん!絶対に負けないから!パパは渡さないの!!』
「え?えぇ!?」
『絶対パパは渡さないの!クロノスちゃんとルミナはライバルだから!』
「ライバル…初めて…」
見てくれている皆様ありがとうございます
主人公はやっぱロリコン(確信)
文章を変更しました、番外編でも無いのに作者が介入するのはいけない




