110円ショップ
ここは、とある研究所。
休憩中、今日も今日とて、博士さんと助手君の無駄話が始まるのです。
「助手君助手君」
「? どうしました?」
「なんで解散するんですか?」
「いきなり小学四年生みたいな幼女の声でタイムリーなネタぶっこんできやがった!? …もう一回言ってみてください」
「なんで彼女いないんですか?」
「バグです」
「夢食べちゃうんですか?」
「それはバクです」
「ワ●メちゃんみたいな髪型で昔千尋に助けられた?」
「それはハクです」
「飲み会では?」
「吐きません。…今日は解散がテーマですか?」
「いえ、確かに、何か空気読んだのかヘタレたのかはよく知らないけれど、有権者としてはこの上なくこの解散、何か意味あるのかな700億も無駄に税金使ってんじゃねえよぶっ●すぞと言いたくなる解散の話ではないわ」
「もう解散してしまったことですし、せめて選挙で自分の意思を表明しましょうね」
「前、消費税上がるって話したじゃない?」
「はい、しましたね。その時は5%でしたが、今は8%に上がり、次に10%に上げようとして政府が増税を延期し、解散して選挙、ということになったわけですが」
「期限切れワインの中身はそのまま、ラベルを張り替えるようなことをやっているわね」
「まあ、財政的に仕方ないような気もしますが、今後どこまで上がるんだろうという不安はありますね」
「それもあるけれど、こんなに消費税細かく上げていって、一番困るのは私達消費者なのよ」
「? 何故です?」
「消費税が5%から8%に上がって気づいたのだけれど、モノの値段がおかしいのよ」
「? どういうことです?」
「簡単な例を挙げると、5%の時に税込100円だったものが、8%で税込105円になってたりするのよ」
「なるほど。普通に考えれば、その場合の8%の時の税込の値段は103円ぐらいになるはずですね」
「そう。2円分実質的に値上げになってるのよ。でも、これぐらいならまだ可愛い方よ。ひどいのだと、税込100円だったものがしれっと100円+税とかになってるんだから」
「外税表示になって仕掛けられたトリックですね。便乗値上げはあんまり誉められたことではないですけど」
「切符とかバス運賃とか自販機とかもたった3%の値上げでしれっと10円値上げしていたりするわ」
「世知辛い話ですね。確かに、いきなり大幅に上げるのは国民の反発があるから自重しているのでしょうけど、段階的に細かく上げていくとこういうことが起こるのは感心しませんね」
「そして10%に上がることで、もっと色々な問題が起きてしまうのよ!」
「具体的になんです?」
「うまい棒が11円にッ!」
「どうでもいいッ!? あ僕はたこやき味が好きです」
「私はコーンポタージュ。他にもあるわよ」
「聞きましょう」
「公衆電話が10円じゃなく、11円にッ!」
「一円玉たくさん用意しないと! …でももうほとんどの人は携帯で通話しているような気もしますが」
「最近公衆電話の数も減って見かけなくなったわよね。でも、もしかしたら使う機会もあるかもしれないから、玉はたくさん持っておいた方がいいわよ助手君!」
「テレフォンカードで良いんじゃないですかね。というか、テレフォンカードももう前時代的なものになりつつありますね」
「ダイヤル式の黒電話とか、どれくらいの人が知ってるのかって話になりそうよね」
「番号を一つ一つ回さないといけないなんて、今から考えたらすごく面倒ですよね。今はタッチ一つで済みますし」
「回さないでタッチだけ…。ちょっと公衆電話行ってくるっ!」
「ヤメテ通報しようとしてるのはわかるからせめてこの場で通報してッ!?」
「それにしてもこの消費税、国はどこまで上げるつもりなのかしら?」
「税収が歳出の半分程度しかない今の現状だと、まだ上げるだろうという気はしますね」
「具体的には?」
「今、国の歳出は、その半分が国債などを発行して借金しながら回している状況です。つまり、半分は赤字なんですよね。極論ですが、この赤字分を全部消費税で賄おうとすると、必要な消費税の%は25%でも足りないと言われています」
「げえッ!? 消費税ッ!?」
「どこかの三国志の武将が現れた時のリアクションも、まあわからなくはないです。アメリカの研究者なんかは、32%必要とも言っていますね」
「ふっざけた税率!! ガリガリ君三本買ったら余分に一本買うことになるじゃない!」
「…デジャビュかな? まあ、そういうことになりますね」
「29,7㎝!!」
「いきなり何の長さですかッ!? そこ一割増しとかならないですからッ!?」
「消費税だけで無理なら、他のとこから取ればいいのよ」
「? どこからです?」
「パ チンコから」
「悪意のあるスペースは自重してッ!? そういえば一時期話題になりましたね、パチンコ税」
「今回は見送りになったんだっけ? ま、政●家や警●とズブズブだから、多少はね?」
「お金もらったんでしょうね、って、国家権力にまで喧嘩売ってくスタイルは自重してッ!?」
「ならどういう税ならいいの?」
「そう言われると難しいですね。政府はスマートフォンなどの携帯電話にも税金をかけたいみたいですけど」
「一人一台は持つようになったものね、取りやすいといえば取りやすいのかも。けれど、取りやすいところから取るっていうその考え方はどうかと思うわ」
「そうですね。消費税もそうですが、その辺りはもっとよく議論して欲しいところです」
「幼女税とかどうかな?」
「取りやすいところから取ろうとするのは止めてッ!? それになんですか幼女税って!?」
「幼女を見たり、幼女に声をかけたら取られる税よ」
「そんなことされたら僕は裸足でロリの国に亡命します!」
「プレス機の準備は大丈夫?」
「二次元じゃないッ!? 潰しても決して二次元には行けませんからッ!?」
「あとは巨乳税も必要よね!」
「え? あっ…ウゥン、ソーデスネー」
「ブラのカップ数が上がれば上がるほど、課税額が増えていくのよ!」
「…」
「そうすると絶対カップ数詐称する人が出てくるわよね! それで、国が認可した特定健康ブラなんてのが出てきて…!」
「…」
「あとは、貧乳控除っていうのがあって! それで、それでっ…!」
「もういいッ…休めっ…!! 休むんだ博士さんっ…!!」
「胸なんて…、胸なんてーッ!!」
「僕は小さい胸、好きですよ」
「すいません職場の変態にセクハラされたんですけど…」
「さらっと何食わぬ顔で上司に相談しに行くのはヤメテッ!?」