恋は甘い
本編に登場します名前は、決して本名ではございません。
(しっぴーは、実際のニックネームですが。。)
「あのねー、あたしさー。」
「うちはー。」
そんな声がどことなく聞こえる。
世に言うガールズトーク。
あたしのクラスではそれが流行っている。
今や男まで、「偽ガールズトーク」と命名し、恋話をしている。
「しっぴー!!」
あたしのニックネームが呼ばれ、クルリと振り向くと、永岡美輝と、大泉蘭が居た。
「しっぴ-、本当に、チャンス作ってくれるの?!」
眼を輝かせ、此方を見ている2人に、笑顔を向け、こう言った。
「おう!任しておいて!」
あたしは、大分男勝り。
勿論、男とは仲が良い。
だから2人の”恋”を密かに応援している。
だけど、勿論あたしにも好きな人くらい居る。
好きな人の名前はリク。告白とか、そんなんじゃないけど、ただ、遠くから見ていたい。
好きな人の事とか、ぼーんやり考えて居たら、肩を叩かれた。
だから振り向くと、そこにはリクが。
でも、振り返った瞬間あたしの頬を、むにゅーうっと、伸ばす。
「ひゃいしゅんにょよ!」
頬を伸ばされているため、上手く喋れないが、「何すんのよ!」と言った。
すると、周りの男達はげらげら笑った。
「なんだよ、それ。」
リクはにかっと笑うと、続きを話した。
「今日、サッカーするからしっぴーも来いよ-。」
あたしは、男女問わずしっぴーが愛称。
「おう!」
笑顔で返すと、返事をする。
そしてリクはあたしの耳元で、囁いた。
「話したいことあるから、昼休み、体育館裏に来いよ。」
するとリクは、自分の席に着いていった。
いろいろ考えたら、昼休み。
あたしはリクに言われたとおり、体育館裏へ行った。
「あ、来てくれたんだ。」
リクは、少し頬を紅に染めて、待っていた。
「話って、、何?」
あたしはおそるおそる、聞いてみた。
「実は、お前が好きなんだ。」
リクからの発言。
あたしは、顔が紅くなった。
「あたしも、、、好き・・・だよ?」
あたし達は、両思いになった。
恋って.....甘いね。
はい、初めての恋愛物です。




