表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/37

2週間前

知佳サイドの話です(^^ゞ

知佳はそう話しながら2週間前のことを思いだしていた。




――

とある朝、私はいつもとは違い、目覚まし時計で目を覚ました。



いつもはもっと自然に、お昼過ぎに、起きるのだけど今日はなんと10時に起きた。昨日の夜に酒井さんから電話があって嬉しい発見があったから11時にコインタワーに来るように言われたからだ。い、いつもは17時出勤だっていうのに。




私はご飯を食べて身支度を済ませて家を出発した。



私は高校に行っていない。この世界には学校はあるけどほとんどの場合、子供でも仕事をしていることの方が多いんだ。代わりに親や身近の人が必須の国語と世界史だけ教えるように義務付けられている。

私の場合は仕事場の上司の酒井さんって人に教わっている。酒井さんは私の両親と同期で小さい頃からお世話になっているんだ。

両親も、というか私の家系は代々コインタワーで仕事をしている。コインタワーっていうのは、この世界ができると同時に建てた建物で影がこの世界にやってくるときの道しるべになっている。それで結婚した夫婦の家に行って人間の姿になって家族になる、、、らしい。赤ちゃんの時の記憶なんてないし、結婚なんてまだ早いから実際どんなものかは知らないんだ。機会があれば見てみたいな。


というのが元々の役割だったんだけど、今ではもう1つ役割があるんだ。100年前からこの世界を統一している絶対指導者に対して極秘に活動している反絶対指導者主義の人たちの本拠地だ。

この世界は簡単に言うと人間の影が生活している世界。世界史で習ったっていっても私たちにとっては自分が何者か?って聞かれても、人間ですけどなにか?って感じでなんの不思議もないんだけどね。


でもって、私たちの仕事はご主人の人間たちを絶対指導者の征服から守ること。絶対指導者や主義者にわからないように少しずつ対策を練ってきたんだ。もう100年になる。何でそんなに時間がかかるんだって思うんだけどそれを言ったら酒井さんに怒られた。まだ私の知らないこの世界の秘密があるんだって。



知佳は片道30分の距離を歩いてようやくコインタワーに着いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ