親友
「へー。つまりこの世界で一番偉い影が人間世界を征服しようとしているのね?」
「そういうことです。」
「でも、どうして私なの?」
「それはですね。先ほど、影は人間が生まれてすぐ離れるようになったと説明しましたね。しかし千尋さまの影は今も意志が離れていないのです。これは何か特別な意味があるのだと私たちは考えて千尋さまを救世主としてお呼びしようと思ったのです。」
私の影に意志がある?私はいったん思考停止に陥った。
が親友の知佳、、、ではなく親友の影の知佳によって再起動した。
「千尋さま。私の主人である知佳が千尋さまの親友であることは知っていますよ。救世主さまに失礼かと思いますが私も千尋と呼んでよろしいでしょうか?」
「本当っ?嬉しい!!千尋って呼んで、呼んで!!私も知佳って呼んで良い?」
「もちろんです。私、人間世界のお二人を見てとても羨ましいと思っていたんです。」
「見て?ってどういうこと?」
「えーとですね。影は一般的には人間世界に戻ることはできないのです。なので、影は主人がどんな人と関わってどんな生活をしているのか、一切知らないのです。ですが絶対指導者は特別なルートを通って人間世界を偵察しにいっています。そこで反絶対指導者主義の私たちは別の場所でルートを見つけようと探し、やっとのことで2週間前ついにルートを見つけたのです。」
「ふーん。それで、それで?」
「私たちは何か絶対指導者に対抗できる手段はないものかと色々と人間世界を巡っていたのです。そこで私は千尋を見つけ、あなたと私の主人が親友であることを知ったのです。」
「ちょっと待って。どうして主人より私の方を先に見つけたのよ。」
「別の場所というのが千尋の家なんです。」
ニコニコしながら知佳が言った。
「え!?私の家?なんで?」
「今考えると影がこちらの世界にきていない千尋の家だからこそ、その家にも特別な力があったのでしょう。」
微妙なところで終わってしまいました。すみません。また次の更新で(^-^)/