ある日の2限目
気まぐれに更新していきたいと思います。
いつもと変わらない月曜日。これからまた一週間が始まると思うとたまらなく憂鬱になる。
時々、今週はなんとなくイケると思う時がある。それがまさに今日だった。だが、2限目辺りからそんな思いもどこへやら。いつもと変わらずつまらないじゃないか。何がイケるだ。
「ひーまーだー」
「何だ?牧野。そんな暇なお前に特別プリントを用意してやろうか。」
「いやだーー」
また授業中に大声で叫んでしまった。ああ、みんなの視線が痛い。いつものことだけど。
私、牧野千尋は地元でもなかなか有名な進学校に通っている高校2年生だ。その中で私の成績はまさに真ん中。さっきの様に思ってる事を時も場合も関係なく大声に出してしまうことがしばしば、いや、かなりある。
そして進学校であるために生徒はかなり真面目だ。私が可笑しな行動に出るとすぐに痛い目で睨んでくる。
対称的に先生の方はそれほどお堅い人たちは多くない。現に今の時間の現代社会の先生は特にだ。酒井雅人先生といって名前はかっこいい感じだが50代のおじさん先生だ。毎回授業の度にギャグを言っている。最初のうちは私と私の親友の知佳だけは笑っていた。だが今はつまらなくなってスルーしている。勿論クラスのみんなは無反応だ。それにも関わらず先生は今日もオヤジギャグを飛ばしている。
キンコンカンコーン
やっと授業が終わった。
「ちょっと千尋。また授業中に大声出してー。」
「だってつい声が出ちゃうんだもん。」
この黒髪ロングの美人さんが親友の知佳。1年の時からの付き合で、この張り詰めた学校で唯一気の合う友達だ。
「ほんと、千尋って面白いよね。」
「知佳もやってみれば?」
「授業中に叫べと?無理だね。私、クールビューティーだもん。」
「自分で言う?あんたの方が面白いわ。」
キンコンカンコーン
こんな会話をしてると、あっという間に次の授業になった。あーあ、休み時間って短い。次の時間は、、、英語か。