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離陸と逃避

遅くなりました・・・orz。

あと急いで書いたので文章のおかしいところがあるかも・・・。



「もう終わったぞ。安心していい。よく頑張ったな。」


俺は2人を安心させようと声をかけた。のだがあまり効果はなかったようで2人とも驚愕したような表情をしている。


「む、無詠唱魔法。……お父さんでもできなかったのに。」


小さいほうの少女がつぶやく。俺的には巨漢の頭が吹き飛んで驚愕していると思っていたのだが違うらしい。

これは一度説明しておく必要がありそうだな。


「言っておくが、今のは魔法なんかじゃないぞ。説明は省くけど。」


「「魔法じゃないの(ないのですか)!?」」


2人が大きな声を上げて疑問を口にする。


「ああ。魔法じゃない。そんなことよりも、ここにいたらまずい。さっきの奴らが戻ってくるかもしれんし、別の奴らがいるかもしれん。君たち家はどこ?よかったら送ってくけど。さっきのみたいなのがいないとも限らないし。」


「それが……無くなってしまいました。」


2人はうつむいてしまった。どうやら戦争で失ったようだった。


「じゃあ、行くあては?それか行きたいところは?」


という問いかけに帰ってきたのは首を横に振るしぐさだった。

このままじゃらちが明かない。

どうしたもんかと悩みながらリンゴをまた一口齧る。


「しょうがない。とりあえず俺について来てくれないか?」



数分後、補給地点


「ケーニッヒさん。これは、いったい何ですか?」

ついさっき、補給地点へと戻ってきた。ここまで来るまでの時間で2人と少し話をすることができた。2人は予想通り姉妹だったらしい。


姉の名前は『ノエル・ライレイン』

妹は『シャルロット・ライレイン』

呼ぶときは『シャル』と呼んでほしいそうだ。


何でも、あの城から逃げてきたのだが待ち伏せされてしまったということらしい。

俺が勝手に考えていた展開とは結構違っていた。

なにせ、現代戦において戦場に一般人、それも女性はいないことが多いからな(テロなどは違うが)。巻き込まれたものとばかり思ってしまった。

ちなみにあのリンゴはここに来るまでに食べ終わって適当に捨てた。


「ユートでいいよ、ノエル。それはヘリコプター。『UH-60』通称・ブラックホークだ。」

ノエルが驚きの表情で見ていたヘリコプターについて答える。


『UH-60』通称・ブラックホーク。

この機体は、多目的用ヘリコプターとして作られ輸送から強襲、偵察などなど。種類によっては対潜用のものもある。

黒い機体に4枚のメインローター。定員は11名程度。頑張ればあと2名ほど乗れるかも知れない。だが、上層部の嫌がらせか何か知らないが俺は任務に1人で放り出されることが多い。なので、座席をいくつか取り外し弾薬や武器を入れられるようにした。結果的に、座れる座席は4つだけになってしまっている。

武装は俺の趣味で『GAU-19』を2つ取り付けている。


『GAU-19』

これは3本の砲身を持つガトリングガンだ。口径はデザートイーグル50AEと同じ50口径だが、こちらに使うのは12.7×99mmNATO弾で、違う銃弾を使う。銃弾は違えどもかなりの威力があるので、どんな状況でも対処することができる。

ただ、人間の体を真っ二つにするほどの威力のある銃弾を毎分1000~2000発撃ち込むので、周りからはオーバーキルだといわれることが多いというのが問題点だ。


「ねえ、ユート。へりこぷたーって、何なの?」


近くで、きょろきょろと周りを見渡していたシャルが顔をこちらに向けて尋ねてきた。


「そこからか。まあ、当然だよな。………う~んと、そうだな。輸送用の機械……道具とでも思っておいてくれればいいよ。」


いい説明の仕方がわからなかったので大雑把に答えておく。

「へぇ~。」


感心したように声を上げて、UH-60を見ている。


おっと、そんなことよりも、急いで荷物を積み込まなければならない。この補給地点にはUH-60以外にもいろいろなものが置いてある。

まず、武器だ。俺の任務は敵要人の暗殺だったり、敵基地への強襲だったりするので種類が多い。デザートイーグル50AEのような拳銃から、アサルトライフル。サブマシンガンや、狙撃銃などがいくつもある。そして、それらの銃弾が入った弾薬箱。これはヘリの中に積んである。一応武器は銃弾の互換性のあるものを優先的に選んではいるが9mmパラべラム弾や、7.62mmNATO弾。そして、先ほどの12.7×99mmNATO弾や、デザートイーグル50AE用の50AE弾などなど、種類が多く量もそれなりにあるので大変だったりする。

手りゅう弾やC-4プラスチック爆弾などもある。

そして、ガソリンを入れたポリタンクだ。いちいち基地に戻れないのでいくつか持参していかないと、すぐにガソリンがなくなってしまう。

ヘリの中に入っているものもあるが、一部はそこらへんに散らばっているので整理しつつ元の場所へ戻しているのだ。

とりあえず、一番近くにあった『M82A1』を手に取る。


『M82A1』

これは、対物ライフルといわれる狙撃銃だ。GAU-19と同じ12.7×99mmNATO弾を使う大口径の狙撃銃で、1.5キロ先の人間を真っ二つにすることができる銃とはこれのことだ。

一挺約90万円もする高価な銃である。


セーフティー(安全装置)が掛かっているのを確認してヘリの元後部座席のところにあるケースの中に入れ弾薬箱の上に積み上げる。


「ねえねえ、今の棒って何?何をするためのもの?」


ヘリから出て次の作業に移ろうとすると、コートの袖をシャルにつかまれた。普段見慣れないものばかりだから興味がわくのだろう。


「今のはね、狙撃銃っていう武器だよ。敵を遠距離から攻撃するのに適しているんだけど、詳しくはまた今度ね。今は急がないといけないから。」


「は~い。今度ちゃんと教えてね!」


質問に答え、急いでいることを伝えるとシャルは袖から手を離してノエルのほうへ歩いて行った。


いい子だなぁ。俺の周りの女と言ったら、出世のために腹黒い奴ばっかだったから、2人のように素直な反応には癒される。ここ数か月にわたる任務のストレスが薄れていくような気がした。


それからすぐに周りの装備を全部ヘリの中に積むことができた。不要なごみを一か所に集め、ライターで火をつける。

それを見て2人が魔法だと言っていたが、これはそういう道具なのだと説明しておいた。

長くとどまっていても状況が悪くなることしかないので早く出発するに限る。


「2人とも、乗って!」


そう言って2人を促したのだが、どうすればいいのかわからないという顔をしている。

そうだ。この世界にはヘリなんてものはないんだった。乗れと言われてもわかるはずがない。


「ああ、そうだった。2人ともこっちに来てくれるかな?」


ひとまず先にヘリに乗り込み、2人に向かって手招きする。


「分かりました。」


ノエルが答えて、こちらに歩いてきた。シャルは後ろに続いている。


「こっち、段差に注意して乗り込んでくれる?」


2人が入りやすいように操縦席側に少し移動する。2人ともスムーズにはいかなかったが何とか乗ることができた。


「じゃあ、ノエルは奥に。シャルはこの席に座って。……シートベルトは………できるわけないか。ちょっとごめん。」


そう断って、席に着いたノエルに近づく。


「えっ、あの、いったい何を?」


「動かないでくれる。やりづらくなるから。」


手を伸ばして、座席の右肩についているシートベルトを引き出す。そして左下の固定装置に取り付ける。


「うん。これでよしっと。……ノエル、どうかした?苦しいのか?」


次にシャルのシートベルトを締めようとノエルから離れると、彼女は顔を真っ赤にしていた。


「い、いえ。苦しくはないです。大丈夫です!」


不自然な受け答えだが、苦しくないというのは本当のようなのでシャルのほうへ近づく。

同じようにシートベルトを締める。


「苦しくないかい?」


「うん!全然苦しくないよ。ねっ、お・ね・え・ちゃん!」


「ちょっと、シャル!?」


同意を求められたノエルはまたもや顔を赤く染めていた。


「まあ、苦しくないならいいんだが。俺がいいっていうまで外さないでくれよ。危ないからな。」


2人に注意しつつヘリのドアを閉める。そして、操縦席に着く。

エンジンを起動させ、離陸の準備をする。


「な、何!?この音。」


音。エンジン音のことを言っているのだろう。


「心配しなくてもいいよ、シャル。ちょっとうるさいけど何の問題もないから。」


安心させようと話しかけながらも準備を続けていく。すぐに準備が終わった。


「びっくりするかもしれないけど、危険はないからね。窓の外でも眺めてみるといいよ。」


操縦桿を握りしめ、上昇させる。すぐに機体は地面を離れ、森の上空に到達する。


「と、飛んでいるんですか!?」


後ろの席からノエルの驚いた声が聞こえる。


「ああ。でも驚くのはまだ早いぞ。」


そう言って操縦桿を操作し機体を前進させる。


「そんな、移動までできるなんて。」


「それにすっごく速いよ、お姉ちゃん!」


ノエルの驚きの声と、シャルの興奮した声が聞こえる。


「とりあえず、ここから離れてどこか安全な場所まで行こう。それから今後のことを話せばいいさ。」


とりあえず機体の前方、東に進路を取り安全な場所を目指してヘリを飛ばすことにした。


まず、この話を楽しみにしてくれている方々(いるといいな)、読んでくれている方々。遅くなってすいません。そして毎日投稿したいなんて書いてすいません。

友人からも怒られました。

7日の時点では毎日投稿したいと思っていたのは本当です。

ですが、入学式やらテストやら部活やら追試やら、いろいろあったんです。登下校には自転車で40分以上かかりますし、課題もたくさん。部活も遅くまであるので帰れるのは8~9時。

それから課題をして・・・となると、終わるのが1時くらい。疲れているのでそのままバタン。という生活がここ何週間か続いてます。

言い訳ですね、すいません。

そんなわけで毎日投稿は無理と判断し、週1で投稿しようと思います。なるべく時間があれば投稿しようと思いますが、基本週1です。


これからもこの作品をよろしくお願いします。


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