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戦闘?

「大丈夫か?」


姉だと思われる少女に問いかける。


「えっ!?あの、はい。大丈夫です。」


びっくりしたような表情でこちらを見ている。まあ、普通の反応だな。


「そうか。ならいいさ。」


俺はまだそういってまだ手に持っていたリンゴを齧る。


「しょ、将軍!?」


声が聞こえたほうに目をやると、茂みに隠れていた兵士たちが、俺が蹴った巨漢の周りに集まっている。

巨漢の顔はひどいものだった。鼻は折れ曲がり、鼻血がとめどなく流れ、前歯がすべて折れている。


「ぐ、ぐぞう。でめぇ、なにもんだ。」


巨漢は立ち上がると俺のほうを見て言った。

正直、あんな顔でこっちを見ないでほしい。


「こんなところで一般人を襲おうとした獣になのる名などない。」


こんな風に女の子を追い詰めていたってことはそういうことだと思う。周りの死体は、この2人が追いつめられているのを見て助けようとしたんだろう。でも、返り討ちにあったと。


「まったく、なんでこんな屑がいるんだろうな。見ているだけでいやになる。」


「なんだど、貴様。」


そのままの勢いのままでこちらに近づこうとしてきたのでホルスターからデザートイーグル50AEを巨漢に向かって突きつける。


「最初で最後の警告だ。生きてお家へ帰りたいのならばお前ら全員視界から消えな!死にたいのなら相手してやろう。お前らごときなら10分もあれば事足りる!」


敵の数は43人。7発しか外せない。というわけではない。正確には7発余るのである。実際は貫通した弾に当たる敵もいるだろうからもっと余るだろう。敵との距離はたった5~6メートル。ちなみにこの拳銃の有効射程は80メートル。その距離で狙うことと比べればこのくらいの距離ならば、俺にとっては息を吸うことくらいに簡単なことだ。

しかも敵は弓くらいしか目立った武器がなく、巨漢に至っては何も持っていない。弓は打つまでに時間がかかるし、素手で来られても最初に撃っちまえば問題ないだろう。

問題があるとすれば、後ろの二人を守りながらの戦いになるということだ。リロードの時にわずかな隙ができるし、接近戦に持ち込まれると困ったことになる。俺はともかく2人が危ない。

さすがに、こんな人数でいっぺんに襲いかかられたら2人を守り切れる自信はない。


「なんだど!俺のことを誰だどおもっでる。お前たち、やっちま―――」


ダアァァアァン。


巨漢の頭が吹き飛ぶ。誇張ではなく実際に。

このデザートイーグル50AEが発射するのは50口径弾、12.7ミリもの大きさを持つ銃弾だ。この50口径弾は狙撃銃用のものなら1.5キロ先にいる人間でも真っ二つにすることができる。たとえ拳銃用で種類が違ったとしてもたいして威力は違わない。


巨漢の答えは最後まで聞かずともわかった。だから最後まで聞かずに奇襲を仕掛け、敵を混乱に叩き込み向かってくる前に制圧する。

という腹積もりだったのだが、予想とは違った、もとい違いすぎる展開にこちらのほうが固まってしまった。

巨漢の頭が吹き飛んだ直後、敵兵士が全員武器を捨てて逃げだしたのだ。


「なんだ、あの魔法!?あんなの聞いたことないぞ。」


「しかも、詠唱すらしてなかったぞ!」


「そんなこと、勇者や魔王にだってできないはずじゃないか!?」


「化物だ。はやくにげろー!」


数秒後には、敵兵の姿はいなくなっており後に残ったものは捨てられた弓と矢筒、頭のない肉塊。それと矢が刺さった死骸だけだった。


「なんだ、あいつら?」


心配事が無くなったことで、おもわず独白してしまう。

それに、あいつら逃げていくときに魔法だ、なんだって言ってなかったか。

まあ、剣と弓なんか使っているくらいだ。銃なんてもの見たことないだろうし、魔法だと思っても仕方ないんだろう。にしてはおかしな言葉があったような気がするが。

まあ、これも自称オペレーターに聞けばいいか。


近頃自由な時間が取れません。できれば毎日投稿したいんですけど難しいかもしれません。

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