失念と解決、そして
10話の一部を変更しました。
大して変わってないような気もしますが必要なところなのであれで決定。
最近、ノエルとシャルの影が薄いような気が……orz
A M 8:10 湖の近く
ユートSIDE
周りにはうっそうと生い茂ったジャングル。そのジャングルからは何か気味の悪い声……ではなく鳥たちの美しい鳴き声が聞こえてくる。すぐそばには直径5キロほどの湖が朝の光を反射させている。
気持ちのよい風も吹いていて清々しい朝だ。
俺とノエルは起きてから、敵の情報をどうするのかについて話し合っていた。ああでもない、こうでもないと話すこと約一時間。
いい考えが浮かばずにいた二人だったのだが、いつの間にか起きていたシャルの一言によって解決への道が開けた。
「ねえねえ、ザックっていう人が情報を教えてくれるって言ってなかったっけ」
シャルの言うとおり、ザックは昨夜の通信で情報は要請すれば教えてくれるといっていた。
そのことをすっかり忘れていた俺とノエルが顔を見合わせて苦笑してしまったのは当然のことだった。
「同盟軍の情報を定期的にほしいってことでいいのかな~」
しばらくして、俺たちの目の前にはPCの画面に映ったザックの顔があった。
こちらから連絡が取れるかどうかPCを立ち上げてみたら画面に見慣れないアイコンが追加されていた。
「ザックへの通信~」と、そこそこイライラする名のついたアイコンを開いてみると、こちらからでも通信することができた。
ちなみにバッテリーのマークはやはり『∞』だった。
「ああ、そうだ。同盟軍の行動を効率よく妨害するために必要なんだ」
昨夜のようにボロボロではなく最初の時のようにへらへらした態度で聞いてきたザックに答える。
昨夜、ザックは『情報は要請されれば教える』と言っていたが、同時に『教えられない情報もある』とも言っていた。
どれほどの情報をくれるかは分からないが最小限のことは教えてもらわなければならない。
そのために理由をノエルと一緒に述べていく。
一通りの考えを話し終えた後、ザックは腕を組んでうなり始めた。
かすかに聞こえてくる声からすると、どうやら独断で決めてよいのかを悩んでいるらしい。
ザックがうなり続けていると、画面の左の方から紙飛行機がひとつ飛んできてザックの前に落ちた。
しかし、目をつぶっているのか紙飛行機にまったく気づかないザック。
十秒ほどしてさらにもうひとつの紙飛行機が飛んでくる。さっきの紙飛行機のすぐ近くに落ちるが、まだザックは気づかない。
「ザックさん。何か…が……」
痺れを切らしたノエルがザックに教えようと口を開くがきちんと伝えることはできなかった。
ノエルが「何か」といった瞬間にすさまじいスピードで新しい紙飛行機がザックめがけて飛来し、こめかみにぶち当たったからだ。
先を何度も折っていたらしいその紙飛行機は先端が異様に厚く、翼が極端に小さかった。
いくら紙飛行機といっても先端が厚く、すさまじいスピードでぶつかってくればそれなりに痛みが発生する。
「イデッ!」
その痛みはザックを気づかせるには十分すぎるものだった。
ザックは抗議をしようとしたのか、紙飛行機の飛んできた方向を睨むが、すぐに目をそらし目の前の紙飛行機を開いた。
「え~っとね~、同盟軍に動きがあった場合につき一回だけその位置情報と部隊の規模までなら教えられるってさ~。でも進行方向とか、その他の情報は基本的には教えられえないんだって」
ザックは紙飛行機だったものに書かれていたらしい文を読んだ。
「進行方向は何とかして教えてもらえないか?そうじゃないとこちらが動きにくい」
作戦を立てるためには
敵の位置情報、敵の規模、進行方向を元に予測を立てて効果的な方法を模索する。
その3つがなければ期待できる効果は小さくなり、危険性は大きくなる。
「でも、上からの指示だしね~」
ザックはもう一つの紙を開きながら答える。
「何とかしたい気持ちもないわけじゃないんだけど……あ!」
紙に書かれていた文章を読んでいたザックは声を上げると目を細めながら言葉を続けた。
「なになに。同盟軍の前日の位置情報なら教えられるらしいよ。それができる限りの譲歩だってさ」
持っていた二枚の紙を折りたたんで机の上に置くと、なぜか嫌そうに右を向くザック。二枚目の紙を読んでいる途中に表情が硬くなっていたのでどうやら他に何か嫌なことが書かれていたようだ。
にしても同盟軍の前日の位置情報というのは使い勝手の悪い情報だ。
同盟軍が目的地に向けまっすぐに移動中ならばその情報はかなりの価値を持つ。
だが、何らかの理由で場所を移動せずにとどまっていた場合、待ち伏せなどの行動はとれず、相手が行動するまで監視が必要なときがある。
それに、進路を変更されでもすれば準備も何もかもが無駄になる。
どの場合になるのかは、すべてこのオペレーターの連絡タイミングで決まってくる。
だが、ないよりはましである。
こちらでも情報を集めれば役に立つ確率は高くなる。。
たとえ、両方の情報を元に予測したことが間違っていたとしても軍の情報も違うことがあるのだからそのときはそのときだとあきらめるほかないだろう。
「わかった。……あと、ひとつ聞いてもいいか?」
「なにかな~。ちなみに同盟軍ならほとんどが城外の野営地に……」
ザックが先回りして質問に答えようとするが、聞きたいのはそのことじゃない。
「同盟軍が最初に攻撃を仕掛けるところはどこなんだ?」
できれば10月中に投稿したかったんですが、
風邪をひきまして無理でした。
いつもなら、すぐに治るんですけど久しぶりにたちの悪いやつみたいです。
明日投稿できるかも微妙なところ。
とっとと薬飲んで寝ることにします。