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いつかの風を綴る文 walking to future  作者: とろろ


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16/22

14.会社の外からの視点。

一本の連絡が入る。

どうやら勤めていた会社に忘れ物があったらしい。

文乃は久しぶりに会社へと赴いた。

会社の元部下から、私の忘れ物が会社に残っていたとの事で連絡が入った。


A「というわけで、残っていたもので。お手数なんですが、準備してあるので時間がある時に引き取りをおねがいします。」


文乃「はい、わかりました。それじゃ、今日の夕方頃にお伺いしますね〜。」


もう半月以上会社には行っていない。

久々に行く会社だ。

現状会社はどうなっているのか興味はある。

ある意味丁度良い暇つぶしになると、文乃はむしろ楽しみになっていた。


その日は家の片付けを早々に切り上げ、買い物に出かけた足でそのまま元職場へと向かった。


...


バタンッ

文乃は車を降り、自身が所属していた会社の入り口に立ち見渡す。


文乃「.........、不思議ね。これまでと全然違う...。もう私が部外者だって実感する。これまで感じてた不安も、もうなくなっちゃってる..。」


文乃は自身の心境の変化を実感する。


玄関をくぐり、総務事務所へと上がる。

見知った顔が仕事をしているが、文乃に気づくと手を止め、笑顔で手を振って迎えてくれた。


事務員「あ、お久しぶりです〜!忘れ物取りに来たんですね、承ってます!」


文乃「ご無沙汰です、お手数をおかけします。仕事は順調ですか?」


事務員「あはは〜、総務自体は問題無いんですけどね〜、五ヶ瀬さんの居た部署、大きい声では言えませんが、結構ギクシャクしちゃってますね...。」


文乃「あぁ、やっぱりそうですか。まぁそこは慣れてもらうしか無いでしょうね〜。それでも仕事は進んでるんですよね?」


事務員「ですね〜、先輩が大丈夫って言ってるから、まぁ大丈夫なんじゃないですかね〜?正直あの先輩苦手なんで、深入りはしてませんがw」


文乃「あはは、それがいいと思います。深入りすると碌なことにならないと思うので、推奨ですw」


近況報告やこれからの事など、他愛のない話をしているとドアが開き人が入ってくる。


ガチャッ


「ん?あ!五ヶ瀬さん!来てらしたんですね!」


文乃「あ!よりちゃん!ご無沙汰してます〜♪」


事務員「横川さん、御足労ありがとうございます、こちら用意した書類です。それと、もう言うまでもありませんが、五ヶ瀬さんがお見えになっています。」


文乃「呼んでくれてたんです?ありがとうございます〜♪どうにも仕事の邪魔しちゃってるかもだけど勘弁で♪」


〜よりちゃん=横川依子 以後、依子表記〜


依子「五ヶ瀬さんが来てるなら、仕事なんて後回しで大丈夫です。それよりご無沙汰してましたね。お変わりないですか?」


文乃「私は....、気持ち的にはお変わりある、かな。もちろん良い意味でだよ♪」


依子「なるほど。そういったお変わり有り、ですね。それならば良かったです。重荷、少しは下ろせたみたいですね。」


文乃「少しどころかめっちゃ投げ捨てまくった気分♪重たい気持ちと一緒に、家の中の余剰もめっちゃ捨てまくってますw」


依子「ふふっ♪その感じならほんとにリフレッシュ出来たみたいですね。退職されてから少し心配だったんですが、要らぬお世話でしたね。」


事務員「横川さんいつも心配して、五ヶ瀬さんのこと話してましたものね、これで安心できたんじゃないです?」


依子「あ、....あはは。五ヶ瀬さんは、やっぱり私にとって親友ですから..、身も案じますよ。」


文乃「よりちゃんありがとう、嬉しいよ♪もうほんと大丈夫!熊本に帰ってもしっかりやるからね!」


依子「五ヶ瀬さん、ほんとうに帰っちゃうんですね。会社に居なくなって思います。いつも当たり前にいるのが日常だったから、やっぱり居なくなるのは寂しいです。」


事務員「五ヶ瀬さん在職長かったですよね。私も入社時から毎日当たり前に顔を見て、この会社の一部ってイメージがあったから。今は何か足りない気分ですよ。」


文乃「ふふふ、なるほど〜。私もそれなりには、会社を代表出来ていたって感じかな?お嬢さん達、寂しくさせてごめんよ?あはは。」


依子「五ヶ瀬さん、今日の夜に晩御飯一緒にどうですか?色々話題あるんですよ。」


文乃「良いねぇ〜、もちろんオッケーだよ♪私もあんま人と喋ってないから、久しぶりに募る話でもしようではないか♪」


事務員「お二人さん、楽しんできてね〜♪」


依子「では、7時にイタリアンでよろしいですか?」


文乃「りょ!じゃあまた後でね〜♪」


依子「承知しました!では、また後ほど!」

依子は足取り軽く事務所から出て行った。


文乃「さて、荷物も受け取ったし、お邪魔しました。久しぶりに色々お話しできて楽しかったです♪」


事務員「部署には寄って行かれないですか?」


文乃「あ、そっちは結構です。もう私は部外者なので♪」


事務員「ふふ、わかりました。またいつか、気が向いたら遊びにいらして下さいね。まぁ私もここにいるかは分かりませんがw」


文乃「あはは♪お互い良い未来へと歩めたらいいですね〜。」


事務員「ほんとそうですね。五ヶ瀬さん、どうぞご武運を!」


文乃「ありがとうございます、ご武運を!それでは、失礼します♪」


文乃は荷物を受け取り帰宅する。


...


その夜は依子と募る話をしながらお酒を楽しみ、久々の楽しい夜を過ごした...。

しばらく知り合いとも顔を合わせずに一人で過ごしていた文乃。

やはり仲間と呼べる人々との語らいは癒される。

久しぶりの友とのおしゃべりを楽しむ文乃だった。

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