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お茶会の招待客を帰したエメリアとテオバルトはエメリアの部屋で休憩することにした。
ライラがお茶を準備しようとしたがさすがに夕食に響きそうだったので断った。
テオバルトは今から隣の領に戻るのは大変だという事で宿泊する予定だ。
そしてもう一つの理由は
「来年から学園に通うことになるからエメリア嬢に会える機会が少なるなるね」
「あ~学園に通うのですね!」
「うん、王都の方に行くことになるから寮生活かな?」
「ちょっとドキドキしますよね?ほぼ一人暮らしみたいなものでしょ?」
エメリアは嬉しそうにテオバルトに質問した。
「あ~それはね~。」テオバルトが言葉を濁していると。
「エメリアお嬢様、テオバルト様の寮生活には私も付いていく予定なんですよ」
久しぶりに聞くタカーギが少し誇らしげに話した。
「えっ?そうゆうの大丈夫なの?」
エメリアは不思議そうにライラに確認すると
「まあ、ある一定の高位貴族だからできる力業なんでしょうね。もちろん私もエメリア様の寮生活にはついていきますからね!」
ライラはタカーギの方を向くと二人とも共通する何かがあるらしく同じタイミングで頷いていた。
「でも、ちょっと過保護じゃない?」
エメリアはテオバルトに向けて心配そうに聞くと
「普段は私の言葉を優先してくれるんだけど、今回は全くダメだったよ。私より先に私の両親を説得していたからね」
エメリアは呆れながらタカーギを再び見るとしてやったりの表情をしていた。
ここまで表情が分かりやすいタカーギは珍しいので絶対ついていくつもりだったんだろうなと思った。
「エメリアお嬢様、もちろん私もついていくので心配ご無用ですよ!」
タカーギを見て呆れていたエメリアだったがライラは不安になっていると思ったらしい。
「えっうん。ありがと」
「でも、タカーギとライラは学園に通わなくても大丈夫なの?」
「「自学学習ですね」」
二人とも同じタイミングで答えてくれた。
「それに一応私達は眷族ですからね。そこらへんの知識の吸収は朝飯前です」
「朝飯前です!」
タカーギの言葉の後にライラも同意するように答えた。
「あっ、でもエメリアお嬢様はズルはダメですよ!一応修行というカテゴリーなんですからね!自分でお勉強してくださいね」
「テオバルト様もですよ」
「タカーギ、さすがに私はそんな考えを持っていなかったよ。色んな人の想いを背負ってこちらに来ているんだからね」
「申し訳ございません」
テオバルトの言葉を聞いたタカーギはひざを付き深く頭を下げた。
きっと二人だけの理由があるのだろう。
「さてとこの話はここまで!エメリア嬢、少し教えて欲しい事があるんだ。もちろん領内の事で秘密だったら無理に答えなくても大丈夫なんだけど」
「はい、多分私が知っていることはこの領内の人は把握している内容だと思うので大丈夫だとは思うのですが」
「そっか、実はさっきデール君たちと話をしている時に貴族に対してあまり良い印象を持っていなかったんだけど何かあったのかな?」
テオバルトはさっきほ会話を思い出すようにエメリアに質問した。
「あ~、デール君ですね。実は初めて奉仕活動に行ったときに確かに高圧的な貴族が彼の家に来てました。なんでも、デール君のお父さんが開いている治療院を潰して社交クラブみたいな施設を作る!って勢いよく言ってました」
「社交クラブ?確かデール君は平民街に住んでいるよね?わざわざそんな場所に貴族が集まる施設を作る必要があるのかな?」
「そうなんですよね~」
エメリアとテオバルトが二人で悩んでいると
「テオバルト様、正確には社交クラブではございません。大人の遊技場みたいなところです。大人の!」
ライラが真剣にテオバルトに説明するがいまいち理解できていないようだったので今度はタカーギに伝えると彼は理解したらしく「テオ様失礼」と言った後耳元で何か説明をした。
するとテオバルトの顔が真っ赤になった後、エメリアとタカーギの両方を見た。
「確かに、まだエメリア嬢には早いか・・・。」と言った後
「その貴族は子どもの前でも横柄な態度をとる人なんだね。」
と話をそらした。
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