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見習い女神、ただ今職場体験実施中  作者: 鈴木 澪人


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27/30

27

26を読んでいないかたはそちらからお読みください。


引き続きテイヨ・グリント視点です。

『』は神語なので人には聞こえませんし、理解できません。

聖女様が帰った後、親父が厳しい表情で俺に教えてくれたんだ。


「今の自分の力では、完全に治すことができないって。でも、現状を維持することはできるからしばらくはこのままで行きましょう」


って言われたらしい。


現状維持って、俺はこの苦しい体調のままずっと生きていかないといけないのか。

それだったら・・・。


悲しくて、苦しくて無意識に唇を噛みしめていると


「実は聖女様には口止めをされたのだが、聖女様の従妹に当たる方がすごい治癒力をもっているらしい。もう少しでお披露目になるからそれまで頑張るように気持ちをしっかりともつように伝えて欲しいとおっしゃられた」


親父が珍しく目元を押さえながら教えてくれた。


「すぐに、お披露目が出来ない理由はまだ彼女が幼いからだそうだ。決してもったいぶっているわけではないから誤解しないようにとも言われたよ」

俺は、親父の言葉に頷きながら「この世界にはやっぱり神様っているんだな」ってぼんやりと思った。



 それから、聖女様に見守られながら闘病生活を続けた。

時々、お母様やまだ小さい弟も一緒に俺の様子を見に来てくれた。

感染する病気ではないから面会は大丈夫って教えてもらったらしい。


お母様はいつも俺の手を握りながら「もう少しだから」と言ってくれた。


そうだ!もう少しなんだ!


聖女様の言う通り新しい女の子が新たに奉仕活動に参加することになったと新聞で発表された。

えっ?新聞で発表ってすごいなって思っていたらどうやらその女の子は領主様の娘だったらしい。


そんなご身分の高い人が男爵の息子を治療するものなのか?と再び不安に思っていたら


「こんにちは!ローザお姉さまから聞いてやってきました!」


すごく明るくて可愛い子が俺が眠っている部屋に入ってきた。


彼女の名前はエメリア様って言うらしい。後ろに控えている侍女の女性も綺麗だった。


なんか、こんなにキラキラした人たちを見れただけでも俺の人生良かったんじゃないか?

って思い始めた。

本当にキラキラしてるんだよ。二人とも。


でも、やっぱりそのエメリア様も俺の体に手をそっと当てると難しい表情をした。

その後、二人は何か会話をし始めたが俺は急に眠くなってきて・・・。




『ライラ、この子お空に呼ばれているの?』


『少々お待ちください』


ライラは、おもむろにリストを出現させた。


『えっと、お名前は?』 『確か、テイヨ・グリント君よ』


『テイヨ様、テイヨ様・・・。無いですね〜。シュテイラー領お迎えリストには今の所載っていません』


『じゃあ、実力行使で治していいの?』


ライラは少しジト目でエメリアを見た後

『あまり宜しくはありませんが、ローザ様のたっての希望ですし・・・。多分このレベルなら奥様も気付かないでしょう・・・。』


『じゃあ、ちゃちゃっと治しちゃいますか』


『ちょっと待ってくださいね。周囲に人がいないか確認します』


ライラは本来の姿に戻りうっすらと結界を張った。

エメリアはテイヨのベッドに座り、そっと彼のおでこの髪をはらう。


『少しだけ我慢してね』


エメリアは目をつぶり自分の中にある力をいつもより多めに出すとそれを全身に巡らせるようにイメージする。


するとテイヨの全身が内側から光りだした。


『もう少し力を押さえてください。ちょっと光が漏れてますよ・・・』


ライラが呆れながらエメリアを注意すると


『ほぼ初めて使用するから、加減がちょっと分からないのよ』


ライラがすぐにエメリアの手をテイヨから離した。


『もう大丈夫ですよ。っていうかこれじゃあ健康優良児ですよ』


ライラは苦笑いしながらあふれ出た力をそっと抜き出しエメリアの体の中に戻した。


『今はこの状態で十分だと思います。これから少しずつ教会に通ってもらいましょう』


『そっそうね。さすがライラね!』


ライラは、人の姿に戻った後


「そして、エメリアお嬢様はもう少し癒しの力の訓練をこのライラと一緒にしましょうね」


「は~い」




 僕が眠っている間に、可愛い女の子と綺麗な侍女さんがそんな会話をしていただなんてしらなかった。


 目が覚めると、さっきまでの体調の悪さが嘘みたいに体が軽かった。

嬉しくなって起き上がろうとしたけどまだ体を起き上がらせることは出来なかった。


「テイヨ!目が覚めたのか!」


親父が俺の部屋の椅子に座っていたが、俺が目覚めると直ぐに駆け寄ってきた。

そして、頭をそっと撫でた後


「さっき、エメリアお嬢様がお帰りになったよ。テイヨを治してくださった方だ。」


「エメリアお嬢様?」


「ああ、以前話しただろ?強力な癒しの力を持った領主様の令嬢だよ。しばらくは安静にした後エメリアお嬢様が奉仕活動を行う時に教会に来るようにと言われた。もちろん、それまでに体調は落ち着くそうだ。本当に良かったな」


親父は俺をそっと起こした後、抱きしめた。


「生きていてもいいだな・・・」


「ああ、きっとシュテイラー領の女神様がテイヨに微笑みかけてくださったんだよ」



ああ、良かった。俺はこれからやりたい事を片っ端からやりつくしてやる!!


結局ライラは女神の母親に癒しの力の使いすぎがバレてお説教をされました。

しかし、ライラはエメリア一筋なので気にしない!気にしない!


これで、なろうさんの連投企画が終了しました。(鈴木的にはですが)やったー!


最後までお読みいただきありがとうございました。

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