⑧:各実行プロセスのまとめ
⑧:各実行プロセスのまとめ
それぞれの章では下記のような段落構成になっている。
①:情報とは
②:軍隊に見る情報整理
③:諜報に見る情報資料収集
④:各種産業に見る情報処理法
⑤:社会における情報利用
⑥:統計学で考える分析
⑦:自然界における情報利用
全体の流れとしては以下のようになる。
①情報定義→⑤⑦「情報指向」→③「情報収集」→②⑥「情報資料の処理」→④「情報使用」
①:情報とは→⑤:社会における情報利用⑦:自然界における情報利用→③:諜報に見る情報資料収集→
②:軍隊に見る情報整理⑥:統計学で考える分析→④:各種産業に見る情報処理法
これは各段階における行為を時系列に表したものである
「知覚」→「認知」→ 「認識」→ 「理解」→ 「記憶」
「情報収集」「情報資料の処理」「情報資料の処理」 「情報使用」
「知覚」 「理解」 「記憶」 「思考」 「学習」 「推論」「問題解決」
「情報収集」 「情報資料の処理」「情報使用」 「情報定義」「情報指向」
改めて並べてみるとよく判るが、認知、認識、理解、記憶の定義する順は学問や手法によって大きく違う。
これは卵が先か鶏が先かに似た問題であり、どれが正解という訳でもない。
つまるところ「欲求」から「必要性」が生じるのか、逆かの問題であり、それを定義することは無意味である。
それでもはっきりさせないことには話が進まないので此処ではかりに
「知覚」「認知」「認識」「理解」「記憶」「情報使用」、「欲求」「必要性」と並べ、
「情報収集」→「情報資料の処理」→「情報使用」→「情報指向」→「情報定義」の順で説明する。
*上記の「情報収集」~「情報定義」他は文中の図とは多少違うが、
それぞれ情報循環となっているため順番を変えても問題ない。
人はどのような仮定を経て情報を使用しているのだろうか?
ここでは日常生活で最も自然と思われるプロセス、「情報収集」~「情報定義」の順で情報処理を整理する。
人は知覚を持っている。
その知覚の使い方はパターン化されている
「情報収集」
「知覚」
視覚
聴覚
嗅覚
味覚
体性感覚
平衡感覚
判断
んでもって、行動法がパターン化される以上、主な情報入手手段は限られてくる
『対人』
『画像や動画』
『通信』
『パターン分析』
『蓄積情報比較』
『防諜(自己確認)』
しかし「知覚は機械などを使い、際限なく広げることが出来る」。
(知覚の細分化も、自覚と認識の観点において広がりと言える)
なので、
「知覚」
視覚
聴覚
*聴取
選別
高感度マイク
声紋解析
音波解析
水中音響戦
アクティブ式
パッシブ式
・
・
・
・
などといった方法で知覚別に情報収集手段を列挙はしない。
キリがないからだ。全部書いていては、目次だけで辞書が出来るだろう。
よって此処では知覚を省略し、行動パターンの説明のみになる。
「情報収集」
情報のためには情報材料を集める必要がある
『対人』
『画像や動画』
『通信』
『パターン分析』
『蓄積情報比較』
『防諜(自己確認)』
「評価判定」
次に社会生活の三要素、人間関係、私生活、仕事関係情報などを
入手先ごとに振り分け信頼性を決める。
「整合性」
整合性を取るため情報材料を一度バラバラにして整理し、
(5W4Hにした方が理解しやすい)
WHAT・・・何を(目的・目標、物、金)
WHEN・・・いつ(期限・時期、日付、時間)
WHERE・・・どこで、どこへ(場所、行き先)
WHO・・・誰が、誰と(ヒト、会社)
WHY・・・なぜ(理由)
HOW・・・どのように(方法、手段、状況)
HOW MUCH・・・いくら(金額、代金、費用)
HOW MANY・・・いくつ(数量)
HOW LONG・・・どれくらい(期間)
「照合」(Collate)
整理した材料を要素別に再検討する。
* 精神的要素 - 戦闘における将軍の才能、武徳、国民精神などの精神的特性とその作用を含む、
* 物理的要素 - 戦闘力の量的な大小や質的な組成を含む
* 数学的要素 - 作戦線の角度、空間や時間における兵力集中や節約に関する
* 地理的要素 - 制高地点・山岳・河川・森林・道路など
* 統計的要素 - 兵站や休養を含む
* 文化的要素 - 歴史や文化を含む
として再構成する
「分析」
その後『分析法』を用い、それぞれの関連性などを調べ
(数学の分析法を選んだのは倫理性、整合性が高く、手法が明快なため。
なおかつ、大体の分析法は以下の分析法のどれかに該当するため)
回帰分析
クラスター分析
グレイモデル
コンジョイント分析
最近燐法
実験計画法
主成分分析
数量化理論Ⅰ類
数量化理論Ⅱ類
双対尺度法
外れ値
別分析
MTS
「情報作成」
観測者が情報の使い道を決めて情報を作成する
「情報の使用」:司令部や前線部隊などへ送る
その使用目的は主に2種
「宣伝」人に知らせる、知らせない
「直接使用」物などを使う、使わない
となる
「発信」
で、要求に応じた情報を発信する。
相手に情報を理解してもらいやすくするため
一定の書式をもって発信される。
「共通認識(暗黙知)」
「定型文型(ビジネス文書など)、ソフト的共通性」
「共通フォーマット(共通ソフト、操作言語など)ハード的共通性」
それらはより判りやすくするために
『人伝(対人)』
『画像や動画』
『通信』
『蓄積情報』=「記憶」
*データベース
*データモデル
* 階層型データモデル
* ネットワーク型データモデル
* 関係モデル
* オブジェクト関係モデル
* オブジェクト
*対数表
*人物相関
*履歴など
(「情報収集」で挙げた4パターンである)として加工され、
ネットワークやグループウェア、多次元データベースなどを使い配布される。
「情報材料」→「情報」→「情報材料」とされたものは、
喋る「宣伝」か黙って『蓄積情報』にされる。
宣伝は目的を持って行われる。
行為 目的
「宣伝(周知)orスパム攻撃」→「隠蔽」:自身の存在を周囲から隠す
「周知」:存在を知らしめる
「隠蔽」
「隠蔽」
* 隠蔽擬態:防御目的
* 攻撃擬態:攻撃目的
「宣伝」=「周知」
誘引:
* 繁殖のための擬態
警告:
* ミューラー型擬態:毒を持っていると警戒色を周囲に示す
* ベイツ型擬態:毒を持っているふり、ミューラ型擬態の真似
情報の最終目的は観測者の情報改竄であるためため、
その宣伝法は2種に分かれる。
実態を伝える中で変質させるか、価値観そのものを変えさせるかである。
それ 観測者
「実態」→「変質」→「事実」 「間接改竄」
「実態」→「実態」→「変質」 「直接改竄」
で、「情報資料」から「情報」を抽出され「情報資料」として加工された「情報」は
実態から「情報資料」を経て製作者により変質され、改竄目標を持つ。
その情報は種類に応じて使われる。
(此処に措いて真実の実態などというものは存在しない、多くの加工を経て、
更に情報は観測者の知覚による認識でゆらぎを生じるためである)
「領域」=「環境」「経済」
『国家』「人民」=「社会」
「権力」=「政治」「軍事」
政治、経済、社会、環境、軍事などである。
使うと情報が発生し「知覚」される。要求「情報指向」が産まれ、
必要な「情報定義」が更新されて「欲求」が産まれる。
思考(「反省」「推論」「理解」「学習」)がなされ、始めの情報収集に戻る。
以上が情報の流れである。
説明用の画像を入れるにはどうやったらいいのだろうか