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⑥:統計学による分析

⑥:統計学による分析


 情報の加工法、利用法は多岐に渉ることが⑤で判った。

またその使い方は各分野において特化及び最適化されており、

容易に他分野へ流用できるものではないと、項目が細分化されていることから理解できる。


 しかしながら情報の加工(分析)に一定パターンがあり、

ある種の型枠「情報指向」に嵌める事ができるのは確かであると考える。

何故なら『③:諜報に見る情報資料収集』で説明した中で、

ある種のパターン別分析法が確立されていることからである。

同種の手法も多岐に渉る為、一定の評価をするに値すると判断した。


 これまで大まかに情報定義と「情報収集」「情報指向」「情報使用」について纏めてきた。


①情報定義→⑤「情報指向」→③「情報収集」→②「情報資料の処理」→④「情報使用」


①:情報とは→⑤:社会における情報利用→③:諜報に見る情報資料収集→

②:軍隊に見る情報整理→④:各種産業に見る情報処理法


題①~⑤の総括としてここでは情報運用における戦術、「情報資料の処理」

つまるところ分析法と隠蔽法を考える。

分析法については数学上の代表的な「統計的手法」

隠蔽法については自然界の擬態に関する項目から事例を集めてきている。

最終的にこれらを『①:情報とは』で纏めた「情報」の認識プロセスにしたがって分類する。


*情報材料は主として「分析」を通し加工され「情報」となり

「隠蔽」「宣伝」として利用される。

したがって『分析法』『隠蔽法』『宣伝』と分類した。



『分析法』

言葉の定理によると分析の方式は演算法と帰納法の二種に大別される。

演算法:既知の定義や公理を用いて証明

帰納法:個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする推論

演算法は定理を用いて公式を解くやり方に近く、帰納法は統計から答えを割り出すやり方に近い。

既知ではない概念等を証明するためには、主として帰納法が使用される。

ちなみに本文で扱っている情報の傾向として、

統計や情報指向などあいまいで明確な答えの存在しないものが多い。

したがって本文は帰納法分析側に寄ったものであると考えられる。


 此処では統計分析の分野で比較的使用される用語を集めた。

*作者がお馬鹿なので統計用語辞典の内容を丸写しである



回帰分析 (Regression Analysis)

予測と要因分析

最も使われている統計手法

要因xとy間の因果関係を回帰式を使って分析する手法、予測と要因分析などに有効


クラスター分析 (Cluster Analysis)

分類

データを分類する

データ間の類似度を定義し、その類似度の近いものから順にまとめていく方法


グレイモデル(Gray Model)

予測

時系列データの予測

「灰色理論」と呼ばれ、1.数列予測2.災害予測3.季節災害予測4.位相予測5.システム総合予測の5つからなる。


コンジョイント分析

Conjoint Analysis

予測と要因分析

ヒット商品のコンセプトの開発に有用

マーケティングでよく使われる手法。 消費者の商品選択の際、商品のどの部分に注目しているかを分析


最近隣法

Nearest-neighbor Method

予測

時系列データの予測

個体間の距離の最小のものをクラスター間の距離と定義する方法、最短距離法のこと。


実験計画法

Design of Experiments

予測と要因分析

極めて有用なデータ解析手法

最適な実験の構成方法を考えその実験で得られたデータに対し、最適な分析方法を採用する


主成分分析

Principal Component Analysis

情報の縮約

多次元データを要約する

いくつかの要因を1次式にまとめ


数量化理論I類

Quantification MethodⅠ

予測と要因分析

定性的な情報を用いて定量的な情報を表わす

質的データから、数値として測定される外的基準を予測したり、説明したりする手法。


数量化理論II類

Quantification Method Ⅱ

判別予測と要因分析

定性的な情報を用いて定性的な情報を表わす

質的データから、質的な形で与えられる外的規準を予測したり、判別したりする手法。


双対尺度法そうついしゃくどほう

Dual Scaling

パターン分類

クロス表などの解析に有用

コレスポンデンス分析 (Correspondence Analysis) の訳語で、対応分析、関連分析とも呼ばれる。

「2元の分割表の行と列との関連を見える形にするための方法で、数学的には数量化理論3類と同じ。

但し、コレスポンデンス分析と双対尺度法では扱うデータの種類に若干の違いがある。



外れ値

Outliers, Outlying Value

知見の発見

外れ値を見つけその理由を調べ知見を得る

数値データの中で極端に大きな、あるいは小さな値をとるデータのこと。

異常値・例外値・特異点ともいう。


別分析

Discriminant Analysis判別予測と要因分析

定量的な情報で定性的な情報を表わす

境界線が直線となる


MTS

Mahalanobis Distance

判別予測

マハラノビスの距離を用いて判別予測をする

平均だけでなく、分散、共分散も用いて定義された距離


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