①:情報とは
私的なネタ書き
①:情報とは
情報とは物事を認識するための材料である。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚、判断の蓄積等の感覚を総合し、
それが何であるのか認識する際に必要な刺激である。
人間などが外界にある対象を知覚した上で、
それが何であるかを判断したり解釈したりする過程である。
「知覚」を得た「認知」は「認識」を経て「情報」となる。
物事を判断し実行する際の手順を再現すると以下のようになる。
〇それがそこにある:認識の外
①物事を感覚する:知覚
②自己の基準、フィルターを通し:認知
③物事を感覚する:認識
④物事を理解し:理解
⑤物事を記憶する:記憶
記憶の段階で初めて「それ」は「情報」となる。
何故なら、⑤を経て初めて問題を問題と認識することが出来るからである。
比較対照する情報があるからこそ情報は問題たり得るのであり、
比較には記憶が必要である。
比較対照する情報は知識の事前蓄積以外の条件、
つまりは条件反射的な機械的反応においても見ることが出来る。
例:蛙の足に電極を付け電気をおくると足が動く。
これは蛙の神経細胞において、事前に電気が通る状態と無い状態の二極の反応が存在し、
電気刺激の際に比較され反応している。
此処で取り上げる「記憶」はそうした反応反射を含めた、
ハードウェア上の事前に設定された反応をも含めたものであり、
脳の記憶がどうとかと言う訳ではないので注意する。
火は触ると熱い。
①が欠けると、体が熱さや感触を知覚できない。
②が欠けると、感覚があっても無視してしまっている。
③が欠けると、それは火以外の何かに見える。
④が欠けると、火であっても火とは自己の経験が認めない。
⑤が欠けると、触って熱くても感覚した次の瞬間には既に忘れている。
①~⑤を並べてみると認知、認識、理解の境界は曖昧であると判る。
これらがどの順番でどう反応するかは諸説様々である。
ここでは便宜的に知覚、認知、認識、理解、記憶の順番とする。
情報を収集し活用するとはこの肉体上のレールをなぞり、
認知心理学で言うところの知覚・理解・記憶・思考・学習・推論・問題解決の段階を経る行為である。