触って。
懐かしさに負けたなら、明日に抱く期待は最高。
キラキラと輝く時代と道連れならば、日陰の記憶を忘れずに。
不釣り合いな笑顔なんて気にしない。
ふと見上げれば、そこには破顔の口が浮かぶ。
不手際の多い嘘に満たされて、悲しい今日はニ度目の別れ。
不意に振り向く後悔に、他人のふりして振り返れ。
潔さに感服するなら、呆気ない感動の先を行け。
キラキラと目映いエキストラ、脚光を司る主人公。
羨ましさに負けたなら、胸を焼く絶叫で知らしめて。
不確かな真顔なら気にしない。
ふと歩き出せば、そこには破顏の伸びた影。
不具合の多い嘘に流されて、空しい真実に最後の別れ。
ここで立ち止まって、触られて。
ここで立ち止まって、こころを触らして。
キラキラと零れるこころを触って触らして。
気にしない明日に抱く期待を見定めて。