その者、何かを捨てている
国へとはいるための橋の上では剣と剣がぶつかり合っていた。1人は剣以外にもナイフを取りだしてスキをついて軽い傷をおわせたり時には距離をとるために投げたりなどの戦い方をしていた。
もう1人は大きな巨体から繰り出されるなぎ払いや拳で殴りかかったり蹴りをくらわしたりなど雑な戦い方であった。
赤目の戦士「はぁ……はぁ……」
蛇帝「〜♪」
蛇帝は鼻歌を歌いながら剣を振りまるで楽しんでいるかのようであった。赤目の戦士は息を切らし楽しんでる蛇帝に対し恐怖を感じつつ剣を強く握りしめる。
赤目の戦士「どういう事だ。ほとんどナイフとはいえ何度も切りつけてるはずだましてや鎧の隙間に刺せば皮膚に当たるはずそしてその感覚もあった。」
赤目の戦士の言う通り蛇帝は何度も何度も切られたり刺されたりされてはいるものの何も気にもとめずむしろ要求するようでもあった。
赤目の戦士「気味が悪いなまったく……」
赤目の戦士が強く踏み込みそして地面を蹴り蛇帝へ突っ込む。蛇帝は剣をおおきく振るが赤目の戦士はそれを華麗に避け鎧のない首へ剣を切りつける。首を切られた蛇帝の首からは血が大量に出るそしてその光景を見た赤目の戦士は驚愕する
赤目の戦士「おいおい嘘だろ……」
首を切られた蛇帝はその場にたっていたそして痛がるどころか笑っていた。笑いながらその場に立ちこちらを見ていた。
蛇帝「ふふふふふ、アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
蛇帝「凄いじゃない!前より随分と強くなったのね!予想を遥かに超えてたわ!」
蛇帝は赤目の戦士の強さに感動を覚えそしてそれを言葉に表し称える。それを聞いた赤目の戦士は嬉しいどころか恐怖を感じていた。いや、恐怖以前の問題だろう。剣を強く握りしめるが足は震え冷や汗が止まらずにいたそれもそのはずだ首を切った相手がその場で立っていて自分の成長ぶりに評価をつけている。普通なら死んでてもおかしくないはずだ。
赤目の戦士「蛇帝さんよぉ、なんで生きてるんだよ」
赤目の戦士「首を切られたら死んでるはずだぞ、それが英雄でも魔人でも」
蛇帝「ふふふ、そんなの些細な問題よ。それよりもう来ないの?それならこっちから行くかな♪」
蛇帝は笑いながら戦いを楽しんでいた。




