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プロローグ

第1章*死んだみたいだが処分保留*


 私・佐藤三郎・は空中をフラフラしながら自分の葬式を眺めている。

参列者の言葉によると、年齢70歳・死因は心筋梗塞・孫(高校生)から借りた

電子書籍端末を握りしめて笑い顔で死んでいたそうである。

「ふむ、チョット早過ぎる気はするが、惚けが出かかっているこの時期に死ねて、

他人に迷惑掛けずにすんでよかった。と考えよう」とつぶやいた瞬間・・・

 白いもやがかかった学校の講堂のような所にいた。

中央の舞台の方を見ると、袖のところでスタッフ風の2人が何やらやっているので目をこらすと、

スッとズームされ


えんま局職員B「なあA、わざわざこんなに多量にスモーク焚く必要があるのか?」

えんま局職員A「視界を真っ白にすることで*死後の世界*を演出するんだそうだ」

えんま局職員B「なるほど」


・・・「えんま局・・これ『閻魔局』って事だろうな・・地獄行きほぼ確定?」・・・

 中央の演壇にグレーのスーツを着た如何にも(中間管理職)という人が上った。

「えんま局査定課・課長のSです。

ここにいる皆さんは・『えんま局』取扱い・ですが、地獄行き確定と言うわけではありません。

第一査定により地獄行き・天国行きの評価が確定した方々はすでにそれぞれに相応しい場所に送られています。

つまり皆さんは天国に行くには点数が足りないので処分保留となっています。

皆さんには2つの選択肢あります。

1.このまま軽地獄に行く。

2.第二査定をうけ、追試クエスト(註:軽地獄より酷いこと有り)をうける。

よく考えて。目の前のパネルに浮かんだ番号を押して下さい。」

 私は迷った末に2.を押した。

すると体がバラバラになる感覚を覚え、意識を失った。


第2章*異世界転生ライトノベル仕様のクエストですが、神の援助(チート?)は一切ありません*


♪ピロピロリン♪

 目覚めると、《えんま局査定課・課長のS》の顔が!

「どわっっ」・・・

よく見ると、天井がモニターのようになっていてそこにS氏が写っていた。

『おはようございます。えんま局査定課・課長のSです。

あ~ 無理に動こうとしないでください。

あなたがたは、第二査定のために肉体関連の接続が切れていますので、

ハイ全員深呼吸・・・(チラッ)全員落ち着きましたね。

ではお話をさせていただきます。

追試クエスト相当の臨時クエストが発生しましたので、

条件に合った皆様をお起こししました。

その条件とは・・・』

クイズ番組の司会者ようなのりで手を上げ

『《死の直前一年間でライトノベルを100冊以上読んだ》です。

つまりこのクエストをクリアするにはライトノベルのお約束等の知識が不可欠であります。』


「質問!私がその条件に合っているとは思えないのですが、というか《ライトノベル》って何ですか」

《《《《《 え~~~ 》》》》》


S氏・何かボタンを押す仕草・

『えーと(亡者ナンバー330番・佐藤三郎・享年70歳)

ここに呼ばれた中で一番年上・・・ふむふむ・・・なるほど』

『佐藤さん、死ぬ一年ほど前に「老眼で本が読めない」と言ったら、

お孫さんに「試しにこれを使ってみて」と字を大きくなるよう調節した電子書籍端末を渡されましたね。』

「はい」

『その中に、(エンタメ)・・じゃなくて(娯楽小説)で(剣と魔法のファンタジー小説)に属する

小説がいっぱい入っていた筈です・・200冊以上・・それがライトノベルです。』

「なるほど、(現代人が、剣と魔法のファンタジー世界で、神からもらった超能力で、ヴィヴィ言わせる)あれですか、たしかに暇だったので、ほとんど読み切りましたな。」

《《《《《 ヴィヴィ言わせる~~~ 》》》》》

『コホン・・クエストの説明を続けます。

このクエストは、あくまで臨時クエストなので、断っても査定に響きません。

しかも、何と!《失敗しても査定に響かない》おいしい仕様なのです。』

・・・まるでTVショッピングだな・・怪しい・・・

『それでは、クエスト発注者さんに詳しい説明をしていただきます。』

画面に(校長先生》と呼びたくなる不思議な人物が現れた。

『おはようございます。本部庁・神事部養成課のEと申します。

このクエストを、一言で言いますと、

《異世界転生ライトノベル仕様のクエストですが、神の援助(チート?)は一切ありません》

となります。

達成条件は、

《その世界の(創造管理者)に気づかれないように成人(16歳)まで生きのびる》

となります。』

『質問をどうぞ』

「白鳥・・13番です。《神の援助(チート?)は一切ありません》は少し厳しすぎませんか?」

『本部曰く「地獄からの救済措置だから当たり前」だそうです』

《《《《《・・・狸だな本部のせいにして逃げてやんの・・・ガヤガヤガヤ・・・》》》》


『説明を続けます、皆さんに行っていただく世界は、初級創造神たちの昇級試験

《キットを用いて作る世界創造》の世界です。』

『今回、15神が挑戦し、一万年経過し無事安定期にはいった8世界が対象です。』

・・ギリギリ五割超え、今期生出来悪いな~・・

『このような事情の世界ですので、バグだらけが予想されます。

そこをつけば、ヴィヴィ言わせるのも夢じゃ無いかもしれません。』

「質問」

『330番・佐藤三郎さん』

「死の直前に読んでいた本を思い出して気付いたのですが、

転生先、スライムとか蜘蛛とかドラゴン(これはいいかも)とか奴隷だったり

などと言うことは有りませんよね!」

『チッ・・』

『大丈夫です。私の権限で(中の上)以上の(ヒューマン)に転生できます。』

《《《《《 舌打ちしたよ、コェ~ 佐藤さんありがとう 》》》》》


職員A?『Sさん・・この雰囲気・・チョット・・まずくないですか・・・』

課長S?『うーん・・最後の切り札出すか・・これやると後始末が・・シャーナイ』


『課長Sです・・このままだと応募者不足の事態になりそうなので、

査定課・課長権限で、《クエスト内の行為は、一切・査定・に組み入れない》事を宣言します。

つまり・・クエスト内では悪事のし放題・・・

皆さん天国に行けずにここに居るって事は、好きでしょ・・・』

《《《《《・・・・・・ 》》》》》


目の前に表示が浮かんだ。

【このクエストに参加しますか?】

1[YES]

2[NO]

『五分待ちます』


 迷うこと無く言った。「1YES」


気が付くと教室のような所にいた。

E「皆さんご応募有難うございます。

20名・一世界に最低2名・・適切な数値となっております。

さて転生の準備の時間を利用して、第一関門突破の訓練をいたします。


1.こちらで一旦意識を切ります・・

2.意識が戻ったら即『ステータス』と、となえます。

転生状況によっては声を出せないことが有りますので[脳内でとなえる]感じで・・・

3.ステータス画面・称号・[異世界転生者]を見つけ、

4.『隠蔽』ととなえ[異世界転生者]画面から消す。

以上」

訓練合格まで10回かかった・・・



第3章*幕間・裏話*


「全員の転送終了しました。」

E「依頼したクエスト条件は[○☓△シリーズを全巻読んでいる]だったはずですが?」

S「はい、それですと該当数が多すぎる上、集団心理で応募者0になる可能性が高いので

  変えさせていただきました。」

S「[○☓△シリーズを全巻読んでいる]ですと、作者のBBさんが好きと言うだけで

  ライトノベル世界が好きとは限らないわけで、

  [そんな苦労はしたくない]人が一定量以上になると、

  [こんなクエスト・ボイコットだ]になってしまいます。

  そこでライトノベル世界大好き人間だけが集まるようにしました。」

E「なるほど、・・・そういった心理のベクトルが掛かった集団と考えると・・・

  Sさんの[最後の切り札]不要だったのでは?」

S「たしかに・・・まあ本音を言えば、[面倒な2次審査]の人数を減らしたかっただけですね」

《P!P!・・全員転生に成功しました・・世界管理者に動き無し・・・》

E「第一関門突破・・これで暫くは様子見っと」

E「どうもお世話になりました。これが私個人のメルアドです。」

S「これで臨時クエスト募集を終わります。解散」 



第4章-A*《ウイリアム・ゴリバ》魔力暴走事故【外部】*


ゴリバ辺境泊3男ウイリアムが5歳の誕生日を迎えるその日の真夜中

《俺は*ウイリアム・ゴリバ*5歳だ~~~》

魔力を伴った叫び声が辺境泊の広い館の隅々に響き渡った。

 母親のエリザベスは飛び起きると、ベット脇の魔法道具の詰まったマジックバックを鷲づかみにして、

裸足のまま息子の部屋に駆けだした。

 部屋に到着すると、木札の束をその場に居たメイドに渡し「ベットの4角に置いて!」と言いながら

息子の両手を握った。

・・まずい、魔力暴走で意識がバラバラに・・しかたない・・魔力注入

 『ウイリアム、聞こえたら、何でもいいから周りと合体しなさい細かいものもすべて吸収・・

意識がはっきりしたら、光っている私の魔力に捉まりなさい。』

明るい紫のスライム状の物が合体しながら、自分の魔力の所に集まってくるのを確認し、

ほっと一息ついた。

 周りを見渡すと夫のエディが、抜き身の剣を下げ「紫のオーラ」とつぶやいていた。

「外部刺激による魔力暴走です!!」

「結界によりベット周りから追い出しましたが、まだ残滓が残っています」

 左手を息子から外し夫に触れると魔力通信を行った。

 『嘘です(笑)ウイリアムの不安解消のため一芝居お願い』

 『廊下への扉付近を適当に指さしますので、前に見せてくれたハッタリ剣?・音と光の凄いやつ・

  かましてください』

 『わかった』

「そこ!!」

「我が息子を脅かす奴はゆるさん!![破邪雷鳴剣]」

ドッカーン

「さすが・・・ゴリバ家の秘剣・・・気配が消えました」


『魔力の流れ安定・・意識集中化順調・・指導用コア作成・・接続遮断・・よし』


「ウイリアムもう大丈夫です。無理をせずそのままねむりなさい」


エリザベスはウイリアムが落ち着いたのを確認すると、夫のエドワードに後は任せてほしいと伝え、

メイド長に目覚めたら即報せるように手配し、自室に戻ると実家から付いてきている侍女に言った。

「シエラ 体調ととのえる為魔法使って寝るので、起こすときそこのベルをつかって。」


第4章-B*《ウイリアム・ゴリバ》魔力暴走事故【内部】*


佐藤三郎:気が付くと細切れのスライム状で激しい水流でかき混ぜられていた。

     (スライム・・約束と違う・・じゃなくって、合体しないと危ない)

     見境無しに回りを取り込むと、意識がハッキリしてきて突然ひらめいた。

     《『ステータス』[異世界転生者]『隠蔽』》よし成功!

     おっ大きい塊が来た。これで5割方合体・・手を伸ばすと・・塊が吠えた。

《俺は*ウイリアム・ゴリバ*5歳だ~~~》

     佐藤三郎の意識が飛んだ。

ウイリアム?:「これは夢だ・・スライム化・・嵐・・わっスライムに襲われる」

     悲鳴を上げたが食われて[合体?]してしまった。

     そこに大好きなママの匂いする光の棒が現れたのでしがみついた。

『ウイリアム、聞こえたら、何でもいいから周りと合体しなさい細かいものもすべて吸収・・

意識がはっきりしたら、光っている私の魔力に捉まりなさい。』

     周りを見渡すと、色々な大きさのスライムが合体しながらこちらに向かって来ていた。

     最終的に3体となった私たちは、[ママの匂いする光の棒]を取り囲むように配置

     周りに漂うゴミスライムをすべて吸収したのを確認後、

     [ママの匂いする光の棒]を呑み込む形で合体した。

合体?母?:「《俺は*ウイリアム・ゴリバ*5歳だ~~~》宣言に違和感無し、無事統合?」

     「あっママの声だ」・「内部に母親の意識それまずくね?」・「どうなんだろ~」

     「問題有りか~・私[母親の意識]は魔力の断片だからすぐ消えるにしても・・」

     「みんな~意識が戻ったら、現実の母親に意識が複数有ることを伝えなさい」

     「「「は~い」」」

     「3つね・・・」


『ウイリアムもう大丈夫です。無理をせずそのままねむりなさい』


気が付くとあれ程激しく渦を巻いていた[水流?]が揺りかごのようにゆったりとゆれていた。

合体?深層:『色々混沌としているが意識としては佐藤三郎のままだな・サトー・って感じだな』

      『もしかして私のコアの周りの保護膜のようなこれは、突っついて見るか・・・』

    ・・・《隠蔽保護膜》・・・

      『成る程Eの奴、完全転生(乗っ取り)ではなく寄生させるつもりだったな・・

       とすると、今の私はウイリアムの断片に見えてるわけだ』

      考え中・考え中・考え中

      『よし!賭に出よう・集まった情報に不可解な所が有るし』

合体意識の深層から全体に声が響いた。

      「何だこれ、変なパネルが有る・・・みんなちょっときて~~」

[サトー?]は開いた《ステータスパネル》を指し示した。

      母?「なぜ《ステータスパネル》がここで開いている??」

    「「「ママ知ってるの」」」

      母?「これは《ステータスパネル》と言って・・(まずいこれ《マーリン家秘技》・・)」

    「「「おしえてママ~~」」」

      母?「これは自分の持っている能力を表示する魔法で・・・おかしい!多量のスキル・・

         しかも点滅している・・これって私のスキルだ・・そうか注入した魔力にのせいで

         一時的に使用可能・・つまり私が消えれば消える・・定着できるなら・・よし」

      母?「みんな~スキルゲットするぞ~」

    「「「お~~」」」

      母?「まずは《鑑定》だ」

    「「「エ~~《火魔法》がいい~~」」」

      母?「絶対ダメ・身体気絶中・そこで火魔法発動したら全身丸焼け・即死・わかった!!」

    「「「ヒエ~」」」

      母?「では《鑑定》行きます。

        点滅しているスキル欄を指さして『これは何だろう《鑑定》』」

    「「「これは何だろう《鑑定》」」」


【外部刺激により一時的に使用可能となったもの・外部刺激消滅により消滅する】


      母?「点滅止まってレベル表示《鑑定1》成功したようね。」

《ヒール1》《結界魔法1》《HP回復1》《MP回復1》確保

      母?「そろそろ私消滅しそう・・これが最後《空間魔法・アイテムボックス》これを

        私が消滅まで力を込めて何回も唱えて下さい・・アイテムボックスが手に入るかも」

    「「「《空間魔法・アイテムボックス》《空間魔法・アイテムボックス》《空間魔法・アイテム       ボックス》《空間魔法・アイテムボックス》《空間魔法・アイテムボックス》」」」

    「ママ消えた・・《アイテムボックス》・・点滅表示に無かったよね」

    「たぶんママ自身が持っていて絶対必要だと感じていたスキルだと思う」

    「「成る程・・あっスキル欄に灰色のスキル表示が出た」」

    「「「鑑定」」」

【《アイテムボックス》:使用不可・空間魔法のレベル不足】

    「確保成功?・・・疲れた・・寝よ・・」


第4章-C*《ウイリアム・ゴリバ》魔力暴走事故【内部・深層】*


合体?中層:『[本体?上層]寝たな。[深層]よ少し話がしたい!』

合体?深層:『チョット待て、情報整理が先だ。そちらも内部に取り込んだ情報をできるだけ整理を』

・・・・・・・

合体?深層:『ふー整理終わり、[中層]そちらも整理すんだか?』

合体?中層:『そちらと違い、雑物がほとんど無いのでとっくにすんでる』

合体?深層:『では、合体しよう』

合体?中層:『はぁ~・性格が違いすぎて合体時仁別人格として残った我々が合体・・無理だろう』

合体?深層:『たぶん完全融合は難しいだろうが、内部処理になる分、[理解度・処理速度]が上がり

       意見の相違等での判断ミスは極小となる。

       何より朝になって母親が来る前に打ち合わせを終わらせるにはこれしかない。』

合体?中層:『時間が無くて、説明が面倒くさい、って本音が丸見えだ。了解した。合体方法は?』

合体?深層:『そちらの方がでかいので、抵抗しないからそのまま飲み込め。』


《吸収合体》


合体?G?:『合体成功[サトー]は・・完全に消えた・・《隠蔽》なんだろうな・・

       さて[サトー]の立てた[マーリン家]に対する計画を検証するか・・・

       ほとんど出たとこ勝負だな・・・まあ我がG家の得意技(^_^)・・・寝よ』


第5章*《ウイリアム・ゴリバ》魔力暴走事故解決【外部】*


 ウイリアムは昼過ぎに目を覚ました。

 











      

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