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精霊武舞  作者: かなめ ちま
商人になろう
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開店です

 うーん、今日もいい天気。


 屋台日和です。


 今日は午後から無属性魔法の講習があるから、午前中しか手伝えないけど、広場で屋台を始めます。


 顔を洗って戻ってきたら2人ともしっかり着替えを済ませていました。


 「おはようー。わかばちゃん、ふわまろ。」

 「おはよう。ハル。」

 「はよー、ハル。」


 二人とも元気一杯で朝から、ステーキを食べていました。

 僕は鮭っぽい赤身のおさかな定食をいただきました。


 部屋に戻って、装備を確認します。

 ギリギリまで屋台を手伝って、午後の講習に行きたいからね。

 必要なものはマジックバッグに入ってるしね。


 朝から開店したいので、休憩せずに広場へ向かいます。


 すでに半分以上の屋台が営業を始めていました。


 「よう。今日からよろしくな。」

 「よろしくお願いします。」

 「おっちゃんよろしく。」

 「よろしく、お願いします。」


 最後にわかばちゃんがにっこり笑って挨拶したあと、ピョッコっとお辞儀をしたら、みんなが笑顔になった。

 幸先のいいスタートだね。




 僕たちの屋台の開店準備は、


 1.マジックバッグから屋台を取り出す。


 2.ジャムの見本を並べる。


 3.ホットジンジャーの鍋をセットする。


 4.竹コップを並べる。


 5.値段の書いてある木札を出す。


 以上だ。 


 後は、呼び込み。


 「ホットジンジャーはいかがですか? 身体が温まりますよ。」

 「ホットジンジャー 1杯 1ゴルドです。」

 「おいちゃん、1杯どや?」


 見事に3人バラバラな掛け声だった。


 わかばちゃんの大きくはないけど良く通る声に、何人かが広場から僕らの屋台へ来てくれた。


 「ホットジンジャーって何だ?」

 「スープか?」


 あれ? ホットジンジャーって今までなかったの?

 確かに広場では見た事なかったから、屋台で売ろうと思ったんだけど・・・。


 「おいちゃん、サービスや。1口どや?」


 ふわまろが差し出したのは、買ってきた竹コップよりかなり小さいコップ。

 コップというより、お猪口って感じなんだけどね。


 「1口でも身体が温まって1日いい感じになるやろ?」


 すかさず、ふわまろが言葉をかける。

 まあ、寒い早朝に温かい飲み物を飲めば、ほっとするよね。


 味見をした冒険者っぽいおじさんは全員ホットジンジャーを買ってくれた。

 僕たちにとっても幸先が良い。


 それが呼び水になったのか、気が付くと行列が出来ていた。

 それから9時を過ぎるまで、人の列が途絶えることなくホットジンジャーは売れまくった。

 途中で、竹コップが少なくなり、ふわまろが買に走ったぐらいだ。


 「ふぅ、たくさんお客さんが来てびっくりしたね。」

 僕が2人に向かって言う。

 「せやな、やっぱり1ゴルドは安すぎたんやない?」

 「屋台って、もっとのんびりしてると思った。」


 そういえば、ジャムって売れてたっけ?


 ・・・てか、ジャムが1瓶 約50,000円ってすんごく高くない?!!!

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