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精霊武舞  作者: かなめ ちま
商人になろう
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2種類のお金

 「わかばちゃん、今更なんだけど、ジャムっていくらで売ってたんだっけ?」

 「500ゴルドだよ。」

 「ゴルドって金貨だよね。屋台で、カードみたいなの出してる人が居たんだけどあれは何?」

 「へ? ハルは知らんかったん?」

 「何が?」

 「旧帝国領ではダラアと言って、カードのお金が通用するんや。」

 「旧帝国領?」

 「うーん、まあ、1ゴルドが100ダラアでゴルドの方が信用があるてな感じやな。」

 「ハルはこの国の歴史って知ってる?」

 「ごめん、わかんない。」

 わかばちゃんが、知ってることの方が驚きだよ。


 「簡単に言うと、この大陸で昔の大国の領地で通用していたのが、ダラアっていうカード型のお金で。冒険者ギルドが保障しているお金がゴルド。」

 「1ゴルドは100ダラアに交換してもらえるけど、逆はせえへん。」

 「なんで?」

 「滅びた国のお金より、現在世界で活躍している冒険者ギルドの保証があるゴルドの方が安全だから。」

 「金貨以外に銀貨とか銅貨とかはないの?」

 「そんなん、作る方が金かかるやん。」

 確かに、日本でも1円作るのに、1円以上かかるってネットに出てたもんね。


 「屋台では、ダラアの支払いも受け付けるの?」

 「受け付けないよ、大きな町しか使えないから。」

 「せやな、冒険するんやったらゴルドだけの方がええんとちゃう?」

 「じゃあ、ホットジンジャーは1ゴルドにしようかな?」

 「効果を考えたらもっとすると思うけど。」

 「元手が森に生えてるものだからねぇ・・・。」

 「ええんちゃう? 計算簡単やし。」

 「そういえば、わかばちゃんは商業ギルドへ500ゴルドで渡してたんだよね?」

 「そうだけど、屋台のジャムは半分ぐらいの大きさだから。同じ値段でいいと思う。」


 あら思ったより、わかばちゃんて考えてるかも。


 「ハル、今変な事考えたでしょ・・・。」

 ああ、何か懐かしいやり取り・・・っと。


 「なんでもないよ、もう忘れてることないよね。明日の開店が楽しみだよね。」

 「・・・ハル、明日の午後から無属性魔法の講習があるのは覚えてるんやろな。」

 「あ!! うん、そうだったよね。」

 ふ、ふわまろの視線が痛い・・・。


 「まあ、俺も明日は午後から講習受けるんやけどな。チビ一人で大丈夫か?」

 「問題ない。」

 「午前中は、僕もふわまろも手伝うからね。」

 「結界を張るから大丈夫。」

 「結界? 町中で魔法は厳禁じゃなかったっけ?」

 「攻撃魔法じゃなければ大丈夫。」


 3歳児に負ける知識量な僕って一体・・・。

 思わず落ち込んだ僕に、ふわまろがポンポンって慰めるように肩をたたいてくれた。


すみません、仕事が忙しくなりそうで、更新が不定期になります。

気長にお付き合いいただければ、幸いです。

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