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精霊武舞  作者: かなめ ちま
商人になろう
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魔法鍋

 お腹一杯夕食を食べ、お風呂に入って今はまったりタイム。

 いつもなら、わかばちゃんはベッドでぐっするなんだけど、今日は珍しく起きている。


 「ハル、夕方になると売り残るから、多少濃くしてもいいんじゃない?」

 「うーん、でも理想は、いつ来ても同じ味。だよね?」

 「鍋の蓋をしとけば、そないに濃くならへん。」

 「ふわまろ、ナイス。水分が蒸発しなければ濃くならないもんね。」

 火の魔石を小さい物にして、温度があまり上がらないようにすればいいよね。


 「でも、いつも同じ味だったから、当たり前のことを見落としてたなぁ。」

 「ハルのマジックバッグは『時知らず』だから変化しないものね。」

 「わかばちゃん、『時知らず』って何?」

 「ああ、時間が経たないちゅうことや。」

 「時間が経つマジックバッグもあるの?」

 「普通のマジックバッグは空間魔法だから、時間は普通に過ぎるよ。」

 「『時知らず』のマジックバッグは?」

 「時空間魔法やから、ちょっと高度やねん。」

 「どっちにしろ、2つとも無属性魔法だよね。明後日の講習が楽しみ。」

 「時空間魔法ならソータが得意やったねんな。」

 「へー、たとえばどんな。」

 「普通にマジックバッグは作れたし。空間魔法の『隠れ家』、ちゅーもんも作っとたし。」

 「隠れ家?」

 「なんでも、地面の下に部屋を作るイメージやってん。」

 「人が入れるマジックバッグ?」

 「そうそう、マジックバッグは人と一緒に移動するやろ? 隠れ家は移動せえへん。」

 「へー、本当に家みたいに作った場所に残るんだ。」

 なにそれ、ソータって結構すごいかも。


 「ハル、鍋はもういいの?」

 「ごめん、わかばちゃん。脱線しちゃった。」

 おっと、今は鍋の話が先だ。


 「ハルは普通に作ったマジックバッグが時知らずだったんやろ?」

 「うん、時知らずなんて単語も知らなかったし。」

 あー、でも作ってるときイメージしたのはゲームのアイテムボックスだったな。


 「容量を変えずに時知らずにできないか試してみる。今日はまだ魔力残ってるし。」


 意気込んだ僕だったけど、結果は惨敗。

 屋台小物の店で買った、竹コップで試したんだけど、お湯がどんなけでも入るの。

 しかも、普通に時間とともに冷めていったし・・・。

 ふわまろが、遅いから寝ようといいださなかったら魔力が尽きるまで試行錯誤してたかもね。




 翌日、朝食もそこそこに引き続き鍋をマジックバッグ化する実験を開始したんだけど・・・。

 うまくいかない。 


 「わー、上手くいかない。」

 「時知らずのマジックバッグはどうやって作るの?」

 「普通に、沢山入りますようにってイメージして作ってるだけだから。」

 「そういえば、ソータは異空間に収納するってゆうとったな。」

 「ああ、そうだね。そういうイメージもあるよね。」

 「どっからどこまでが異空間?」

 「どうしたの、わかばちゃん。」

 「巾着のマジックバッグを作るときはどうやって空間を広げるの?」

 「巾着の中の空間を広げる感じだよ。」

 「巾着中って紐を縛った内側って事?」

 「そう。」

 「せやったら、鍋に蓋した中を時知らずのマジックバッグにしたらええやん。」

 「そういうことね。」


 僕は、わかばちゃんとふわまろの案に乗っかった。


 結果、時知らずの魔法鍋は完成したよ。

 容量は増えちゃったけどね。

遅れましたごめんなさい。

いつもお読みくださってありがとうございます。

明日の更新は無理かもしれません。

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