ホットジンジャー始めました
折角素材の宝庫、魔の森に居るのだから、簡単レシピの素材があるかどうか探索する。
・・・。ダメだ、実物が無いと僕にはまだわからない。
わかばちゃんに、相談しよう。
わかばちゃんに聞いたら、この森にもあるって。
「生姜は、道端に生えてるの?」
「そうだよハル、生姜は道端に生えてる。」
「へー。」
生姜は、自生しているのかな?
「ああ、あいつらは道端に生えてるな。」
「ふわまろ、あいつらって・・・。」
僕がケラケラ笑っていたら、ふわまろが言った。
「ほら、おいでなさった。」
へ? 僕が呆然としていたら、ふわまろが剣を抜いた。
僕は、ただつられて杖を構えたんだ。
そうしたら、道端から生姜が飛び出してきた。
「ハル、生姜は道端に生えていて、旅人を襲う。」
あれ? 生姜ってモンスターだったっけ?
「まあ、弱いから気ぃ抜けへんかったら大丈夫やけどな。」
言いながらふわまろが、剣を振るうと生姜のモンスターが切られて動かなくなっていた。
「ハル、生姜を採取しないの?」
わかばちゃんが、尋ねてくるけど、えー・・・これをすり下すの?
戸惑っていると、ふわまろが生姜のモンスターの片手を切り落として、飛び出してきた地面にまた植えている。
何その、畑に植えたネギを抜かずに、使う分だけ切り取ると、また生えてくるみたいな対処法は。
なんて言ったらいいかわからなくて、戸惑っている僕にしょうがないなぁという感じでわかばちゃんは近づいてきて言った。
「ハル、ジンジャーが飛び出た近くに、生姜が生えてるからこれを使えば良いよ。」
へ? 近く? 見ているとふわまろが植え直したジンジャーの横に生えている植物を抜いて見せてくれた。
「あ、生姜だ。」
「へ? 生姜を取りに来たんやないん?」
「いや、だって、ふわまろがジンジャーの手を切り落としたからそれが生姜なのかと・・・。」
「ああ、これは酒に入れると美味いって時々依頼がかかるから念の為や。」
うん、確かにモンスターって美味しいのいるよね。でもね、ふわまろ、初見で紛らわしい事しないでね。
「後は、はちみつってあったっけ?」
「ハル、はちみつは季節じゃないから、ストックから使う?」
「ストックがあるの?」
「マジックバッグに入ってる。」
わかばちゃんは、自分のポシェットをポンポンと叩く。
「ありがとう、わかばちゃん。あとは、薬草かな?」
身体が暖まって、美味しいのに、体力も回復するなんて素敵なホットジンジャーじゃない?
僕達は、もう少しホットジンジャーの材料を集めてから森を後にした。




