表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊武舞  作者: かなめ ちま
商人になろう
71/89

ベリーベリーベリー

 「ねえ、ふわまろ。」

 「ん?」

 「だんだん森が近くなっているなんてことないよね?」

 「はぁ?」

 「なんか、森へ着くのがどんどん到着時間が早くなってる気がするから。」

 「ああ、身体能力が上がってるんやないの?」

 「そうだったんだ。日本に居る時の方が運動していた気がしたんだけど。」

 ああ、そういえば、歩くだけでもスキルが上がるゲームがあったなぁと、僕は考えていた。

 ちらりと、わかばちゃんを見る。

 ふわまろに抱っこされて、眠っている。

 あれ? 意外と落ち込んでいない?


 「今日は森の奥で、ベリーを沢山摘むから。」

 「あ、わかばちゃん、起きたんだ。」

 「考え事していただけ。」

 「考え事?」

 「そう、商業ギルドの人間に、私だけでも屋台が出来るってことを認めさせるの。」

 わかばちゃん、人は結構見た目なんだよ。3歳児が屋台の主人って認める人いないと思う。


 「まあ、今日はチビっ子言う通りにしてやるよ。」

 ふわまろも気の毒がってか、わかばちゃんに優しい気がする。


 ふわまろが、わかばちゃんを抱っこしながら森を駆け抜ける。

 僕も後を追いかけるけど、実は結構森を走るのは難しい。

 まあ、山での鬼ごっこ程ではないと思うけどね。

 じーちゃんが生きていた時は、近所の子供たちとよく山で鬼ごっこをしていた。

 結構大きくなって、山での鬼ごっこって、海外でよくする訓練になっているって知ったけど、僕の身体能力の高さはこの鬼ごっこで培ったと思う。


 まあ、受験で1年ほとんど遊べなかったから、体力は落ちているとおもうけどね。

 「わかばちゃん、ベリーの木までまだかかる? ふわまろ、ちょっと休憩しない?」

 ふわまろに、身体能力が上がっているとほめられたけど、もう限界。


 「ハル、もう木は見えてるよ。」

 「あと、ちょっとや、頑張れ。ハル。」

 僕はちょっと走るスピードを緩めて前を見る。

 崖の上にそれっぽい実がなっている。

 と、思ったとたん足元がおろそかになったらしく、すっころんだ。

「わー!!!」


 「ハル、大丈夫か?」

 「ハル、大丈夫?」

 「いてててて・・・。大丈夫、ちょっと手を擦りむいただけ。」

 とっさに手を付いたから、ちょっと掌を擦りむいただけで済んだ。

 僕が擦りむいた掌を見せながら、わかばちゃんとふわまろに応える。


 「ヒール。」

 え? わかばちゃん、治癒魔法使えるの?

 僕が目を丸くしているあいだに、掌の傷は消えた。


 「ありがとう、わかばちゃん。治癒魔法使えるんだね。」

 「ハルが居ない2年の間に頑張った。」

 「ありがとうね。」

 

 2年なんて長い間、僕を待っていてくれた事にも感動。

 「そういえば、ベリーは崖の上だよね? どっかに道でもあるの?」

 「道は無いけど、ベリーは摘める。」


 わかばちゃんは、そう言うと、エプロンドレスのエプロンの両端を持って広げた。

 僕は、そんなわかばちゃんを見て、可愛いぃ~と心の中で大絶賛。

 すると、わかばちゃんは、トン、と地面を蹴った。


 バラバラバラっと音がしたと思ったらベリーが落ちてきた。

 え?

 わかばちゃんのエプロンを見ると結構な数のベリーが入っている。

 「何をやったの? わかばちゃん。」


 「魔力で、完熟ベリーだけを落とした。」

 「魔法じゃなくて魔力?」

 「そう、地面から『完熟ベリー追いで。』って魔力を流した。」

 わかばちゃん、凄い。

 僕は、さっきより大きな目でわかばちゃんを見てしまった。


 わかばちゃんは、エプロンドレスのベリーをマジックバッグにしまうと、別の木の下まで歩いてまた地面を、トン、と蹴った。


 バラバラバラとその木のベリーも落ちてきた。

 崖の上を見るとまだ、ベリーは沢山残っていた。

 「わかばちゃん、ベリーはまだ沢山残ってるよ。」

 「ハル、ベリーは完熟の方が美味しいんだよ。」

 凄いな、わかばちゃん。僕だったら多分全部取ってしまうと思う。

 「後から来る人にも残してるんだね。」

 「鳥に多少食べられても大丈夫。」

 ん? 鳥? 人は来ないの?


 「ハル、あそこは崖の中腹やから、崖を登るか上の崖から降りへんとたどり着けへん。」

 ああ、だから鳥ですか。

いろいろな機能を試していて、遅くなりました。

ごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ