表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
60/89

初級魔法講座:土魔法(座学)

 教会を出た僕らは、わかばちゃんお勧めのお店に向かった。

 丁度、教会と冒険者ギルドの間にあるらしい。


 今度わかばちゃんに、食べ歩きマップでも作ってもらおうかなと考えながら歩く。


 今日のお昼は、パスタ。

 ええ、あるんです。パスタ。僕は『ピリ辛渡り鳥のトマトスープパスタ』を注文した。

 この世界の渡り鳥が、どういう物かしらないけど、味は日本の鶏肉と同じだった。

 チーズはかかっていなかったけど、別に僕はスープパスタにそこまでチーズが必要とかではない。

 ふわまろは、カルボナーラの大盛を頼んでいた、この世界の半熟卵って衛生面でどうなんだろうと思ったけど、ふわまろがお腹を壊すわけないよね。

 ちなみに、わかばちゃんは『イカとセロリのペペロンチーノ』。

 この世界のイカってクラーケンじゃないよね?

 この町って、海が近いのかなぁ・・・。


 2人に 1口づつ貰ったけど、どっちも美味しかった。

 デザートは頼まずに、店を後にした。


 かなり早かったけど、冒険者ギルドに着いた僕達3人は、依頼ボードを見に行く。

 わかばちゃんは、また森に行きたいんだって。

 ふわまろが討伐依頼を受けがてら、森に連れて行ってあげることになった。


 何やかんや言い合ってる2人だけど、ふわまろは結構面倒見が良いと思う。


 僕たちはギルドのカフェで果実土を頼んだ。

 「僕は、今日は初級土魔法講座だけだから早く終わるよ。」

 「俺は、こいつ連れて森だから夕方に宿で待ち合わせでええやん。今日習った魔法は使用禁止やで。」

 「ハル、危ないから1人で街中をうろうろしちゃだめよ。」


 丁度その時、冒険者らしき女性が僕たちのテーブルのそばを通った。

 うーん、3歳児にダメだしされてる僕って一体。

 ふわまろにも、相変わらず信用されてないし・・・。

 さっきのお姉さん、ちょっと笑いをこらえているような感じだったよね・・・。

  

 これ以上何か言われると、ヘコミそうだったので、2人を見送って、僕は2階へ上がった。





「私は、トレンナと申します。今日の土魔法の初級講座を担当します。」


 講師の先生は女性が多いのかな。水魔法も女性の先生だったし。

 受講生は火魔法や水魔法の時の半分ぐらいかな?


「今から、呪文を黒板に書きますが、座学では魔力を込めたり、詠唱しないでくださいね。」


 そう言って先生は、黒板に書き始めた。


 ・石よ集え ストーン

 ・砂よ集え サンドカッター

 ・土よ集え グランドウォール


 と黒板には、書かれていた。


 あれ? 今までと呪文が違う。



 「火魔法や水魔法の初級講座を受講した人は、何人いますか? 冒険者ギルドで受講したことのある人は、手をあげてください。」


 僕は手をあげならがら、周りを見渡した。

 パッと見、全員手を上げてる。


 「全員受講したことがあるのですね。はい、ありがとうございます。手を下してください。」


 「土の魔法は、火や水魔法と違い、呪文が細かく分かれています。それは、一般的に『土』と分類される物質に、『砂』『石』『土』『地面』と色々な種類があるからです。」


 おおー、なるほど、だからこの間おかしなことになったんだ。

 ゲームとかだと、もっと簡単に使えるんだけどな。

 本当に異世界に来てまで勉強することになるとは、思わなかったよ。


 「土魔法は、農業や建築と相性が良いので町では、あまり使用することはないと思いますが、冒険をするうえで便利な魔法ですので、ぜひ覚えて帰ってください。攻撃魔法としてよりも、防御魔法としての方が有名ですが、防御魔法がメインだと言って油断しないでください。実際の魔力訓練は、演習場でします。後程映像でも流しますが、まずは座学でしっかり学んでください。」


 そういいながら、先生は、黒板の半分に白い布をかけた。


 「光よ集え、ライト」と言いながら、先生が窓のカーテンを閉め始めた。


 やっぱり、ライトの魔法は生活魔法の一種だね。あれ? 光魔法だっけ?


「では、今から土の初級魔法の映像を見せます。決して詠唱しないでくださいね。」


 机の上に置いてあった土晶玉から光がでて、映像が黒板に掛けた白い布に映る。


 ここらへんは、他の魔法講座と一緒だな。

 最初に映ったのは、文字でやっぱり『静かに映像を見てください。』と書かれていた。


 次に「サンド」の文字。

映像は、指先から砂がでて、下の器にたまっている。


先生が解説を始めた。

「これが、『サンド』です。ちなみに、集めるのを『土』にする場合は、一般的に掌を上に向けます。」


 映像で掌を上に向けて、呪文を唱えてると掌に土の塊がのっかった。


 次に「サンドカッター」の文字。

 映像は、人差し指の上で丸いお皿みたいなのが浮かんでいた。


 「これが、『サンドカッター』です。攻撃魔法として知られています。」


 次に「グランドウォール」の文字。

 映像は、両手を突き出す感じで伸ばして、手の先に土の壁が出来ていた。

 なるほど、これが出来ると建築が簡単になりそう。


「これが、『グランドウォール』です。一般的には防御魔法として知られていますが、農業や建築に使用する生活魔法としても利用しています。」



次に「取扱注意!」の文字。


 ストーンは、大量に降ってくる石に右往左往している映像。

 「ストーンで出した石は、制御が甘いと石の雨となって術者も怪我をします。」


 嫌過ぎ、掌に出てくるとは限らないの?


 次は、サンドカッターがだんだん大きくなってきてる映像。


 「サンドカッターも、制御しだいで自分が怪我をします。」とか、先生言っているし。


 グランドウォールは、大きな壁が突然崩れたかと思ったら、映像が途切れた・・・。


 やっぱり魔術師って、うっかりさんが多い?


 「このように、土魔法は派手さがないのでそんなに危険だとは思われていませんが、魔法は使い方を誤ると怪我をするので、十分に気を付けてくださいね。では、座学はここまでとします。」


 先生はそう言いながら、教室のカーテンを開けて光を入れた。


 「大時計が半になったら、演習場に集まってください。次は実技です。」


 先生はとってもいい笑顔で言ってたけど、脅かしてるんじゃなさそう。邪気のない笑顔だった。

大変お待たせいたしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ