武器屋
とりあえず、錬金術の事は忘れて僕はふわまろの案内で武器屋へ行くことにした。
「いらっしゃいませぇ~」
予想に反して、店に入ったら可愛らしい女の子の声。
「本日は、どういったものをお探しですか?」
「はい、素材採取用の短剣を探しに来ました。」
そう言いながら、僕は店内を見渡した。
「あれ? 防具もあるみたい。」
「ああ、この店は、入り口が違うだけで店内は一緒やな。」
わかばちゃんは、僕の腕から降りて防具を見に行った。
ふわまろの台詞に僕は一度店を出て、確認したよ。
店の向かって左側の入り口が武器屋、右側が防具屋の看板が出ているけど・・・。
中に入ると確かにドアは2つあるね。
「当店では、幅広い種類の武器・防具を取り扱っております。」
「どうして、ドアが2つあるの?」
「元々は、兄弟で別々の店を営業していたんですけどね、武器がボロボロになるお客様は防具も同じようにボロボロになっていることも多くて、一旦店の外に出るのが面倒だと・・・。」
・・・冒険者って、満身創痍になることが多いの?
おびえた目でふわまろを見てしまった。
苦笑しながらふわまろが言った。
「冷静に状況を判断したら、そこまでになることは珍しいんやけどな。」
店員さんも苦笑していた。
「私は、これにする。」
わかばちゃんが持ってきた防具は・・・、エプロンドレスだった。
「・・・わかばちゃん、それにするの?」
「似合わない?」
「可愛いよ、可愛いけど・・・防具じゃないよね?」
「え?」
イヤ、そこで驚かれても・・・。
「いえ、その可愛いエプロンドレスも防具ですよ。」
店員さんの言葉に、僕が驚いた。
「こちらのエプロンドレスには、防御10%UPと状態以上軽減の魔法が付与されております。」
「コレください。」
呆然としていた僕を残して、わかばちゃんはエプロンドレスをレジに持って行った。
「あ、わかばちゃん・・・。」
お金を払いにレジに行くと、わかばちゃんが自分のポシェットからお金を出していた。
あれ? わかばちゃん・・・、そのエプロンドレス結構したよね?
「お金はどうしたの?」
僕が聞いたら、わかばちゃんは満面の笑みで、「薬草採取クエストで稼いだの。」
と言った。
僕が講習を受けている間に、ふわまろと一緒に森へ行っていたらしい。
僕は、ローブを買った。
魔法使いみたいなやつ。
色は茶色で地味だけど、『魔法が使えます!』って感じになったよ。
杖も買いたくなったけど、ふわまろに
「小っちゃいヤツの枝があるやろ。」
と言われてしまった。
まあ、まだ魔法を思うように使えないしね。
大変遅くなりました。
申し訳ありません。




