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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
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わかばちゃんメインで

 「ハル、お昼ご飯はどうする?」

 そういえば、最近はふわまろとばかり話している気がする。

 今日は雨だし、冒険者ギルドでの講座もないから、わかばちゃんと遊ぶことにしよう。


 「僕が講義を受けている間にいつもは、何してたの?」

 「街中探索」

 「グルメツアー。」


 「えーと、ふわまろが街中探索で、わかばちゃんがグルメツアー? 2人別々で行動してたの?」

 「いや、コイツ興味がない時は寝てんねん。」

 「美味しい店、沢山覚えたよ。」


 「じゃあ、今日はわかばちゃんのお勧めの店でお昼を食べようか。」

 「雨の中出かけんの?」

 「美味しいご飯が待ってるよ。」


 嫌な顔をするふわまろを無視して、わかばちゃんが僕の手を取って部屋から出ようとした。


 「ふわまろは、雨が嫌なら宿で待っててもいいよ。」

 「はぁー、しゃーないから行く。」

 「そういえば、魔法で雨に濡れないのって出来たんだよね。」


 宿の入り口で、傘が無いのに気付いた。


 

 「ああ、体の周りに風の結界を・・・。ハル、俺がやるから。」

 おっと、習って無い魔法は使っちゃ駄目だったんだ。


 「ええよ。」

 え? 何も変わったように感じないけど。


 戸惑っている僕に気付かないのか、ふわまろは普通に外へ歩き出した。

 わかばちゃんは、にっこり笑顔で僕に両手を出している。

 あ、抱っこってことね。

 僕は、わかばちゃんを抱き上げて、ふわまろの後に続いた。


 「最初は、『コッコ亭』に行こう。」

 「コッコ亭?」

 「ああ、鶏肉の美味しい店や。」


 宿から歩いて、10分ぐらい。冒険者ギルドとは方角が違うから気付かなかったけど、店に近づくと美味しいにおいがしてきた。


 「ここは、スープとから揚げが美味しいの。」

 満面の笑みを浮かべたわかばちゃん、初めて見たよとっても幸せそうな笑顔だね。

 あ、日本のお菓子をあげた時も同じような笑顔だったか。


 「いらっしゃいませ~。」

 「こんにちは。」


 「あ、わかばちゃん、また来てくれたのね。いらっしゃーい。」

 あれ? 常連さん?


 僕たちは、通りが見えるテーブルに案内された。

 座るとすぐに、わかばちゃんが注文する。

「コッコーンスープを3つ、若鶏の香草焼きを1つ、若鶏のから揚げを1つ、若鶏のバター炒めを1つと取り皿とパンを3つづつお願いします。」


 「はい、かしこまりました。今日はプリンは入りませんか?」

 「はい、今日は大丈夫です。」


 「あれ? わかばちゃんメインが全員違うの?」

 「みんなで、ワケワケしたほうが美味しい。」


 確かに、折角だから色々な味が食べたいしね。


 

 出てきた料理は、コッコーンスープが鶏がら風味のコーンスープ。メインの3つは普通の鶏肉だった。

 何だろう、異世界って言うわりには食事が日本で食べていたものと変わらない気がする。


 美味しくいただいた。わかばちゃんが料理の解説をしてくれたけど、ごめん、料理作らないからよくわかんない。


 支払は、今までの感謝をこめて僕が払った。マジックバッグの売上金があるしね。


 「次は、『蜜みっつ』」

 「え? まだ食べるの。」

 「俺は、別行動でもええ?」

 「ダメに決まってるでしょ。折角今日はハルも居るのに。」


 わかばちゃんに、案内されてたどり着いたお店は、スイート店だった。

 「いらっしゃいませ~。」

 「こんにちは。」


 「あ、わかばちゃん、いらっしゃーい。今日は3人なのね。」

 「はい、3種類をください。」


 今度は、テーブルに座る前に、わかばちゃんが注文した。

 心なしか、ふわまろの顔がゲンナリしてる。


 テーブルについてしばらくしたら、スイーツが3つ運ばれて来た。


 こ、これは、プリンアラモード? こっちは、パフェだよね、イチゴショートケーキもある。

 あれ? ここは日本のスイーツ店?


 「この店はね、1日3種類のデザートを売ってるの。」

 わかばちゃんが、プリンアラモードを食べながら話し出した。

 ちなみに僕はパフェにしたよ、フルーツパフェ。何の果物か良くわからない味だったけど美味しい。


 「でも、デザートは1人1個しか頼めないの。」

 わかばちゃんが、悲しそうな顔をしながら話し続ける。


 「それが、今日は全種類制覇!!」

 スプーンを握りしめ、やり遂げた感をかもしだしながら話し続ける、わかばちゃん。


 「あ、わかばちゃん僕のも食べる?」

 思わずパフェを差し出しちゃった。


 ふわまろ? 果実水を後から頼んで飲んでたよ。

 いつも良くしゃべるふわまろが、今日はほとんどしゃべって無い。


 「ふわまろ、体調悪いの?」

 「イヤ、口挟むと長くなる。」


 ああ、わかばちゃんは1つ1つのデザートについて、どの部分が他の店と違うか、組み合わせるフルーツについてとか、凄く楽しそうに話してる。


 今日は、雨だからね。ほかにやることもないし、わかばちゃんメインで行動するのもいいかな。

 たまにはね。

 

遅くなりました、ごめんなさい。


すみません、家族の邪魔が入り、冬休み中の更新が遅くなりそうです。

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