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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
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採取入門:鉱物

 「はーい、各班の立札が立っているあたりに集まってください。では、今から昼食に致します。お弁当の販売も致しますよ。」


 え? なんで、ふわまろが居るの?

 鉱物の班である1班の立札がある場所へ行ったら、なぜかふわまろが居た。


 「あはは、おどろいた?」

 「本物?」

 「護衛依頼受けたねん。」

 「え? いつから居たの?」

 「森へ来るときは、6班の護衛やったん。」

 そう言いながら、ふわまろはマジックバッグから、おにぎりと竹筒を取り出した。

 ふわまろも、宿屋で作ってもらったお弁当を出して食べている。

 僕も、マジックバッグからお弁当を取り出して、食べながらふわまろに聞いた。

 「ふわまろって、採取が嫌いだったんじゃないの?」

 「別に、嫌ってへんけど、わざわざ入門を受けるほど好きでもないていうだけ。」


 「では、1班の人は食べながらで良いので聞いてください。」

 先生が、立札の横に立ちながら話し始めた。

 「鉱物が採取できる場所はもう少し奥に行った洞窟の中です。モンスターが出る可能性がありますので、護衛の冒険者や先生の言う事をしっかり聞いてください。」

 気が付くと、ふわまろが先生の横に立っていた。

 「護衛を担当します。ふわまろです。よろしく。」

 あれ? ふわまろ、話し方がおかしくない? というか、もう食べ終わったんだ。

 僕も宿屋で作ってもらったお弁当を食べ終わって、ゴミをマジックバッグへ仕舞った。


 「1班の人で、まだ食事が終わっていない人は居ますか?」

 先生の言葉に誰も返事をしなかった。

 「では、木札を確認して、ちょっと休憩してから移動しますので、あまり遠くへ行かないでくださいね。」

 そういうと、先生は名簿を片手に受講生の間を回り始めた。


 「ハルとわかばちゃん、OKですね。」

 先生は、ふわまろと何か話している。


 「では、1班。移動を始めます。遅れずに付いて来てください。何か見つけても道を外れないでくださいね。」

 先生を先頭に、受講生6人が続く、僕はわかばちゃんを抱っこしてその後に続く。

 あれ? 午後からは自己紹介しないんだ。


 後ろを振り向いたら、ふわまろしか居なかった。他の班はまだ広場に居る。洞窟が一番遠いのかな?

 

 「・・・。まだ洞窟は先なの?」

 30分程歩いたところで一番先に根をあげたのが僕だった。

 「広場からちょうど半分ぐらい進んでいるよ。」

 「え? わかばちゃん、洞窟がどこにあるか分かるの?」

 「うん、鉱物が沢山集まっているところが洞窟でしょ?」

 「ほー、『検索』ができるんや。」

 「検索?」

 「どこに何があるかがわかるスキル。」

 「わかばちゃん、凄いね。」

 「ハルも慣れれば出来るよ。」

 「うん、後でやり方教えてね。」


 わかばちゃんや、ふわまろと話していたら洞窟が見えてきた。


 「では、今から洞窟に入りますが。魔物が居るかもしれませんので気を付けてください。決して1人にならないでくださいね。」


 「この洞窟で採取できる鉱物は、小石・石・クズ鉱石・鉄鉱石・銅鉱石です。今のところこの5種類以外は発見されていません。」

 え? そうなの? 宝石とかは出ないんだ。

 ちょっとがっかりしてしまったけど、僕だけじゃないみたい。

 「もっと奥の崖は、別の鉱石が採取できますが、魔物の出現率が高いので今日は行きません。では、実際に洞窟の壁を掘ってみましょう。道具を配りますので取りに来てください。」


 僕はつるはしを借りた。わかばちゃんは大きな釘みたいなものと金槌を借りた。


 「では、ここら辺の壁を掘ってみてください。小石・石以外のものが採取できましたら、見せに来てください。」

 さすがに、小石や石はわかるからね。


 カン・カン・カン とあっちこっちで壁を掘る音がする。

 僕もつるはしを使って掘っている。今のところ小石や石以外のものは出てこない。

 ふと、わかばちゃんを見ると1回金槌を打ち付けるだけで、何か出てきている。


 「ハル、クズ鉱石・鉄鉱石・銅鉱石が出てきたから、先生に見せに行こう。」

 そういえば、わかばちゃんは土の属性持ちだったね。


 「すごいですね、わかばちゃん。これがクズ鉱石、こちらのが鉄鉱石、そしてこれが銅鉱石です。」

 「ありがとうございます。」

 見るからに、幼児のわかばちゃんが一番初めに3種類をそろえたので先生も驚いたみたい。


 「ハル、この石達を良く見て、波動の違いわかる?」

 うーん、ごめん良くわからない。首をかしげているとわかばちゃんが言った。

 「ハル、目をつむってからこれを触ってみて。」

 「ザラザラしてる。」

 「次は、これ。」

 「ちょっと暖か。」

 「次は、これ。」

 「ツルツルしてる。」

 「瞼を閉じたまま、掌の上の石を見て。」

 ・・・。わかばちゃん、難しいことを言いますね。しばらく、四苦八苦していたらなんとなく掌の上にある石の違いが分かった気がした。

 

 「じゃあ、次に洞窟の中を同じように見て。」

 僕は目を閉じたまま、洞窟を見る。すると掌の上にある石と同じ波動が壁から感じられた。

 「壁に同じ波動がある。」

 「そこを掘ってみて。石を持って行ってあげる。」


 僕は、掌の石をわかばちゃんに預けて、目を開けてからつるはしで掘ってみる。

 鉄鉱石が出てきた。わかばちゃんを見ると、鉄鉱石を手に持っていた。


 「それが、検索だよ。他の石でもやってみて。」

 おお、波動というか魔力って言うか、何か分かった気がした。

すみません、遅れました。

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