屋台名物
「ハル、お帰り~」
「よお。どないだったん?」
演習場から戻ったら、わかばちゃんとふわまろがギルドのカフェスペースで何か飲みながら待っていてくれた。
「僕としては、うまくいった方だと思うよ。初めてにしてはね。」
僕も果実水を買って来て、2人と同じテーブルについた。
「ただ、なんかちょっと他の人と違った。」
「使い方さえわかれば、あとは練習あるのみやん。」
「ハル、頑張れ。」
「ありがとう、ふわまろ、わかばちゃん。」
「これからどないすん?」
「うーん、『採集入門』ってのがあるから、申し込む予定。」
「あ、私も。」
「わかばちゃんも、受ける? ふわまろはどうする?」
「受けへん。」
「ああ、ふわまろは薬草とかバッチリなんだ。」
「そでもないけど。」
「じゃあ、一緒に受けない?」
「色々細かいから、イヤや。」
「いい機会だから覚えたら?」
「俺は、イヤな事はせえへん。」
ふわまろ、きっぱり言い切ってるけど中身がダメダメだよ。
まあ、今のところお金は全部ふわまろが立て替えているから、無理強いはできないな。
「じゃあ、2人分の申し込みをしてくるね。」
「すみません。『採集入門』の受講をしたいのですが、3歳児でも可能でしょうか?」
僕は、受付でわかばちゃんでも受講可能か確認をした。
「はい、大丈夫ですよ。案外小さいお子様の方が見つけることが上手な場合もあるのですよ。」
受付のお姉さんは、ニコニコ笑顔で言った。
「ちょうど、明日の午前中に講座があるので今から申し込みますか?」
「はい、2人分お願いします。」
僕は、2人分の受講料を支払った。
「はい、丁度お預かり致しました。こちらを持って明日、朝8時にギルド前に来てください。遅刻した場合は参加できなくなりますので気を付けてください。尚、その場合でも受講料の返却は致しません。」
僕は、2人分の木札と小冊子が入った封筒を貰った。
「明日、8時にギルド前集合だって。」
「明日は、朝食を早目に食べなあかんな。」
「私は大丈夫。」
「僕は、ちょっと自信がないから、わかばちゃん起こしてね。」
「これからどないする?」
「僕は、まだ街中を見てないから見て回りたいな。」
2人は色々な屋台を見て回ったので、案内してくれるって。
ギルドを出て広場に向かう。
「わー、お祭りみたいに沢山の屋台があるんだね。」
広場を囲うように、屋台が出ている。
串焼き・果実水・べっこう飴、いろんな種類がある。
「ん? べっこう飴?」
「ああ、迷い人が色々な食べ物を伝えたから、この町はいろんな名物屋台が多いねん。」
あー、じゃあ、食べ物で一攫千金とかは、無理だね。
僕としては、いつまでもふわまろの懐をあてにしたくないんだけどなぁ・・・。
地道に冒険者をするしかないか。
う、綿菓子まである。




