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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
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初級魔法講座:火魔法(実技)1

 「よお、どうしたん?」


 僕が、階段を下りていくとふわまろが1階に居た。


 「あれ? わかばちゃんとどこかで時間つぶすんじゃなかった?」

 「ああ、魔石を幾つか買うてこうかと思って。」


 ギルドの1階には、受付以外に、買取窓口や販売窓口などがある。


 買取窓口では、採取依頼の品物や討伐部位、魔石などの買取をしてくれる窓口で、お金とともに認証タグにギルドポイントが加算される。


 まあ、よそで売らずにギルドに売ってねって事だと思うけど。


 特に罰則はないので、他の人に売るのも自由だけど、何かトラブルになってもギルドは不干渉だって。当たり前と言えば当たり前だよね。


 販売も同じで品質に問題があった場合、ギルドで保障しているから値段が多少高いぐらいならギルドで買った方が間違えがない。


 ただ、ふわまろならまがい物をつかまされることは無いと思うから、ギルドで買わなくても良いと思うけど・・・・。


 「この姿やと、いろいろ面倒やねん。」


 ああ、ふわまろは見た目子供だしね。中身は云百歳だけど。


 「ハル、なんか変な事考えたやろ?」

 「ん? うんん? 次実技だなぁって。」


 相変わらず鋭い。


 「ああ、さっき青い顔して下りてきたのんが居たけど、どないしたん?」

 「あー、座学で見た映像がなかなかで・・・。」

 「映像?」

 「と、いけない、そろそろ演習場に行かなきゃ。」

 「ああ、怪我せんといてぇな。」


 怪我するような場合になったら、他の人の講習の材料にされちゃうのかな?

 なんて事を考えながら、演習場に向かった。


 「はい、では、今から火魔法の実技に入ります。最初に方法を説明しますので『では、始めてください。』と言うまでは、魔法を使わないようにお願いします。では、声の届く範囲内で周りの人と間を開けてください。」


 「はい。」って言おうとして、周りを見渡す。みんなは頷いていたので、僕も頷く。


 両手を広げて回ってもぶつからない場所へ移動した。


 「では、魔力を人差し指に集めて、『火よ集え、ファイヤー』と唱えてください。『では、始めてください。』」


 「火よ集え、ファイヤー」

 あれ? うまくいかない・・・。


 何人かは指先に、ろうそくの炎が灯っている。


 うーん、左手に魔石を持っているつもりで、体の中を通して右手の人差し指に先に集める感じで・・・。

 「火よ集え、ファイヤー」

 うわぁぁぁ。集まりすぎ!!

 火炎放射器の炎みたいに1mほどの火柱が上がった。


 「もう少し、魔力を減らしてから呪文を唱えましょう。」

 「はい、すみません。」

 「少しずつ補充する感じで、指の関節1~2つ分の炎を灯す感じでね。」 

 「はい。」


 ふぁ~。指を真上に向けていて良かったよ。危うく座学の教材になるところだった。


 左手からではなくて、右の肘ぐらいから集める感じで・・・。

 「火よ集え、ファイヤー」

 ・・・。30cmはあるよね。もちょっと少なく・・・・手首ぐらいから?

 あれ? 酸欠? なんか気分が悪くなってきた。


 僕は、ちょっと休憩することにした。

 先生はいろんな人の間を回りながら一言二言助言している。

 あれ? 先生以外にも教えている人達が居るよ。副担任みたいなものかな?


 「ファイヤーボールに移る前に班分けをします。」


 班? 先生とサポートの人が受講生を3つに分け始めた。


 1班:サポート先生(女性)

 2班:サポート先生(男性)

 3班:先生

 

 僕は、3班だった。


 1班の人たちは、まだ旨く炎を集めることが出来ない人たちだった。

 2班の人たちは、丁度良い大きさの炎を操っている。

 じゃあ、3班は大きすぎる炎の班だね。


 「では、もう一度『ファイヤー』のおさらいをしましょう。どちらの人差し指でも構いませんので、上に向けて人差し指の2cmぐらい上から1~2cmぐらいの炎を集めます。」


 なんと、体の中からではなくて指先から集めるのね。

 僕は、一度深呼吸してから。

 「火よ集え、ファイヤー」

 おー・・・。でも、5cmはあるよね?


 「もう少し魔力を減らす感じで炎を小さくしてください。」


 減らす感じで・・・、空気を少ししか送らない感じかな・・・。

 やった!! ついに、1cmぐらいの炎になった。栗みたいに太いけど。

 



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