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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
38/89

初級魔法講座:火魔法(座学)

 お腹一杯食べて、ちょっと苦しかったけど冒険者ギルドへ歩いている間に大分ましになった。


 「じゃ、僕は2階へ行くね。」

 「おう、しっかり勉強しいやー。」

 「ハル、頑張れ!」


 僕は、ふわまろとわかばちゃんに応援してもらって、2階の階段を上がる。


 奥の方の教室に、『初級魔法講座:火』って張り紙がしてある。


 おー、魔法入門の時と違って20人以上が座っている。


 なんとなく、一番後ろの窓際の席に座った。


 僕の後にも人が教室に入って来て、全部で30人ぐらい?




 「では、今から火魔法の初級講座を開始します。」


 先生は、魔法入門の先生とは違っていた。やっぱり専門とかあるのかな?


 受講生を見渡していたら、先生が黒板に何か書き始めた。


 しまった、先生の名前を聞きそびれた・・・。まあ、いっか。


 黒板には、


 <火よ集え>

  ・ファイヤー

  ・ファイヤーボール

  ・ファイヤーウォール


 と、書かれていた。


 「まだ、声に出さないでくださいね。」と言う先生の声と

 「うわぁ!」という声が同時に聞こえた。


 「はい、声に出すと魔法が発動してやけどすることがありますから、まずは話を聞いてください。」


 うーん、だれかうっかり呪文を唱えてしまったみたい。


 「火の魔法は、攻撃魔法としても威力が強く、『使った』という実感が高いので取得する人は多いですが、また、怪我をする割合の高い魔法でもあります。実際の魔力訓練は、演習場でしますのでまずは座学でしっかり学んでください。」


 そういいながら、先生は、黒板の半分に白い布をかけた。


 座学って何をするんだろう?

 黒板には3つしか書かれていないし、演習場で魔力訓練をするのなら最初っから演習場に集合でも良いのでは?


 僕が考えていることは、他の人も考えたらしく何人か首をひねっていた。



 先生が窓のカーテンを閉め始めた。


 なんと、遮光カーテンだ! 教室内が真っ暗になった。


 「では、今から3つの初級魔法の映像を見せます。決して詠唱しないでくださいね。」


 机の上に置いてあった水晶玉から光がでて、映像が黒板に掛けた白い布に映る。


 おー、水晶玉が、映写機だ。

 最初に映ったのは、文字で『静かに映像を見てください。』と書かれていた。


 次に「ファイヤー」の文字。

 映像は、指先から小さな炎がでていた。指がろうそくになった感じというか・・・。


 声はないけど、先生が解説してくれた。

 「これが、『ファイヤー』です。一般的には生活魔法と呼ばれ、火種や明かりとして用います。」


 次に「ファイヤーボール」の文字。

 映像は、手のひらの上で丸い炎が浮かんでいた。丸いといっても上の方は燃えているから・・・火の玉?。


 「これが、『ファイヤーボール』です。一般的には攻撃魔法として知られていますが、火の魔石がない場合、お風呂にこのファイヤーボールを入れてお湯にすることもあります。」

 

 次に「ファイヤーウォール」の文字。

 映像は、両手を突き出す感じで伸ばして、手の先に炎の壁が出来ていた。でも、思っていたより・・・しょぼい? 膝から頭の上ぐらいの高さで、横幅は1mも無い感じ。


 「これが、『ファイヤーウォール』です。一般的には防御魔法として知られていますが、威力が強ければ立派な攻撃魔法になります。」

 

 次に「取扱注意!」の文字。


 なんていうか、ファイヤーは指先をやけどした映像で、ファイヤーボールは前髪を焦がしていた。


 ファイヤーボールを使ってお風呂の水をお湯にする映像では、一瞬で水が沸騰してるし。


 「このように、威力を間違えると爆発します。」とか、先生言っているし。


 ファイヤーウォールは、風下にいたらしく自分に向かって炎の壁が向かって来て・・・。ってとこで映像が切れた。


 「このように、魔法は使い方を誤ると怪我をするので、十分に気を付けてくださいね。では、座学はここまでとします。」


 先生はそう言いながら、教室のカーテンを開けて光を入れた。


 「ちょっと休憩したら、演習場に集まってください。次はお待ちかねの実技になります。」


 先生はとってもいい笑顔で言ってたけど、さっきの映像を見た後だから何人かは顔色が悪いよ。

すみません、大幅に遅れました。

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