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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
37/89

この世界を楽しむための確認事項

「ありがとうございました。」


 僕は、上質紙になった試験紙を封筒に入れて教室を後にした。


 先生は何か言いたそうだったけど、僕が最後じゃなかったからまだ教室の中に居る。


 なんか、嫌な予感がするなぁ・・・。


 1階に下りてきたら、ふわまろとわかばちゃんが待っていたよ。


 「どうやった?」

 「うん、見事 四大属性ともに才能有!」


 おもわず、リヤリと答えた僕にふわまろは


 「せやろうなぁ。」


 とつぶやいて、リヤリと返した。


 「まあ、詳しい話は食事でもしながら聞こか。」

 「その前に、午後の講座の申し込みをしたいんだけど。」

 「食事の後でも間に合うんちゃう?」

 「ちょっと、受付で聞いてみるね。」



 「すみません、入門の魔法講座の受付はいつまでにすればいいですか?」

 「そうですね、火魔法と水魔法はまだ受け付けてますよ。あとは本日は締め切りました。」

 「火魔法と水魔法の受付はいつまでですか?」

 「先着順ですので・・・。」

 「両方とも受講可能なん?」

 「はい、火魔法の後の講座が水魔法になります。」

 「ふわまろ、両方とも申し込んでいい?」


 ふわまろが、うなずいて受講料を貸してくれたのでその場で申し込むことにした。


 「午後からも、これ連れて町を探索してんで。」

 「うん、わかばちゃんもそれでいい?」

 

 大人しいわかばちゃんに聞いてみたら、わかばちゃんはふわまろの腕の中で爆睡中だったよ。


 「何があったの?」

 「・・・たいしたこと、あらへん。」


 ふーん、何かあったのね。まあ、世の中知らない方が良いことが沢山あるよね。



 今日のお昼は、中華料理のバイキング。


 そう、バイキングなんて食事形態があった。


 なんか、迷い人ってたくましいね。いや、ありがたいけどさ。


 「ああ、基本、迷い人は元居た世界に帰れへんから、この世界を住みやすくするらしいねん。」

 「え? 帰れない?」

 「基本はな。ソータやハルみたいなのが、例外やねん。」


 ほどほど、お腹一杯になった僕はデザートの杏仁豆腐っぽいものを食べながら、ふわまろと話を始めた。


 わかばちゃん? さっき起きて何か遅れを取り戻すって今はお皿に盛った料理を口いっぱいに頬張ってるよ。


 「せや、属性検査ってどうなん?」

 「ああ、魔石を手に取って水晶の下に置いた試験紙っていう紙に色付けするんだよ。」


 そう言いながら、僕は試験紙を封筒から取り出した。


 「これは・・・、何がどうなん?」

 「あれ? ふわまろの時はどうだったの?」

 「俺は四大属性使えるに決まっとるやん。」

 「ああ、じゃあソータの時は?」

 「あん時は・・・、確か水晶球を両手で触ったら中に色が見えてその色で判別してたような・・・。」


 100年経つ間に大分変ったんだね、もしかしたら昔は紙が貴重だったのかもしれないなぁ・・・。

 日本ではそうでもなかったけど、確か中世ヨーロッパとかでは、紙は貴重品とかいう話があった気がする。


 「ほんで、これが試験紙?」

 「そう、色が濃いと才能も濃い。真ん中からきれいな円になっていたらコントロールが上手いって事らしいよ。」


 ふわまろは、僕の試験紙を見て言った。


 「もうちっと、手加減しいや・・・。」

 「どうして?」

 「変なのに目ぇ付けられると動きづらくなるよって。」


 午後からの魔法講習では、周りを見て同じぐらいか少し弱いぐらいの魔法を使うことにした。


 といっても、そこまでコントロールできるか自信は無いんだけどね。


 何と言っても、まだ、魔法は使ったことないんだしさ。

 

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