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精霊武舞  作者: かなめ ちま
冒険者になろう
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魔法入門:属性検査

 講師の先生は凄いな、それともライスボールが凄いのか?


 受講生全員が魔力を感じることが出来るようになった。


 もちろん、使用したライスボールは全員がおいしくいただきました。


 「はい、ではちょっと休憩しましょう。」


 僕はうっかり、席を立ってしまった。


 「どうしました、ハル。何か質問でも?」


 「いえ、なんでもありません。」


 うーん、こっちの世界では、起立・礼・着席、とかはないんだ。


 僕以外は、席に着いたままだった。


 始まるときも、講師の先生の自己紹介? は、名前ぐらいだったし。


 学校じゃないからかなぁ、得意な事とか自己アピールとかはなかった。


 先生は、資料をまとめて部屋を出て行った。


 僕は、喉が渇いていたので手提げから水筒をだして、水を飲んでから手を洗っていないのを思い出した。


 トイレとか言った方がいいかなぁ、教室をでて1階に下りる。


 こっちかなぁ・・・。女の人の後について歩く。それっぽい扉をくぐったらトイレだった。


 ビンゴ!!


 どうやら、かなり緊張していたようだ。別に人見知りとかは無いはずなんだけどね。


 エアータオルとかはないから、ハンドタオルで手を拭く。


 洗面台はあったけど、鏡がなかった。


 でも、蛇口はワンタッチ式だったよ。



 僕が席に戻ってしばらくしたら、先生も戻って来た。 


 次の内容は、『属性検査』。


 属性の適性がないと魔法が使えないというものではないらしい。


 適性はみんな持っているんだって。

(残念なことに魔物も持っているらしい。)


 属性検査は、簡単に言って四大属性を使えるかどうかを調べる事らしい。


 適性=才能って感じかな?


 走ることは、大抵の人は普通にできるよね、ただ、才能によって早い遅いがあるけど。


 先生が配ったのは、小石が入っていた巾着と黒い座布団の上に乗せた水晶玉、それにわら半紙みたいな四角い紙とギルドの封筒。


 「では、巾着をあけて中の小石を取り出してください。火・水・風・土の魔石が入っています。四つ入っていない人は居ませんね?」


 先生は黒板に、


 火・・・赤

 水・・・青

 風・・・緑

 土・・・黄


 と、書いた。


 「それぞれの魔石には、ほんのりと属性の色が付いています。同じ色がある人は教えてください。」


 先生はそう言いながら受講生を見たけど、誰も何も言わなかった。


 僕の石もきちんと四色あったよ。


 「では、試験紙を水晶の下に一枚引いて、どの石でも構いませんので1つ石を左手に持ってください。右手は水晶玉の上に軽く置いてください。」


 「左手の魔石から、力を引き出して、体の表面を通して右手へ、その力を水晶玉へ伝えてください。」


 うーん、なにも変わらないぞ。


 「もしくは、左手の魔石から、力を引き出して、腕の中を通して右手から水晶玉へ伝えてください。」


 あ、何か体の中を温かい物が通り過ぎた感じがした。


 気が付いたら、僕は目を閉じていた。


 周りがざわざわし始めたので、目を開けたら水晶玉の下のわら半紙が、真っ青になっていた。


 「色が属性の色に変わったら才能があるということになります。」


 やったぁ、水属性は才能あり!


 まったくなかったら、わかばちゃんに悪いもんね。


 「そして、色の変わった形を良く見てください。水晶玉を起点にきれいな円形になっていたら、その属性のコントロールがうまくいっていることになります。」


 ん? 全面色が変わってますが・・・。


 「他の魔石でも、同じように魔力を流してみてください。」

 

 他の石でも同じように魔力を流したら、きれいな色紙になったよ。


 受講生の様子を見ていた先生の目が真ん丸になっていた。


 「ハル、こちらの紙でもう一度お願いします。」


 先生が取り出したのは、4倍のわら半紙。


 「はい。」


 僕は返事をして、同じように風の魔石を左手に持って魔力を流した。


 「うんー、もう少し大きくないとだめかなぁ・・・。いや、でも入門コースだし・・・。」


 先生のつぶやきに目を開けたら、それはきれいな緑の色紙になってたよ。しかも小さい紙よりも色が濃かった。


 何かつぶやいていた先生は、急に何かに気付いたように黒板に戻って行った。

 

「今作った試験紙は封筒に入れてお持ち帰りください。」


 そう言いながら先生は、黒板に


 無属性・・・白

 光属性・・・白

 闇属性・・・白


 と、書いた。


 「この試験紙には、四大属性以外の魔力には『白』色の反応が出る加工がしてあります。光属性・・・白、闇属性・・・黒の反応がでる高級紙もあります。」


 先生は四大属性との間に線を入れた。


 「四大属性は、先天的にそなわっていますが、無属性・光属性・闇属性は後天的にそなわる属性と言われております。無属性の魔石は、数が少ないので1人ずつ前に来てください。申し込み順に検査を実施します。試験紙を受け取ったら随時解散でお願いします。」


 受け付け順なら、僕は最後だな。


 「では、ハル。前に来てください。」

 「はい。」


 僕は、荷物を手提げに入れて机の上に置いた。


 「では、四大属性と同じように魔力を流してください。」 


 えーと、左手の石から右手へ流して、水晶を起点に真円を描くように・・・。


 「すごいですねぇ、無属性もですか・・・。」


 先生のつぶやきに目を開けると、わら半紙が上質紙になっていた。

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