そうだ、町へ行こう
「まあ、ハル1人だといろいろ危なっかしいから、俺がついとってやるよ。」
「ありがとう、ふわまろ。」
あれ? そういえば、わかばちゃんは?
あれ? そういえば、ふわまろに契約解除のお願いにきたんだったような・・・。
「わかばちゃん?」
僕は、姿の見えなくなった、わかばちゃんに呼びかけてみた。
「呼んだ? ハル。」
「ごめん、なんか当初の目的と逆になっちゃった。」
わかばちゃんは、大きくため息をついた。
「しょうがないなぁ、まあ、そうなると思っていたわ。ハルみたいに面白い生き物を自ら手放す精霊なんて居るわけないし。」
・・・。わかばちゃん・・・。僕の事、そういうふうに思っていたのね・・・。
軽く落ち込んだけど、もしかして、わかばちゃんなら魔法の使い方を知っているかもしれないと思い聞いてみることにした。
「わかばちゃん、魔法で戦うときってどうしてる?」
「ふわぁ~っとした魔力をギュってして、えいやってリボンに乗せてる。」
・・・。魔法の使い方は他の人に聞かないとダメだってことが分かっただけでも収穫だよね。
「なんや、ちびっ子の武器はリボンなんか。」
「・・・ちびっ子じゃない。リボンは立派な武器。」
「まあ、まあ、2人とも喧嘩しないの。ふわまろは武器持ってるの?」
「ああ、ソータから棍棒を貰ったんやけど、壊れた。」
「棍棒!?」
「こう、棒の先がコブになってる武器や。」
そういうと、ふわまろは器用に白いモフモフを棍棒の形に変化させた。
僕は形がわからなくて、疑問に思ったんじゃなくて、ゲームだとゴブリンとかの弱い魔物が持つ武器だったから、驚いて聞いたんだけど・・・。思っていたのとちょっと違った。
僕のイメージでは、棍棒ってバットみたいな形だったからさ。
「ちょうど良い枝がなくてまだ、新しいもん作ってないねん。」
「どうして壊したの?」
「無理して魔法を使ったら、ポキってなったん。」
「ソータは、新しい武器をくれなかったの?」
「あー、ソータは武装解除して迷い人の里へ送り返したから・・・。」
「・・・。なんかごめん。」
「まあ、ええよ。当時は俺も若かったからなぁ。」
「100年ぐらい前の人だったっけ。僕会ってみたかったなぁ・・・。」
「まあ、町まで行けば『迷い人』は保護されるちゅう事だから、他の『迷い人』になら会えるんちゃうう?」
え? ふわまろさん・・・。初耳ですけど。
「それに、町の中に魔法の使い方を教えてくれる場所があるらしいねん。」
おーい、ふわまろさん・・・。初耳ですけど。
「とりあえず、町を目指そう。」
「この森を抜けると、すぐに町があるらしいねん。」
「えーと、ふわまろはその格好でついて来るの?」
「ん?」
「わかばちゃんは、杖の中に入れるんだけど・・・。」
「ああ、じゃあ・・・。」
ふわまろが、そういうとしゅるって変形して、左の手首に巻きついた。
モフモフの腕輪?




