引きこもり師匠
「ふわまろ師匠よろしくお願いします。」
僕は素直に、頭を下げながら言ったよ。
「ふわまろは、モンスターですか? 精霊ですか?」
「お、おう。ほな答えたる。ワシ精霊やねん。」
「知ってる。」
わかばちゃんが冷静に突っ込む。
あれ? 2人っていいコンビ?
「ふわまろは人型にはならないの?」
「結界の中に、居るからこの姿やねん。」
《引きこもり?》
「引きこもり?」
あ、僕の心の声が漏れてる。
って、わかばちゃん念話で話した事を声にだしちゃだめ。
「誰が、引きこもりやねん。」
「ふわまろ。」
わかばちゃん、突っ込みが鋭いよ。
「迷い人時間って何?」
「この世界以外で生まれた者が時々迷い込んで来るねん。こっちと元の世界の時が違うらしい。」
なるほど、僕が洞窟を出て2時間ぐらいだと思っていたけど、こっちでは2年が経ってたって事か。
「向こうの2時間がこっちでは、2年ってことだよね。」
「そうとも限らへんで、ある程度自分で調整できるらしいねん。」
「ハル、来るの遅すぎ。」
「調整ってどうやって?」
「ワシは知らへん。ソータが言ってただけや。」
「ソータと契約すれば良いのに。」
「ソータって誰?」
「ハルの前の迷い人や。ちょっと前まではちょくちょく来てた。」
「移り気。」
「もう、来てないの? どれぐらい前?」
「100年ぐらい?」
「人族だったら、もう亡くなってる。」
ふわまろ? 100年はちょっと前じゃないよ?
わかばちゃんじゃないけど、僕も突っ込んで良い?
「迷い人は、よく来るの?」
「おう、ワシは3人ぐらいしか会ってへんけど、他にも仰山来てるんや。」
「迷い過ぎ。」
「ふわまろはどうして最初から話せるの?」
「昔の迷い人から取得した。」
「年寄。」
「ちなみに、標準語じゃないのはどうして?」
「標準語が何かはわからへんけど、迷い人は堺の商人や言うとった。」
「人族語」
ん?
「わかばちゃん、人族語ってなに?」
「ハルや毛玉が話している言葉。」
「あれ? わかばちゃんは何語を話しているの?」
「こいつは、古代精霊語やねん。」
「えー! 古代精霊語なんて、僕話せないよ。」
「大丈夫、魔力交換したから。ハルも話せるよ。」
異世界共通語とかでは、なかったんだぁ。
「あれ? ロイやセイとも話してたよね。」
「あの子達も、古代精霊語を話してた。」
ロイやセイって人族だったよね? 精霊じゃないよね?
「引きこもり師匠・・・。答えてもらっても、疑問が増える・・・。」
「だれが、引きこもりやねん!」




