表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊武舞  作者: かなめ ちま
目を開けたら異世界でした
10/89

ロイとセイ

 勢い余って、弾き飛ばしてしまった男の子に謝って手を差し延ばしたら、睨まれた。


 ほんと、ごめん。あ、男の子って言うのは変か。


 さっき、わかばちゃんと話していた時に驚いたんだけど、こっちでは成人するまで性別が無いんだって。


 「成人って何歳?」って聞いたら・・・

 「おっきくなった時」って言われちゃったけど。


 微妙に話が通じない気がするけど、生後3日だからしょうがない。


 おっと、今はそれどころじゃないや、怪我をしていないか見ていると、弾き飛ばした子がいきなり立ち上がって、


 「俺はロイ、お前、俺のパートナーになれ。」


 《パートナー?》

 《精霊と人が契約すると、パートナーになるの》


 《わかばちゃん、この子と契約するの?》

 《しない、もうハルと契約してるから。》


 ふーん、契約は1人1精霊なんだ。


 「ごめん、もうパートナーがいるから。」わかばちゃんの念話は聞こえないだろうから代わりに答える。


「他に精霊は見ていないのか?」ロイが聞いてきた。


 《わかばちゃん、他の精霊って近くに居るの?》

 《居ない。》


 「近くには居ない。」


 僕の答えにロイはもう一人の子と何か話してる。


 ロイは小学生低学年ぐらいかな?


 くせのない黒髪(光に透けると藍色?)で短め、瞳は蒼い。

 なんと剣を持っている。


 剣と魔法と冒険って感じだね。


 もう一人の子は・・・、

 赤みを帯びた茶髪(光に透けると苺みたい。)を腰まで伸ばして、瞳は茶色。

 この子は弓を持っている。


 ロイと同じかちょっと年下って感じ。


 《こんな小さな子が2人だけでダンジョンなんて・・・》と考えてたら。

 《加護を得るために、ここに来る人族は多いよ。》だって。


 「おい、お前 今のパートナーを解除しろ。」


 ・・・はい? ロイはかなり偉そう。何この子。感じ悪い。


 「断る! それに、僕はお前じゃなくて、ハルだ。」


 二人がにらみ合っていると、もう一人の子が


 「私は、セイ と言います。冒険者になりたての6歳です。」っと自己紹介をし始めた。


 ある意味、大物?


 冒険者って言うことは、ギルドとかあるのかなぁ・・・なんて関係ないことを考えていたら


 《ハル、血の匂いがする。ロイの膝。》


 あ!


 「ロイ、ごめん。膝に怪我してるね。治療しなきゃ。」ここは、僕が大人になって・・・って、僕とぶつかって怪我したんだ。


 「こんな傷、なめておけば治る。」なんて言い出した。


 ロイ、・・・それは古いよ。


 体格差があるので、ひょいってロイを 『お姫様だっこ』して、水辺へ急ぐ。


 バイ菌が入る前に洗った方がいいからね。わかばちゃんの念話で近くに水辺があることも確認したし。



 目の前に、どっかで見た泉が・・・・。


 周りを見渡して何も居ないことを確認。


 泉の水で流したら、膝に小石が食い込んでる。痛そう。

 「うわぁ、まだ血が出てるね。怪我に効く薬草とか生えてないかなぁ・・・。」


「だから、こんな傷、なめておけば治る。それより、俺と契約しろ!」


 意地を張るロイに、ムカついたので、膝をベロォンってなめてやったら、固まっていた。



 《ハル、私の葉っぱを水に入れて、その水で洗えば傷が治るよ》


 わかばちゃん、ナイスアシスト。


 魔法の世界っていいね。本当に治ったよ。さっきなめたとき鉄の味がしたから、まだ傷口ふさがってなかったはずなのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ