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序章

このお話は、始まりの風〜天の扉の物語〜の続編となります。

一応、この序章で軽く前作に触れてはいますが、前作を読んでいただいた方が分かりやすいかと思います。

 人がまだ科学などと無縁な頃、世界には人外の者が多々存在していた。

 そして世界の境界も不安定でその為か様々な世界と繋がっていたのである。例えば精霊界や神界などその数は数多。もちろん、人間が住む世界も一つではなかった。

 世界はお互いが干渉せずうまく共存していたが、ある時その世界の狭間に邪と呼ばれる存在が生まれた。

 彼らは人の精神を蝕み、人の心を狂わせ、そして人間同士の争いが始まる。

 それを見ていた神々は、自分達の世界と人の世界の間にそれらを封印し、その扉を守るように伝え世界を切り離した。


 そして扉を守るべく、選ばれた存在。

 それが天の扉の一族。

 その構成は、一族のまとめ役である光精を使役する光輝こうきの一族。

 風精を使役する青嵐せいらんの一族。

 土精を使役する地涯ちがいの一族。

 火精を使役するほむらの一族。

 水精を使役する水鏡すいきょうの一族。


 そして現在は所在不明である闇精を使役する闇珠あんしゅの一族で構成される。

 彼らは、現代にも脈々と血を受け継ぎ、精霊と共に今も各地に存在する扉を守り続けていた。

 

 そして長い年月がたった頃、異変は起きる。

 首都・東京で起きた地震。それと時を同じくして扉の一族内での内紛が起き、焔の一族の直系が絶えた。

 それをきっかけに東京は、精霊達が存在しにくい場所になり邪の感染者が増え始める。この事態を重くみた、光輝の一族当主・天宮 聖あまみやひじりが宝剣の契約者である各一族の総領を集め、天牙衆を組織することを宣言し、それを当主会も承認。

 そして集められたのが青嵐の一族の総領・藤堂 疾風とうどうはやて、地涯の一族の総領・桂木 晶かつらぎあきら、そして疾風の双子の妹である藤堂 雪とうどうゆきだった。


 そもそも宝剣の契約者とは、各一族に伝わる宝剣に宿る精霊に主と認められた者のことをさす。同じ時代に全ての一族の宝剣に契約者が現れることは少ない。

 しかし、何かの前触れなのか続々と宝剣の契約者が現れている。今は亡き、焔の姫を筆頭に青嵐、地涯、水鏡の総領がそれぞれの精霊と契約を交わした。


 そんな中、東京に降り立った疾風は、早速、感染者と遭遇し任務を遂行することになる。初めて人の命を奪うという行為にひどく心を痛める疾風だが精霊・かおるの助けを受けその責務を果たした。そんな疾風達の元に1人の少女が現れる。

 少女の名は、りん。東京に来て初めて疾風が知り合った少女である。凛の傍らには、闇の精霊の姿が。

 混乱する疾風達に対し、凛は宣戦布告をし、去って行った。


 その後、凛達の動きはない。

 その代わりと言っては何だが、邪気による感染者は増加していくばかりで、疾風と晶はその対応に追われる毎日である。

 本来なら、発起人である天宮 聖や焔の一族の当主代理である時枝 椿ときえだつばきも参加するべきなのだが彼等は、当主としての任もあり、現場に出る機会はなく、自然と疾風と晶に負担が圧し掛かるのが現実だった。


長い、序章となってしまいました。

頑張って書き進めていきたいと思います。

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